ニキビの改善と予防には「保湿」が大切なことを知っていますか?特に乾燥が原因の「大人ニキビ」は肌をしっかり保湿することで改善が可能です。
ニキビ肌の人が保湿をする場合、どんなスキンケア化粧品を使えばいいのでしょうか?保湿アイテムの選び方とおすすめの化粧品を紹介します。
目次
ニキビに保湿が必要な3つの理由

ニキビ肌のスキンケアといえば「洗顔」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが「洗顔」だけでなく、洗顔の後の「保湿」も大切なことを知っていますか?ニキビの改善や予防に保湿が必要な理由は大きく分けて3つあります。
ニキビの原因である「皮脂の過剰分泌」を抑える
保湿がニキビ肌ケアに必要な理由の1つは、保湿によって「過剰な皮脂の分泌」を抑えることができるからです。
- 皮脂や角質が毛穴に詰まって、ニキビの元になるコメド(面ぽうともいう)がつくられる
- 毛穴の奥に皮脂が溜まる
- 溜まった皮脂の中で「アクネ菌」が繁殖して炎症を起こし、赤ニキビの状態になる
- さらに炎症が進むと毛穴に膿が溜まり、黄ニキビの状態になる
ニキビのスタートである「毛穴詰まり」の原因の1つは過剰な皮脂の分泌です。皮脂の分泌が増える原因は、思春期に発生するニキビの場合は「ホルモンバランスの乱れ」や「洗顔のしすぎによる肌の乾燥」、「大人ニキビ」と呼ばれる、20代以降に発生するニキビの場合は肌の乾燥が原因です。
肌の乾燥が続くと、肌は自らを保湿するために皮脂を過剰に分泌します。肌の保湿をしっかり行うことで過剰な皮脂の分泌が抑えられて、ニキビができにくい肌になっていきます。
毛穴が詰まる原因の「角質肥厚」を防ぐ
「角化肥厚(かくしつひこう)」とは、角質層の生まれ変わりである肌のターンオーバーが上手くいかず、肌表面の角質が厚く、硬くなってしまうこと。
角質肥厚が起こると、毛穴の出口が狭くなり、ニキビの原因である「毛穴詰まり」が起こりやすくなるため、保湿で肌表面を柔らかくすることが重要です。
角質肥厚は間違ったスキンケアや加齢、紫外線など色々な原因で起こりますが、「肌の乾燥」も角質肥厚を起こす大きな原因の1つ。保湿によって乾燥肌が改善されると肌のターンオーバーが整い、角質肥厚が改善されてニキビができにくい肌になっていきます。
保湿が肌のバリア機能を高める
もう一つ、保湿がニキビに有効な理由は、保湿をしっかり行うことで、肌のバリア機能が高まるからです。肌のバリア機能とは肌を細菌や紫外線、摩擦といった外部の刺激から守る働きのこと。
肌のバリア機能は、肌表面にある「角質層」という組織が担っています。角質層は角質細胞とその間を埋める細胞間脂質によって角質層内に適度な水分(20%~30%)を保っている状態が最も肌のバリア機能が高い状態。肌が乾燥すると、角質細胞が剥がれたり、細胞間脂質が流出したりして、肌のバリア機能が低下した状態に。
肌のバリア機能が低下すると肌を細菌から守る働きが弱まり、ニキビの炎症が進行するので、保湿によって肌のバリア機能を高めることがニキビケアに有効なのです。
ニキビケア用保湿アイテムの選び方

ニキビの改善に保湿が有効なことが分かってもらえたでしょうか?保湿には保湿効果の高いスキンケア化粧品を使用しますが、成分によっては「ニキビを悪化させる」ものもあり、ニキビ肌の人が保湿アイテムを選ぶ際は注意が必要です。ニキビケア用保湿アイテムの選び方について詳しく解説します。
油脂の少ないものを選ぶ

ニキビ肌を保湿する場合、最も気をつけなければいけないのが、スキンケア化粧品に含まれる「油脂」です。油脂とは動物や植物から採れた油で、「スクアラン」や「ホホバ油」など皮脂に近い成分を含む油脂も多くあります。
油脂はアクネ菌の餌になってアクネ菌を増やしてしまうので、ニキビができやすい人は控えたい成分です。ニキビ肌のスキンケアは油脂を多く含む化粧品を避けるようにしましょう。
特に10代に出来る思春期ニキビは、皮脂の分泌がかなり多いのが特徴なので、肌の保湿には油分の少ない「化粧水」や「保湿ジェル」がおすすめです。また、油性成分を含まない「オイルフリー処方」の化粧品もあるので、皮脂の多い人は利用するといいでしょう。
保湿成分は肌のバリア機能を高める「セラミド」を

ニキビがつくられにくい肌を作るために、肌のバリア機能を高めるスキンケア化粧品を使用して保湿を行いましょう。肌のバリア機能を高めるには、角質層内にある「細胞間脂質」の主成分である「セラミド」配合の化粧品がおすすめです。
セラミドは角質層内の水分の80%を保ち、角質細胞同士をしっかり密着させることで、肌のバリア機能を維持しています。セラミドをしっかり肌に補給すると角質層が健康な状態になり、ニキビができにくい肌を作ることができます。
セラミドにはいくつか種類がありますが、ニキビ肌の保湿におすすめなのは保湿効果が高い「ヒト型セラミド」と呼ばれるタイプ。
ヒト型セラミドは、「セラミド2」「セラミド3」のように「セラミド+数字」で表記されるか、「セラミドNP」「セラミドAP」のように「セラミド+アルファベット」の形で表示されています。
ニキビの炎症を抑える成分を配合した「医薬部外品」がおすすめ

「医薬部外品」とは、化粧品と医薬品の間に位置するアイテムで、有効成分が一定量配合されていることを意味します。
ニキビ肌を保湿する化粧品には、抗炎症成分である「グリチルレチン酸ジカリウム」や「アラントイン」などが配合されていますが、医薬部外品の表示がある化粧品は、有効成分が一定量以上配合されているので、一般の化粧品よりは高い抗炎症効果が期待できます。
医薬部外品は「薬用」と表記される場合もあるので、ニキビ肌用化粧品を選ぶ際に参考にしてみてください。
ニキビができにくい「ノンコメドジェニックテスト済み」化粧品

ニキビ肌用の保湿アイテムを選ぶ際、参考になるのが「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示です。
ノンコメドジェニックテストとは、実際に人の肌に化粧品を使用して、コメド(ニキビの初期段階に毛穴が詰まってできる白いポツポツ)ができるかどうかを調べるテスト。
「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示されている化粧品は、テスト使用でコメドができなかった化粧品なので、ニキビ肌の人におすすめです。
ただし、「ノンコメドジェニックテスト済み」だからといって、すべての人にコメドができないわけではありません。
肌の状態によってはコメドができる可能性があるということを知っておきましょう。
【ニキビ肌の保湿】おすすめの化粧品7選

ニキビ肌の保湿アイテムの選び方を解説しましたが、「ニキビ肌用」を謳っている化粧品はたくさん販売されています。編集部で「大人ニキビ向けの化粧品」と「思春期ニキビ向け化粧品」を厳選しました。
ニキビケア用の化粧品は、ラインで使用することでニキビ予防効果が高まります。トライアルセットを紹介したので、ぜひライン使いでニキビ肌への保湿効果を実感してみてくださいね。
大人ニキビにおすすめの保湿化粧品
【写真フィルム技術を応用した化粧品】ルナメアAC

ルナメアAC 1週間お手入れキット 初回限定 1,080円(税込)送料無料
〈ルナメアAC 1週間お手入れキットの内容〉
クレンジングオイル 3mL×7包
ファイバーフォーム(洗顔料) 15g
スキンコンディショナー ノーマルタイプ(化粧水) [医薬部外品] 30mL
ジェルクリーム [医薬部外品] 12g
- 4種の「ハーバルモイストエキス」配合が肌を保湿して大人ニキビを改善
- ニキビの炎症を抑える「グリチルレチン酸ステアリル」「トコフェロール酢酸エステル」配合の医薬部外品(化粧水、ジェルクリーム)
- ノンコメドジェニックテスト済み
ルナメアACは富士フィルムが写真フィルム技術を活かして開発したニキビケア用化粧品です。「ヒルベリー葉エキス」や「アーティチョークエキス」など4種類の植物由来エキスが大人ニキビの原因である乾燥肌をしっかり保湿します。
【敏感肌でも使えるニキビケア化粧品】ノブ(NOV)ACシリーズ

ノブ ACシリーズ トライアルセット 1,620円(税込)
〈ノブ ACシリーズ トライアルセットの内容〉
ノブ AC クレンジングジェル [医薬部外品] 15g
ノブ AC ウォッシングフォーム [医薬部外品] 15g
ノブ AC フェイスローション [医薬部外品] 20mL
ノブ AC モイスチュアジェル [医薬部外品] 6g
- ニキビ肌の保湿に最適なオイルフリー処方
- ニキビの炎症を抑える「グリチルレチン酸」「アラントイン」を配合した医薬部外品
- ノンコメドジェニックテスト済み
ノブ ACシリーズ トライアルセットは、臨床皮膚医学に基づいた敏感肌向け化粧品ノブ(NOV)のニキビケアセットです。全てのアイテムが、ニキビや肌荒れを改善する有効成分を配合した医薬部外品で、ニキビ肌の保湿に安心して使用できます。
【肌のバリア機能を高めるニキビケア】オルビス 薬用クリアシリーズ

オルビス 薬用クリアトライアルセット 1,296円(税込)
〈オルビス 薬用クリアトライアルセットの内容〉
薬用クリアウォッシュ [医薬部外品] (洗顔料)20g
薬用クリアローション [医薬部外品] 40mL
薬用クリアモイスチャー(保湿液) [医薬部外品] 14g
- 「浸透型コラーゲン」が肌を保湿して乾燥が原因の大人ニキビを予防
- 肌のバリア機能を高めてニキビを予防する「紫根エキス」配合
- 抗炎症成分「甘草エキス」がニキビや肌荒れを抑える
オルビス クリアシリーズは全てのアイテムがニキビケア用有効成分を配合した「医薬部外品」の化粧品です。ノンコメドジェニックテスト済み、アレルギーテスト済みでニキビのできやすい肌でも安心して使えます。
オイルカット処方でも高い保湿効果があり、モニタ―のテストでも「90%がニキビに悩まなくなった」と答えています。
【薬学博士開発のニキビケア化粧品】ビーグレン ニキビケアプログラム

ビーグレン ニキビケアトライアルセット 1,846円(税込)
〈ビーグレン ニキビケアトライアルセットの内容〉
クレイウォッシュ 15g
クレイローション [医薬部外品] 20mL
Cセラム(美容液)5mL
QuSomeモイスチャーゲルクリーム 7g
- 「カミツレエキス」「ヒアルロン酸」を配合したクレイローションが肌を優しく保湿
- ローションにはニキビの炎症を防ぐ「グリチルリチン酸ジカリウム」配合
- Cセラムの「ピュアビタミンC」が皮脂の分泌を抑えてニキビを予防
ビーグレンは薬学博士が開発した化粧品で、独自のナノカプセル技術「QuSome」によって成分を肌奥深くまで浸透&長時間作用させることに成功しました。
モイスチャーゲルには「アクアタイド」や「コラーゲン」「ヒアルロン酸」といった潤い成分をQuSomeカプセルに複合成分として配合。高い保湿効果で乾燥が原因の大人ニキビを予防します。
【ニキビケア用オールインワンジェル】パルクレール ジェル

パルクレール ジェル 86g 4,980円(税込)
- 美容成分を98.8%配合してニキビ肌を徹底保湿
- ニキビの炎症を抑える「アラントイン」と美容成分「プラセンタ」配合の医薬部外品
- 石油系界面活性剤、鉱物油、タール系色素、香料、パラベン、シリコン、エタノール、紫外線吸収剤無添加
パルクレール ジェルは1つでニキビケア、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック、マッサージジェル、化粧下地の8つの役割を果たすオールインワンジェルです。
ヒアルロン酸、コラーゲンなど豊富な保湿成分が大人ニキビの原因である肌の乾燥を改善します。
思春期ニキビにおすすめの保湿アイテム
【口コミで大人気】ナチュリエ スキンコンディショナー(ハトムギ化粧水)

ナチュリエ スキンコンディショナー(ハトムギ化粧水) 500mL 488円(税込)
- 保湿効果の高いハトムギエキス配合
- オイルフリー処方で思春期ニキビの保湿に最適
- 界面活性剤、着色料、香料無添加の低刺激性化粧水
ナチュリエ ハトムギ化粧水は化粧水売上No.1(インテージSRIセルフ化粧水市場2015年11月~2016年10月)を誇る、大人気の化粧水です。
肌荒れ予防、保湿効果があると言われるハトムギエキスが、肌を優しく潤します。500mL 702円(税込)とプチプラ価格で、10代のニキビ肌の保湿におすすめです。
【皮脂の分泌を抑えてしっかり保湿】花王キュレル 皮脂トラブルケア 保湿ジェル

花王キュレル 皮脂トラブルケア 保湿ジェル 120mL 1,404円(税込)(Amazon参考価格)
- 独自の「セラミド機能成分」が肌を保湿して乾燥によるニキビを防ぐ
- ニキビ肌に適したノンオイリー処方
- ニキビの炎症を抑える成分「アラントイン」配合の医薬部外品
花王キュレルシリーズは、花王が独自開発した疑似セラミドを配合。低価格ながら、セラミドに近い効果を発揮する保湿化粧品として人気を集めています。皮脂トラブルケアシリーズは、ノンコメドジェニックテスト済みでニキビ肌の保湿に最適です。
ニキビ肌の保湿するときのポイントや注意点

ニキビ肌を保湿する場合、ただ保湿するのではなく「ニキビを作らせない」「ニキビを悪化させない」保湿を行う必要があります。ニキビ肌の保湿のポイントを解説します。
【ポイント1】洗顔しすぎない

ニキビ肌を保湿する前に行う洗顔。正しい保湿をしていても洗顔方法が間違っていれば乾燥肌は改善されず、大人ニキビをくり返すことに。
また、思春期にできるニキビも「洗いすぎ」によって肌が乾燥し、ニキビが悪化している場合があります。
「ニキビを改善したい」と思って1日に何回も洗顔していませんか?また、皮脂を落とそうと洗浄力の強い洗顔料を使うと肌の乾燥がひどくなり、かえって皮脂の分泌が増えることがあります。
本来、皮脂は肌の保湿のために必要な成分なので、適度な皮脂を残す洗顔を心がけましょう。
また、洗顔の回数が多かったり洗浄力の強い洗顔料を使っていると、皮脂だけでなく角質層にある保湿成分までも落としてしまい、いっそう肌の乾燥が進みます。ニキビ肌の洗顔は「洗いすぎず、適度な皮脂を残す」ことを心がけましょう。
【ポイント2】油分は控えめに保湿成分をしっかり補給する

保湿は水分や油分を補うだけでなく「保湿成分」と呼ばれる、肌にとどまって水分を保つ働きのある成分が必要です。
保湿成分としておすすめなのが肌にも存在する「セラミド」。
「セラミド」は高い保湿力があり、肌への刺激も少ないので、ニキビ肌の保湿におすすめの成分です。セラミド以外では「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「リピジュア」といった成分がおすすめです。
油分に関しては、思春期ニキビなど皮脂の分泌が多い場合は、乳液、クリームなどの油分は控えめにします。
乾燥肌が原因の大人ニキビの場合は、保湿成分を与えた後、乾燥が気になる部分を中心に乳液やクリームを使うといいでしょう。
ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品を選ぶと、ニキビが悪化しにくいのでおすすめです。
【ポイント3】保湿の際はニキビができている場所を刺激しない

ニキビ予防のためのスキンケアをしっかり行っていても、ニキビができてしまう場合がありますよね。
ニキビの初期段階の、毛穴が詰まってポツポツができた状態(白ニキビ)なら、正しい洗顔や保湿を行っていれば十分改善が見込めます。
白ニキビができはじめたら、以下の点に注意してスキンケアを行いましょう。
- スキンケアの前には手を洗い、清潔な手で化粧品を付けるようにする
- ニキビの部分はできるだけ触らず、刺激しない
- 抗炎症作用のある成分(グリチルレチン酸ジカリウム、アラントイン、甘草エキスなど)を配合した化粧品を使う
【ポイント4】ニキビが悪化した場合は、外用薬を使うか皮膚科を受診

ニキビが進行して赤く炎症を起こした「赤ニキビ」やニキビに膿が溜まった「黄ニキビ」になると、洗顔や保湿などのスキンケアだけでは改善が難しくなります。
ニキビができている部分には化粧品は使用せず、市販のニキビ治療用の外用薬を使用するか、皮膚科を受診するようにしましょう。
ニキビの原因が肌の乾燥である場合、皮膚科では外用薬の他に保湿剤として刺激の少ない「ワセリン」や「ヘパリン類似物質」が処方されます。
ニキビの炎症が収まるまでは、ニキビ周辺の肌は化粧品での保湿を控え、処方された保湿剤を使って保湿を行うようにしましょう。
正しい保湿でニキビのできにくい肌に!

ニキビの原因である「皮脂の過剰分泌」の裏には、乾燥肌や、洗顔による皮脂の摂り過ぎなどが隠れている場合があります。
「ニキビがくり返しできる」「ニキビがなかなか治らない」といった場合には、ニキビ肌に適した保湿ができているか、スキンケアを見直してみましょう。
ニキビ肌を保湿する場合のポイントは「保湿成分を与えて肌のバリア機能を高める」「油分の与えすぎに注意する」の2つです。
普段行っている保湿ケアを見直すことでニキビを改善できるかもしれませんよ。
今回紹介した化粧品はどれもニキビ肌の保湿にぴったりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。