突然の肌荒れは要注意! アレルギー性敏感肌の特徴と対処法を知ろう

目を鏡で確認する女性

最近、突然肌が刺激に敏感になって「スキンケア化粧品やコスメが肌に合わない」、「何をしても一向に肌の調子が戻らない」という方は「アレルギー」が原因かもしれません。

特定の物質によってアレルギーを引き起こすアレルギー性敏感肌は、敏感肌の中でも特殊なもの。

敏感肌と、アレルギー性敏感肌の区別をつけ、正しい対処方法と対策を実行しましょう。

同じようで別の物!敏感肌とアレルギー性敏感肌

考える女性の横顔

敏感肌とアレルギー性敏感肌はどちらも症状が「かゆみ」「赤み」「肌のヒリつき」「湿疹」「肌表面の腫れ」などのため、一目では見分けがつきにくいのが特徴です。

敏感肌とアレルギー性敏感肌のそれぞれの特徴から、自分の敏感肌のタイプを見極めていきましょう。

バリア機能の低下により炎症が起こる敏感肌

敏感肌とは、肌のバリア機能が低下し、紫外線や乾燥など外部のちょっとした刺激にも過敏に反応してしまう肌のことをいいます。

肌のバリア機能とは、肌の表面にある角質層の中に存在している「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」「皮脂膜」の3つの要素が肌の水分を蓄えながら保ち、肌を乾燥や外部刺激から守る大切な仕組みです。

肌のバリア機能が低下した肌の内部には直接、外からの刺激や異物が届いてしまうようになります。

すると、異物から肌を守ろうとする働きが肌の内部に炎症を起こして、肌のかゆみや赤み・湿疹などを引き起こすのです。

例えば、免疫力が下がっている体内に入り込んだウイルスを、身体の外に追い出す際に発熱を引き起こすことと同じ作用が、肌の内部で起こってしまっているのです。

肌が悪い状態イラスト

敏感肌になってしまう原因としてあげられるのは主に4つ。

① 乾燥
空気中の乾燥だけでなく、エアコンや紫外線の影響による乾燥、不適切なスキンケアによるうるおい不足がバリア機能の低下に繋がり、敏感肌の原因になってしまうケース
② 手の込みすぎたスキンケア
自分の肌に合わない化粧品の成分を使用し続けてしまったり、肌に積み重なった古い角質を取り除く「ピーリング効果」のあるスキンケア用品の使用過多など、皮膚に刺激を与えるスキンケア方法で行うことでバリア機能が低下してしまうケース
③ 加齢
加齢によって保湿と大きく関係している「天然保湿因子(NMF)」の量が減少し、バリア機能が低下してしまうケース
④ ストレス
不規則な生活や過労、睡眠不足やホルモンバランスが崩れることによる生理不順などで代謝が悪くなり健やかな角質細胞をつくりにくくなってしまい、バリア機能が低下してしまうケース

どの原因も「バリア機能の低下」を引き起こすことで敏感肌になってしまうケースのため、肌のバリア機能を取り戻すケアを行うことで敏感肌の改善が期待できます。

(肌のバリア機能を取り戻したいあなたにおすすめの記事はこちら)

特定物質により反応が起こるアレルギー性敏感肌

アレルギー性敏感肌は一般的な敏感肌と同様、バリア機能の低下による肌内部の炎症を起こしてしまうだけではなく、何らかの特定物質によって肌の炎症やかぶれが出てしまうという特徴があります。

肌の炎症やかぶれを起こす特定物質のことを「アレルゲン」と呼び、アレルゲンを肌に直接付けたり、飲食して体内に取り入れると、身体がそれを体内から排除しようと抵抗し、肌の炎症を引き起こすのです。

「花粉の季節と共に肌荒れがひどくなった」「化粧品を変えてからなんだか肌がひりひり染みる」「ある食べ物を食べると身体や顔がかゆくなる気がする」など、アレルゲンの種類は人それぞれ。

敏感肌の症状がひどくなったタイミングにきっかけがある場合は、「アレルギー性敏感肌」を疑いましょう。

花粉や化粧品・食べ物の他にも、以下の項目に一つでも当てはまる場合は、アレルゲンが肌荒れの原因をつくっている可能性があります。

バリア機能の低下のみが肌荒れの原因であるただの敏感肌ではなく、アレルギー性敏感肌である疑いが大きいので、皮膚科医に相談することがおすすめです。

これに当てはまったらアレルギー性敏感肌かも

・両親がアレルギー体質である
・肌荒れや赤み・かゆみがいつもよりもさらにひどい
・症状が顔だけでなく、身体全体もしくは使用した箇所全てに広がっている
・パッチテストでも反応が出る
・もともと何らかのアレルギーを持っている

アトピーもアレルギー性敏感肌のひとつ

アトピーといわれる皮膚炎もアレルギー性敏感肌のひとつで、主に先天性の皮膚疾患のため、大人よりもこどもに多く見られるのが特徴です。

両親や兄弟にアレルギーの素因となる、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などの因子を持った人がいると、遺伝的にアトピー性皮膚炎を引き起こしやすくなります。

アトピー性皮膚炎は生まれてから2~3か月経った頃に頭皮が乾燥し、白いかさぶたのようなものができるところから始まります。

強烈なかゆみから掻きむしってしまい、ただれることで、徐々に乾燥部分が顔や首、肘の裏や腰・でん部、ひざ裏、すねなどに症状が移っていき、その部分の皮膚がどんどん分厚く、ザラザラとしてきてしまうのが、アトピー性皮膚炎の主な症状です。

アトピー性皮膚炎の治療方法としては、まず第一に皮膚科を受診して専門医の指示を仰ぎましょう。

皮膚科で処方されるステロイド軟膏など、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患(炎症・かゆみ)を抑える外用薬を使用する他にも、皮膚を傷つけないように爪を短く切ったり、肌を清潔に保つことが大切です。

 

特に女性は要注意!化粧品によるアレルギー

花粉症で悩んでいたり、ある食べ物を食べることができなかったりといった、花粉や食べ物が原因になる場合のアレルギーを持っている人も多いのではないでしょうか。

特に女性は、化粧品がアレルゲンになってしまうこともあるため、注意が必要です。

化粧品によるアレルギーは何が原因で引き起こされるのか、それぞれの原因別に見ていきましょう。

化粧品によるアレルギーは、実は金属が原因のひとつ!

もともと肌がかぶれやすく、メイクをしている状態で汗をかくとかゆみが出やすい体質だから・・・と、化粧をすることをあきらめていませんか?

肌のバリア機能の乱れで敏感になっている肌に汗がつくだけで刺激になっている場合もありますが、化粧品に含まれている金属と汗が反応して、アレルギーを引き起こしている可能性もあるのです。

化粧品によってアレルギーを引き起こしてしまう人は、アクセサリーなどの貴金属を身につけると、肌が赤くなったりかゆみが起きる金属アレルギーを持っている人がほとんどです。

金属アレルギーと化粧品によるアレルギーは、全く違ったものに見えますが、実はアレルギーを引き起こす原因物質はどちらも「金属」だということはあまり知られていません。

化粧品に配合されていることが多い、アレルギーを引き起こしやすい主な金属を見ていきましょう。

ニッケル・コバルト・クロムは、コスメに大切な色味を引き出す色素として使われる酸化鉄に、不純物として含まれているため、ほとんどの化粧品に使用されています。

他にも、亜鉛は、日焼け止めに含まれる紫外線を防ぐ成分である「紫外線散乱剤」として配合されており、チタンはファンデーションやフェイスパウダーに使われることが多い物質です。

化粧品のさまざまな用途で使用される金属は、アクセサリーなどと同様、肌に触れると湿疹や赤み・かゆみを引き起こします。

化粧品を購入する前に、配合されている成分を確認したり、サンプルを使って肌に合うかどうか試すなど、事前に対策をすることが重要です。

スキンケア化粧品の成分によるアレルギー症状

コスメ化粧品だけでなく、スキンケアに使用する化粧品にもアレルギーを起こしやすい成分は含まれています。

アレルギーを起こしやすい成分の中でも、全ての化粧品に含まれていることが多い成分は、例として以下のものが挙げられます。

アレルギーを起こしやすい表

・界面活性剤・・・アルキル硫酸エステルナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム など
・保湿剤・潤湿剤・・・ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA) など
・保存料・防腐剤・・・パラベン、ブチレングリコール
・植物抽出物・・・大豆、小麦、植物由来オイル

これらの成分が含まれている化粧品類は、すべてアレルギーを起こしやすい傾向があります。

購入時に成分表示を確認することはもちろんですが、敏感肌用の無添加素材のみでつくられたスキンケア化粧品を薬局で購入することも可能です。

敏感肌の人は、肌に負担をかけずにしっかり保湿ができる、無添加で保湿成分が配合されたスキンケア化粧品を選びましょう。

体の不調時や季節の変わり目は化粧かぶれが起きやすい

アレルギー体質ではないはずなのに、ある日突然化粧品が肌に合わなくなってしまった・・・という方は、アレルギー反応ではなく、肌のゆらぎが原因であるケースが考えられます。

肌のゆらぎとは、自分の肌の様子がおかしい・いつもと違うと感じるような肌の状態をいい、体調や季節の変わり目に起きやすい症状です。

また、アレルギーが原因ではない化粧かぶれの症状のことを「一次刺激性接触性皮膚炎」といいます。

一次刺激性接触性皮膚炎は、化粧品が肌に触れた刺激で赤みやかゆみ・湿疹などを引き起こしている状態です。

洗浄剤や保存料などの刺激の強い成分や、刺激が少ないといわれている植物由来の成分でも、使う人の肌の状態によっては皮膚炎を起こしてしまいます。

アレルギーではないものの、アレルギー反応と似たような症状のため、見分けがつきにくいのが「一次刺激性接触性皮膚炎」。

症状が出たら、肌につけた化粧品をぬるま湯でやさしく肌から洗い落とし、皮膚科専門医の指示を仰ぐことが症状を悪化させない大事なポイントです。

アレルギーだとしても、接触性皮膚炎だとしても、どちらも肌が悲鳴をあげている状態には変わりはありません。

自分の判断で家にある保湿剤をつけてみたり、そのままの状態で放置することは絶対にやめましょう。

敏感肌やアレルギー肌でも使える化粧品を選ぶには

コスメ商品の画像

最近では、一般的な敏感肌やアレルギー性敏感肌の人でも、安心して化粧品を使うことができるように開発された化粧品が多くあります。

無添加でアレルギーを起こしにくい成分のみでつくられた化粧品を選べば、肌も心も毎日負担少なく過ごすことができますよ。

敏感肌さんは無添加・保湿成分入りに注目!

敏感肌の方は、洗顔料や化粧水・乳液・美容液・クリームなどを、無添加で肌に刺激が少なく、保湿成分入りのスキンケア化粧品にしましょう。

基礎化粧品は、肌の土台をつくりあげるために必要な、大切なステップです。

肌に優しい無添加素材の洗顔料で汚れを落とし、セラミドやヒアルロン酸など、肌になじみやすい保湿成分が配合されたスキンケア化粧品を使って日々のスキンケアを行ってください。

洗浄力の強いクレンジング料の使用はなるべく避け、洗顔のみで落とすことができるメイクをするのも、肌に負担をかけないためにできる敏感肌ケアのひとつ。

毎日できるスキンケアで、敏感肌の原因になる乾燥や肌荒れを防ぎましょう。

アレルギーテスト済みの化粧品を選んで

パッケージに「アレルギーテスト済み」と書かれている化粧品を見たことはありませんか?

実際に人に対してアレルギーテストを行い、その化粧品でアレルギー反応が出るかどうかをテストしてから販売されている化粧品につけられています。

アレルギーが出やすいと言われる成分を取り除き、無添加素材を使用したものが多く、肌への刺激が少ないため、アトピー肌の人でも使える化粧品もあります。

しかし、その化粧品を製造している、または販売している会社の責任と判断基準のもと行われるテストなので、このテストに合格したからといって、すべての人にアレルギーが起きないとは言えません。

刺激の少ないアレルギーテスト済みの化粧品でも、使用する前には必ず腕の内側などの目立たないところで2~3日パッチテストを行いましょう。

パッチテストでも問題なければ、安心してその化粧品を使うことができますよ。

今日からできる!アレルギー性敏感肌の予防・対策3ポイント

白衣を着た女性が刺し棒を持っている画像

アレルギー性敏感肌は敏感肌とは違い、特定の物質に反応を起こして皮膚が炎症を起こしている状態で、今まで通りのスキンケア方法や生活習慣で肌の状態を元に戻すことはほぼ不可能です。

アレルギー性敏感肌を悪化させないために今日からできる予防や対策、そして自分の身体のことを知っていたわってあげることから始めましょう。

アレルゲンの原因検査が可能です!

アレルゲンの調査を行うのに必要な検査は皮膚科や内科、お子様の場合は小児科でも受診することができ、病院によってはアレルギー科が設けられているところもあります。

かかりつけや最寄りの病院でアレルギー検査をできるかどうか、事前に病院に相談するのが一番確実です。

病院で行えるアレルゲンの原因検査は主に以下の4つで、自分に合った検査の仕方を専門医と相談して行いましょう。

① 特異的IgE抗体検査

アレルゲンを特定するテストの中でも代表的で、血液を採取し、たんぱく質を解して、アレルゲンに対するIgE抗体が身体の中にどれだけあるかを調べます。

7段階にクラス分けされたスコアからどれだけの反応があるかを割り出し、何にどれだけ反応するのか、詳しく調べることができる検査方法です。

② 皮膚テスト

血液を取らず、皮膚に直接抗原となる物質を置き、反応が出るかどうかを調査するタイプの検査が「皮膚テスト」です。

皮膚に針などでほんの数ミリ傷をつけた上にアレルゲン物質でつくられた液を置き、アレルギー反応がでるかをみる「プリックテスト」や「スクラッチテスト」。

アレルゲン物質入りの液体を皮膚に注射して反応を見る「皮内テスト」など、さまざまな種類の皮膚テストがあります。

③ 食物除去試験

原因だと思われる食べ物を2~4週間ほど完全に除去した食生活を行い、アレルギー症状の観察を行う検査方法が「食物除去試験」です。

食べ物のアレルゲン特定を対象としているため、この検査では食べ物以外のアレルゲン調査をすることはできません。

④ 食物負荷試験

アレルゲンとして疑われる物質を実際に食べてアレルギー反応が出るかどうか観察する検査方法が「食物負荷試験」です。

食べ物のアレルゲンを特定するには4種類の検査の中で一番確実ですが、実際にアレルゲンを体内に取り入れるため、リスクが高いのがこの検査方法です。

アレルギー反応を起こしてしまう物質は人それぞれ違うもので、実は調べるまでアレルギーだと気づいていなかった!なんてことも少なくありません。

自分がどのアレルギーを持っているのかを知り、うまく付き合っていくことでアレルギー性敏感肌の予防になりますよ。

化粧品を使用する前に必ずパッチテストを

肌が弱く敏感肌、もしくはアレルギー体質の方、化粧品で肌荒れやかぶれを起こしたことがある方は、スキンケア用品を新しく変えたり、コスメを新調した時など、肌に直接触れるものをそのまますぐに使用するのは肌荒れのリスクを高くします。

化粧品を使用する前に必ずパッチテストをして、アレルギー反応が出るかどうか確認をすることが、アレルギーによる肌の炎症を抑えるポイントのひとつです。

パッチテストのやりかたイラスト

★パッチテストのやり方&ポイント
①使用したい化粧品やスキンケア用品を数滴、絆創膏のガーゼ部分にたらす

ポイント:絆創膏のガーゼにテストを行いたい液を染み込ませることで、ただ皮膚に塗るよりも長い間の観察が可能

②絆創膏を入浴後の清潔な二の腕の内側に貼り付ける

ポイント:顔の皮膚に近い柔らかさを持つ二の腕の内側でテストをすると反応がでやすい

③24時間そのままにして様子を見る

(!)アレルギー反応が出た場合は、反応が出た時点で早急にパッチテストを終了してください。皮膚炎の悪化に繋がります。

⑤ 赤みやかゆみ、皮膚の腫れが特に見られなければそのまま使用可能

ポイント:より安全に使用するには、腕の内側でのパッチテスト後、フェイスラインから首元にかけての皮膚にごく少量を塗布し、反応が出ないか確認するのがより安心なテスト方法です。

無理に化粧品を使わず肌を休ませるのも重要

アレルギー物質による皮膚炎も、体調やホルモンバランスの乱れによる一時的な化粧かぶれも、どちらも症状を一度起こしてしまうと、何度も繰り返して炎症を起こしやすくなります。

万が一、アレルゲンによる肌の炎症を起こしてしまった場合は、炎症を起こしているからといって無理に手持ちの化粧品を使わないこと。

炎症の原因が何かわからないことが多いので、使用した化粧品を必ず持って、かかりつけの皮膚科をなるべく早く受診しましょう。

夜間などですぐに皮膚科を受診することが難しい場合は、ぬるま湯や低刺激の石鹸で、肌を擦らないように化粧品を優しく洗い流しておきましょう。

専門の医療機関を受診した後は、皮膚科専門医の指示に従って生活をして、症状が落ち着くのを待ちましょう。無理にあれこれと化粧品を使って対応しようとせず、皮膚科専門医の最善の治療を受け、規則正しい生活を送るなど生活習慣に気をつけて、肌のバランスを取り戻すことが一番の特効薬です。

まとめ

敏感肌だと思っていたけど、これってもしかしてアレルギーなのでは・・・?

と思い悩んでいる方は、できるだけすぐに皮膚科に行き、自分がアレルギーを発症する可能性を持っているのかを調べてもらうのが、アレルギー性敏感肌と上手く付き合っていくヒントになります。

アレルゲンを自分で把握することによって、スキンケア用品や化粧品選びの際に取捨選択ができ、なるべくアレルゲンを近づけないように自ら予防・対策することができます。

肌も身体と同じで無理は禁物。

迷ったら自分の判断で行動する前に、皮膚科専門医に相談して指示を仰ぎましょう。

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