年齢を重ねるにつれて、だんだんと顔に現れる「ほうれい線」。
ほうれい線が目立つと見た目年齢が上がるため悩んでいる人も多いですが、保湿ケアを重視すると、ほうれい線が目立つ状態を予防したり、改善を図ったりすることが期待できます。
本記事では、保湿によるほうれい線の対策のポイントやおすすめの保湿クリームを紹介するとともに、ほうれい線の原因について解説していきます。
目次
ほうれい線のケアは保湿がポイント

肌が乾燥して肌の表面の角質層で水分がキープできなくなると、肌にたるみが生じるため、ほうれい線が深く刻まれてしまいますので、ほうれい線の改善には保湿が重要です。
肌の保湿の基本
肌の乾燥によってほうれい線が目立つのを防ぐためには、洗顔で皮脂を流し過ぎないことと、基本の保湿ケアを怠らないことが大切です。
洗顔フォームは肌への刺激が強い合成界面活性剤が配合されていますので、洗顔の際には石鹸を使用します。肌へ摩擦も刺激になりますので、十分に泡立てて指で直接肌を触れないように、泡で顔を洗います。
熱すぎるお湯は肌に必要な皮脂まで流してしまうため、32℃程度のぬるま湯で洗い流すこともポイントです。
洗顔後は肌から水分が蒸発するのを防ぐため、すぐに化粧水で水分を補った後、保湿クリームや乳液で蓋をして、肌から水分が蒸発するのを防ぐのが基本です。
ほうれい線ケアにアプローチする保湿成分

ほうれい線ケアには、保湿効果の高いセラミドやヒアルロン酸、コラーゲンが配合された基礎化粧品の使用がおすすめです。
セラミドは、肌の角質層で水分をキープしている細胞間脂質の主成分。
セラミドには、天然セラミドやヒト型セラミド、植物性セラミド、合成セラミドという種類があります。中でも保湿力が高いのは、動物由来の天然セラミドと、人間の体内にあるセラミドと同様の構造をしているヒト型セラミドです。
分子をナノ化したヒト型セラミドには、高い浸透力もあります。天然セラミドは馬から抽出されたものが主流で、化粧品の成分表示では「ウマスフィンゴ脂質」と記載され、ヒト型セラミドは「セラミド1」、「セラミド2」といったように数字がつく形で表示されています。
ヒアルロン酸は肌の表面の角質層の下の真皮にあり、肌の弾力を保持する成分です。
ただし、ヒアルロン酸は分子が大きいため、化粧品に配合されていても真皮まで浸透することはできません。
化粧品に配合されているヒアルロン酸は、角質層で水分をキープする効果があります。
コラーゲンも肌では真皮に存在し、肌の弾力やハリを保つ成分。
一般的なコラーゲンはヒアルロン酸よりも分子が大きく、肌の角質層にも浸透しませんが、肌の表面の潤いを守る効果があります。
低分子コラーゲンは、肌の角質層まで浸透する可能性を持っています。
ほうれい線にアプローチするおすすめの保湿クリーム
口コミで人気のあるほうれい線や小ジワにアプローチする保湿クリームを紹介します。
アヤナス クリーム コンセントレート(DECENCIA)

30g・5,940円(税込)
- 保湿成分をヒト型セラミドで包んでカプセル化したセラミドナノスフィアを配合
- 板状粉体にした粘土状鉱物のベントナイトがバリア膜となり、肌を外部刺激から守る
- 合成香料不使用、無着色、アレルギーテスト済みで敏感肌の人も安心
「アヤナス クリーム コンセントレート」は、敏感肌用のエイジングケア化粧品。カプセル化されたヒト型セラミドが配合され、角質層に浸透して水分保持し、ベントナイトが肌の表面を覆うことで、乾燥などの外部刺激から肌を守ります。
肌がしっとりとする使用感で、肌の水分不足によってほうれい線が目立つのを防ぐ効果が期待できます。
ほうれい線だけではなく、年齢を重ねた肌の老化が気になる人におすすめです。
ラグジュアリー・デ・エイジリフティングクリームV (アンプルール)
30g・12,960円(税込)
- 3種類のヒト型セラミドや浸透型コラーゲン、スクワランオイルなどの保湿成分配合
- 真皮でハリや弾力を維持するエラスチンを再生する効果のあるグラビティコントロールペプチドを配合
- コルクガシ樹皮エキスやセラキュートを配合し、肌にハリを与える
「ラグジュアリー・デ・エイジリフティングクリームV」は、3種類のヒト型セラミドが配合され、肌の水分をキープするとともに、浸透型コラーゲンやスクワランオイルなどの保湿成分が潤いを守ります。
濃厚なテクスチャーで浸透力が高く、保湿力に定評がある保湿クリームなので、乾燥肌で深いほうれい線が刻まれている人におすすめ。
ドレスリフト ナイトクリーム(アテニア)

35g・4,320円(税込)
- ヒアルロン酸が配合され、肌の潤いを保つ
- 発酵コラーゲンとクインスシードエキスの配合により、肌にハリを与える
- 合成香料や鉱物油、パラベン、アルコール無添加でアレルギーテスト済み
ドレスリフト ナイトクリームは夜用の保湿クリーム。
発酵コラーゲンとクインスシードエキスが配合され、肌の弾力を高め、ヒアルロン酸が肌の潤いを保つため、ほうれい線にアプローチすることが期待できます。
伸びがよく、肌にすーっとなじむ使用感で、小じわやほうれい線に悩む人に向いています。
ほうれい線ができる原因とは

ほうれい線ができる原因は、表情筋の衰えや加齢、紫外線の影響、乾燥などですが、保湿ケアは、ほうれい線が目立つ状態を改善する方法のひとつです。
肌の乾燥

肌表面の乾燥によって、浅いほうれい線や表情ジワは年齢を問わずできてしまいますが、保湿ケアを行うことでアプローチできます。
肌の表面の表皮の一番上にある角質層は、角質細胞の中にある天然保湿因子と、細胞間脂質が水分をキープすることで、隙間のない状態となり、表面を皮脂膜が覆うことでバリア機能が保たれ、潤いのある状態となっています。
バリア機能が保たれた肌は潤いがあり、ふっくらとした状態です。
ところが、乾燥や紫外線などの外部刺激によって、バリア機能が低下すると水分が蒸発しやすい状態になり、肌の潤いが失われてしまうと、小ジワやほうれい線が目立ってしまうのです。
表情筋の衰え

ほうれい線ができる原因として、顔を動かす表情筋と呼ばれる筋肉の衰えによるたるみが挙げられます。
一般的な体の筋肉は骨についているのに対して、表情筋は骨と皮膚につながっているのが特徴です。
日常生活で無意識に過ごしているときに使われる表情筋は、全体の3割程度ですので、エクササイズやマッサージなどを行い、意識して動かしましょう。
加齢や生活習慣の乱れ

肌は表面から表皮、真皮、皮下組織という構造です。肌の表面の表皮の下の真皮はコラーゲンとエラスチンが張りめぐらされていることで、肌が弾力のある状態になり、表皮を支えています。
しかし、加齢によって活性酵素が増加すると、繊維芽細胞の働きが衰えてコラーゲンやエラスチンを生成する量が減少し、肌がハリや弾力を失ってたるんだ状態となり、ほうれい線ができてしまうのです。
また、肌の表面の表皮は基底層、有棘層、顆粒層、角質層という4層構造です。
角質層の一番奥の基底層でつくられた細胞が角質層まで押し上げられて、やがて垢となって落ちるターンオーバーという仕組みによって生まれ変わっています。
しかし、加齢や生活習慣の乱れによって、ターンオーバーの周期が乱れると、天然保湿因子や細胞間脂質が十分につくられなくなり、肌にたるみが生じ、ほうれい線がとなってしまいます。
また、角質層に隙間が空くことでバリア機能が低下すると、ますます、肌の水分が蒸発しやすい状態になり、肌の乾燥が悪化していくため、ほうれい線が深く刻まれてしまうのです。
ターンオーバーの周期を改善して、角質層で水分を十分にキープした状態に改善するためには、保湿ケアが有効です。
紫外線の影響

紫外線による肌ダメージを受けることも、コラーゲンやエラスチンの減少や変性を招き、肌がたるんだ状態になり、ほうれい線ができてしまう原因です。
また、バリア機能が低下した状態では、ますます、紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。
コラーゲンやエラスチンが紫外線の影響を受けることを避けるためには、夏だけではなく、1年中UVケアを行うことが必要です。日焼け止めやUV効果のある化粧下地を使用しましょう。
まとめ
肌の保湿ケアを重視することで、ほうれい線が気になる肌にアプローチできます。
休日などスキンケアに時間をかけられるときには、スペシャルケアとして美容液をプラスするのも効果的です。また、表情筋の衰えが気になる場合には、舌回しエクササイズなどを行うと改善が期待できます。
ほうれい線は放置するとますます目立つようになってしまいますので、原因に応じた適切なケアを行いましょう。