敏感肌の化粧品選びで避けたい成分・おすすめの成分

アロマのボトル

いつも使っている化粧品でスキンケアをしていたのに、急にヒリヒリとしみるようになったり、髪の毛が触れただけで顔がかゆくなったりしたことはありませんか?

ヒリヒリやかゆみを感じるのは、肌が乾燥して、摩擦や雑菌などの外部刺激に対して弱い状態になっている、「敏感肌」のせいかもしれません。
敏感肌になってしまったときは、低刺激の成分を配合した化粧品を上手に選んで、水分と油分を肌に補ってあげる必要があります。
ここでは、敏感肌のときに避けたほうが良い成分と、積極的に取り入れていきたいおすすめの成分をご紹介します。

敏感肌を理解するキーワードは「角質層」

肌の断面是

敏感肌とはクレンジングや洗顔で肌をこするときや枕に触れたときなど、ちょっとの皮膚刺激で傷がついたり、普段であれば平気なはずの成分でアレルギー反応が出たりといった、ダメージを受けやすくなっている状態の肌のこと。

この敏感肌は、肌が乾燥することで「角質層」が荒れるために起こるのです。

角質層は、わたしたちの肌の一番外側にあり、たくさんの細胞をミルフィーユのように重ね合わせて、薄い層を作っています。

角質層の薄さは約0.02mmですが、この薄さはなんと、食品などを保存するときに使用する透明ラップとほぼ同じなのです。

気温の変化や雑菌、ハウスダストといった外部からの刺激からわたしたちの体を守るために最前線で頑張ってくれている薄い角質層を、ごしごしこすったりするのは敏感肌を悪化させる行為なのでやめるようにしてくださいね。

大事な角質層をこすらないようにいたわってあげて、潤いを与えてあげることで、敏感肌を改善していきましょう。

角質層が荒れるのは水分と油分の不足が原因

最近、ファンデーションを塗ろうとしても肌がガサガサしてうまくのらなかったり、白く粉をふいたようになっていたり、皮が剥けてヒリヒリしたりすることはありませんか?

わたしたちの肌は日々生まれ変わっており、古くなった細胞から表面に押し出されて最後には垢となって剥がれ落ちてゆくのですが、この生まれ変わりのサイクルのことをターンオーバーといいます。

乾燥して敏感になっている肌は、ターンオーバーがうまくいかなくなり、角質層がきちんと形成されず、表面の細胞が上手に剥がれることができなくなった結果として、粉吹きや皮剥けが起こってくるのです。

角質層は常時、20~30%の水分を含んでいますが、スキンケアで肌の保湿を十分に行っていないと角質層の水分量が低下し、ぴったりとしたフタのようだった角質層にすき間ができるので、肌のバリア機能が落ちていきます。

バリア機能の落ちた肌は、摩擦やアルコール成分など、様々な外部刺激からダメージを受けるようになりますので、焦った表皮が肌を回復させようとして、どんどん新しい細胞を生み出します。

すると、ターンオーバーが通常よりも早いサイクルで行われるため、育ちきっていない未熟な細胞が肌の表面に出てくるようになり、さらに外部刺激に弱い状態であるいわゆる「敏感肌」になっていきます。

敏感肌にストップをかけるためには、十分な保湿を続けていくことが何よりも大切ですよ。

また、化粧水で柔らかくなった肌は、そのまま放置していると空気に触れている表面から水分を蒸発させてしまいますので、乳液やクリームといった油分でしっかりフタをして、肌の内側に水分を閉じ込めてあげましょう。

重要なのは角質層を守りながらケアすること

保湿が大事とは言っても、水分と油分を届けるために使用した化粧水や乳液の成分によってヒリヒリを感じたり、かえって乾燥をしてしまったりしては、本末転倒ですよね?

肌へのダメージを極力おさえながら水分と油分を効果的に肌に届けるためには、化粧品に含まれている成分を見極めることが重要なのです。

刺激の強い成分と刺激の低い成分が何なのかを知り、今までよりも刺激の低い成分からなる化粧品を選んで保湿を行うことでターンオーバーを正常に戻し、肌のバリア機能を回復させていきましょう。

敏感肌が避けたい成分

敏感肌なのに、抗菌作用があるエタノールがたくさん入った化粧水を使用していたり、保湿化粧水よりも美白化粧水を優先して使用していたり、「防腐剤と界面活性剤の違いが分からない」なんてことはありませんか?

エタノールや、一部の美白成分は、敏感肌の人が避けたい成分です。

また、「防腐剤」と「界面活性剤」と呼ばれる成分には様々な種類があり、同じ「防腐剤」「界面活性剤」の中でも刺激の強いものと刺激の弱いものがあります。

それではここからは、敏感肌の人が避けたほうがいい4つの成分「エタノール」「刺激の強い防腐剤」「刺激の強い界面活性剤」「刺激の強い美白成分」についてご説明していきますね。

(※)本記事内での「美白」は、「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすの原因を防ぐ」ことです。

ヒリヒリの原因であるエタノール

ニキビ専用の薬用化粧品や、毛穴を収れんさせる化粧水を利用していて、肌がカサカサするように感じた経験はありませんか?

もし、乾燥しやすい化粧水が手元にある人は、裏側の成分表示を確認して、「エタノール」が最初のほうに記載されていないか確認してみて下さい。

成分表示は「多いものから前に記載される」というルールがありますので、前の方に書かれているのであれば、エタノールの配合量が多いタイプの製品ということになります。

エタノールは抗菌作用や収れん作用があるため、化粧水の品質保持のために使用されたり、ニキビ専用の化粧水に多く配合されたりしていますが、敏感肌の人にはエタノールの配合量が多い化粧品はおすすめできません。

肌に生じるヒリヒリや赤みの多くは、アルコール過敏によって肌が傷つくことで起こりますが、エタノールは「メチル・アルコール」ですから、アルコール自体にアレルギー反応が出る体質の人は、特に避けるようにしましょう。

また、エタノールは蒸発するときに肌の水分を奪いますので、保湿が足りていない敏感肌をさらに乾燥させないためにも、避けていきたい成分なのです。

防腐剤の種類と刺激の度合い

防腐剤とは具体的にどんな成分を指すのか、ご存じでしょうか?

化粧水や乳液にはたくさんの水が含まれていますが、ただの水は放っておくと腐ってしまいますので、化粧品が腐らないために配合されている成分が防腐剤です。

防腐剤には様々な種類があり、防腐剤の一種である「パラベン」は、アレルギーなどの皮膚トラブルを引き起こす可能性のある「旧表示指定成分」です。

パラベンの中にもさらにいくつかの種類があり、刺激の強さもまちまちなのですが、最も刺激のある「ブチルパラベン」をまずは避けるようにしましょう。

ただ、パラベンには高い防腐効果があり、他の防腐効果のある成分と比べて少量で効果を発揮することができますので、配合バランスの工夫によっては、刺激を低い状態に抑えることができます。

パラベンと比べて低刺激な防腐剤とされているのが「フェノキシエタノール」と「BG」ですが、オーガニックなものが好きで無添加化粧水などを選んでいる人にとって、フェノキシエタノールとBGはよく目にする成分名ではないでしょうか?

フェノキシエタノールとBGは、同量で比較した場合、たしかにパラベンよりも安全性の高い成分ですが、パラベンよりも防腐効果が弱いため、効果を発揮する配合量にした場合、「パラベンよりも安全性がある」とは言えません。

防腐剤は、化粧水や乳液が腐らないようにするために必要な成分ですので、全てを避けるわけではなく、メチルパラベンやエチルパラベン、フェノキシエタノールやBGなどの、比較的刺激の少ない成分を選んでいきましょう。

洗浄剤の表

 界面活性剤の種類と刺激の度合い

洗剤でお皿を洗った後で、指先や手の甲がカサカサと粉を吹いたようになった経験はありませんか?

指先が荒れる経験は、洗剤に含まれている「界面活性剤」という成分が肌に必要な油分まで洗い落としてしまうために起こるのですが、界面活性剤には水と油をくっつけたり、泡立ちを良くしたりする重要な役割があるため、シャンプーや洗顔料にも必ずと言っていいほど配合されているのです。

注意してほしいのは「ラウリル硫酸ナトリウム」で、この成分は肌の奥まで入りこみ、流れ落ちにくい性質を持つため、敏感肌の人は避けたいところです。

ただ、「ラウリル硫酸ナトリウム」以外の界面活性剤の中には、刺激の弱いものだってありますので、必要以上に怖がることはないですよ。

界面活性剤の代表的なものを表にまとめてみましたが、表の下の方に表示されている低刺激の成分の中でも、特にラウロイルメチルアラニンナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウムの3つは、肌に必要な油分を適度に残した状態で洗浄することができるので、おすすめです。

洗浄剤の表

美白成分は肌が安定してから取り入れる

「肌荒れによってできるシミをリアルタイムでケアしたいから」と、敏感肌の状態で美白化粧水に手を出してはいませんか?

たしかに、肌にかゆみを感じて引っかいたりしてしまうと、傷による色素沈着が心配で、ついつい美白成分の配合された美白化粧水や美容液を選んでしまいますよね。

しかし、美白効果のある成分の中でも下の2つは刺激が強く、敏感肌の化粧水選びにとっては避けたい成分です。

    • ハイドロキノン
    • ビタミンC誘導体

「ハイドロキノン」はシミのもととなるメラニン色素に機能する「お肌の漂白剤」とも呼ばれる成分で、高い美白効果を持っていますが、以前は医師による処方がないと使用できなかったほど、刺激が強い成分なのです。

また、「ビタミンC誘導体」はメラニンの生成を阻害するため、リアルタイムでシミができるのを防いでくれる成分ではあるのですが、やはり刺激が強く、肌を乾燥させる機能もあるので、敏感肌になっている時は、使用を我慢しましょう。

敏感肌の時は、ハイドロキノンとビタミンC誘導体の利用は避け、「米ぬか」や「アルプチン」などの低刺激な美白成分を取り入れてみてはいかがでしょう?

米ぬかは玄米に含まれる食品としても有名ですが、美白効果のあるビタミンCを低刺激で肌に届けてくれる天然成分ですので、敏感肌の人でも安心して使用できます。

ハイドロキノン誘導体であるアルプチンは、肌に吸収されるとハイドロキノンになる成分ですが、ハイドロキノンよりも刺激が少ないため、どうしても「肌を漂白」してみたい敏感肌の人にはおすすめですよ。

敏感肌が積極的に取り入れたい成分

「保湿」と一言でいっても、意外と漠然としたイメージを持ってはいませんか?

肌に水分を与えるのなら、ただ水をバシャバシャ浴びていたっていいはずなのですが、それだけでは肌は与えられた水分を内側に留めておくことができません。

そこで、水分を失いがちな敏感肌でも上手に保湿できるよう、「水を溜めこむ」作用のある成分や、「水を逃がさない」作用のある成分の力を借りてスキンケアしていくのです。

敏感肌の人が積極的に取り入れていきたい成分は、「保湿効果が高いセラミド」と「バリア機能を高めるグリセリン」の2種類です。

保湿の王様セラミド

乾燥しがちな敏感肌の人にまずおすすめしたいスキンケア成分が、水分を溜めこむ働きのある「セラミド」です。

もともとわたしたち人間の肌にはセラミドが存在しており、このセラミドが肌の内側で水分をぎゅっと溜めこんでくれているのですが、セラミドは加齢と共に減少していくため、以前よりも乾燥しやすくなっていると感じる人であれば、エイジングケアとして外側から補ってあげることが大切なのです。

セラミドにはいくつか種類がありますが、どのセラミドにも保湿効果があり、中でも「動物性セラミド」と「ヒト型セラミド」は人の肌と親和性が高いため、強い保湿効果が期待できます。

ただし動物性セラミドとヒト型セラミドが配合された化粧水や乳液は高価なものが多いため、比較的安価な「植物性セラミド」と「合成セラミド」がたっぷり配合されたリーズナブルなものから手を出してみるのもおすすめです。

セラミド配合化粧水を選ぶ際は、配合量もチェックして、せっかく高価なヒト型セラミド配合化粧水を選んだのに、セラミドの配合量が少なかった……なんてがっかり体験がないように気をつけましょう。

パーセンテージを表記しているものや、成分表示の前の方にセラミドが記載されているものを探してみて下さいね。

動物性セラミド 馬や牛の脳や脊髄から抽出した成分。ビオセラミド、セレブロシド、ウマスフィンゴ脂質などがある。高価
ヒト型セラミド 人間の皮膚にもともと含まれているセラミドと似せた化学構造で作られた成分。セラミド1、セラミド2、などと番号がふられているのが特徴
植物性セラミド 植物性の油から抽出した成分
合成セラミド 石油原料から合成された成分。安価

 

 

グリセリンでバリアを高める 

「グリセリン」は、セラミドと同様に水分をたくわえる働きをする成分で、人間の体内にも存在しています。

グリセリンは、同じく肌に潤いを与えるヒアルロン酸と相性が良く、合わせて使うことで保湿の症状効果が期待されます。

また、グリセリンには肌を柔らかくする効果もあるため、肌の表面に残って上手に剥がれ落ちることができないでいた細胞が、柔らかくなることで、肌を傷つけないように自然と剥がれることができるようになります。

肌の表面に残っていた細胞がスキンケアによって自然に剥がれるようになると、ターンオーバーが正常に戻りやすくなり、角質層は未熟な細胞ではなく成長した細胞を作り出せるようになっていくのです。

敏感肌は角質層が荒れて、表面に未熟な細胞がさらされることで起きるトラブルですから、ターンオーバーが正常になれば、バリア機能は高まりますよね。

グリセリンでターンオーバーを整えることで丈夫な肌を手に入れ、敏感肌のバリア機能を高めましょう。

敏感肌の成分選びにまつわる誤解 

敏感肌の人が刺激の少ない成分を探すためにスキンケア化粧品の検索をすると、様々な情報が出てきますよね。

あるサイトでは「良い成分」と紹介されていたものが、別のサイトでは「悪い成分」になっていて、何を信じたらいいか分からなくなってしまうことだってあります。

どんな成分にも「効果」がある以上、良い面と悪い面が存在しますから、相反する情報が沢山あらわれるのは当然といえば当然。

だけど、化粧品選びをする方としては混乱してしまいますよね。

成分を選ぶ際に大事なのは、それぞれの成分が持っている「良い面」と「悪い面」の両面を知ること。

そして、「○○フリー」や「無添加」といった言葉だけを信じたり、ランキングに依存しすぎたりしないことです。

「○○フリー」の落とし穴に気をつける

「○○フリー」と記載されている化粧品を使用したのに、スキンケアの途中で肌がかぶれてしまったり、ヒリヒリを感じたりして、疑問に思ったことはありませんか?

例えば防腐剤不使用という意味を思わせる「パラベンフリー」という文言のある製品でも、別の防腐剤であるフェノキシエタノールが大量に配合されていれば、刺激を感じることはありえますよね。

「パラベンフリー」と書かれた化粧品を選ぶ場合は、成分表示を確認し、他の防腐剤の配合量も確認しましょう。

また、化粧品には「キャリーオーバー成分」という抜け道があり、「○○フリー」と書かれていても、その「○○」成分そのものが含まれていることがあるのです。

たとえば、化粧品の原料となる植物エキス成分を抽出するために、少量のエタノールを使用することがありますが、薬事法上の特例としてこのエタノールはキャリーオーバー成分にあたるので、表示する義務がありません。

ですから、「アルコールフリー」「エタノールフリー」と書かれている化粧水の中にも、本当にエタノールが入っていないものと、少量のエタノールが含まれているものがあるのです。

「○○フリー」はあくまで参考程度にとどめ、ヒリヒリを感じてしまったら、自分の肌の声を信じて使用を中止し、炎症がひどい場合は皮膚科の医師に早めに相談をしましょう。

無添加の良し悪しを知る

「無添加化粧品は体にいい」と言うけれど、どうして体にいいのか、そもそも何が無添加なのか、ご存じでしょうか?

「無添加化粧品」とは、アレルギーを引き起こす可能性がある「旧表示指定成分」を添加していない製品のこと。

でも、植物由来の成分が使用された無添加化粧品が必ずしも自分の肌に合うとは限りませんよね。

無添加化粧品とされる化粧水や乳液によく使用されている「植物エキス」には、キャリーオーバー成分として微量のエタノールが使用されることだってあるのですから。

また、無添加にこだわるために防腐効果が一般の化粧品よりも低い製品もあり、こうした化粧品を使用するには冷暗所で保管するなど、使用する側の細やかな管理が必要となってきます。

「無添加」を手放しに信じるのではなく、自分の肌やライフスタイルに合った化粧品選びを行うことが、敏感肌にとって大切なのです。

ランキングよりも経験を大事にする

敏感肌におすすめの化粧品を調べようとすると、たくさんの情報と共に、売り上げやクチコミをまとめた化粧水ランキングが出てきますよね。

敏感肌にとって良い成分と悪い成分について調べていても、あまりに情報が多いので、「もう面倒だから化粧水ランキング上位の化粧水を買っちゃおう」と考えたことはありませんか?

でも、敏感肌の主な原因である「乾燥」という部分は共通していても、ヒリヒリや粉吹き、皮剥けなど、炎症の出方は人それぞれですから、一般的に人気の高い製品が、自分の肌に合うスキンケアアイテムとは限りません。

化粧水ランキング上位のおすすめ化粧品を買うのであれば、あと一歩をこらえて、まずは成分の確認をしましょう。

そして、実際に肌に乗せてヒリヒリとした刺激を感じた場合は、すぐに使用を中止して下さい。

ランキング上位だから、成分が安全だから、と「目に見える情報」だけを信じる必要はありません。

まとめ

ここまで、敏感肌の化粧品選びで避けた方がいい成分とおすすめの成分をご紹介してきましたが、情報が沢山ありましたので、最後に箇条書きでポイントをまとめてお伝えしますね。

まず、避けた方がいい成分は以下の5つです。

    • エタノール
    • ブチルパラベン(防腐剤)
    • ラウリル硫酸ナトリウム(界面活性剤)
    • ハイドロキノン(肌の漂白剤)
    • ビタミンC誘導体(美白剤)

そして、おすすめの成分は以下の2つです。

      • セラミド(保湿効果)
      • グリセリン(保湿効果+ターンオーバーを整える)

ご紹介してきた表などを参考に、今後の化粧品選びにぜひ役立ててみて下さい。

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