困っている女性

大人ニキビは、一度できると治りが悪く、スキンケアだけでは良くならないことも多いですよね。

大人ニキビはひどくなってしまうと治ったあとに「ニキビ跡」を残してしまうこともあるので、治りが悪い場合などは迷わず薬を使うことも大切です。

大人ニキビに効く市販薬をランキング形式で紹介。薬の使い方や皮膚科での処方薬についても解説します!

大人ニキビは市販薬で治せる!

指をさす女性

頬や顎、おでこなどにできる大人ニキビは、「治りが悪い」「同じ場所に繰り返しできる」といった特徴があり、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

大人ニキビは放置していると炎症が起きて、赤みが出たり、腫れや痛みが出ることも…。

炎症が進んだニキビは治りがわるいだけでなく、治った後に「ニキビ跡」ができる場合があり厄介です。

ニキビ跡には、大きく分けて三つのタイプがあります。

  1. ニキビの炎症によって毛細血管が広がった「赤み」
  2. ニキビの炎症が刺激になって肌にメラニン色素が残る「色素沈着」
  3. ニキビの炎症が真皮にまで及び、毛穴が凹んだままになる「クレーター毛穴」

一旦ニキビ跡ができてしまうと簡単に消すことは難しく、特に3.の「クレーター毛穴」はスキンケアなどでは改善が難しく、目立つニキビ跡が残ってしまいます。

一口に「大人ニキビ」といっても、ニキビができ始めのころと、炎症が進んだニキビとでは、対処方法も異なります。

大人ニキビのでき始めの頃は、スキンケアや生活習慣の見直しなどで改善することもできますが、ニキビが進行して炎症を起こしたり、化膿したりするとスキンケアだけでは改善できず、薬による治療が必要になってきます。

ニキビは次のような段階を経て悪化してきます。(表が下に行くほど進行している状態)

ニキビの状態

説明

痛みや症状

白ニキビ(コメドもしくは、面ぽう)毛穴が詰まることで、皮脂が毛穴内に溜まり、皮膚がポツッと盛り上がった状態痛みはない
黒ニキビ溜まった皮脂によって毛穴が広がり、毛穴から皮脂がはみ出してくる
はみ出した皮脂が空気に触れて酸化し、黒ずんだ状態
痛みはない
赤ニキビ毛穴が詰まった状態が長く続いて、毛穴の中でアクネ菌が繁殖し、炎症が起こった状態触ると痛みがある
黄ニキビニキビの炎症が更に進み、膿が溜まった状態腫れもひどくなる患部の腫れが起こる
痛みがある
紫ニキビ毛穴の中に膿と血液が溜まり、毛穴の周囲にまで炎症が広がったもの強い痛みがある
患部が熱を持つこともある

表の「赤ニキビ」「黄ニキビ」「紫ニキビ」はニキビが進行した状態なので、塗り薬を使用して炎症を鎮める必要があります。

塗り薬はドラッグストアや薬局で手に入り、数日間使用することで大抵の場合炎症が治まってきます。

大人ニキビの炎症が進行すると薬が効きにくくなってくるので、炎症が見られた場合は速やかに薬を使うようにしましょう。

また、大人ニキビが繰り返しできている場合は、ニキビの初期段階から塗り薬を使ったり、予防のための飲み薬を飲むことも有効です。

「大人ニキビがなかなか治らない」「繰り返しできて困っている」と言う人は、自分に合った薬を見つけて早めに対処して、ニキビ跡を作らないように気をつけましょう。

大人ニキビに効く市販薬の選び方と使い方

ドラッグストア

大人ニキビに使う市販薬は大きく分けて【塗り薬】と【飲み薬】があります。

塗り薬は主にできてしまった大人ニキビの進行を抑える目的で使用し、飲み薬は大人ニキビの予防のために服用します。

ドラッグストアや薬局で購入できる

大人ニキビに使用する市販薬はドラッグストアや薬局で入手が可能です。

市販されている医薬品には「第1類医薬品(特にリスクが高く、薬剤師による情報提供や指導の義務があるもの)」「第2類医薬品(リスクが比較的高いもの)」「第3類医薬品(リスクが比較的低いもの)」に分類されますが、大人ニキビの治療薬として売られているものは、第2類医薬品か第3類医薬品です。

第2類医薬品や第3類医薬品は基本的に自分で薬を選んで購入することができますが、必要があれば薬剤師や登録販売者に薬の選び方について相談もできるので、自分に合った薬を選ぶ自信のない人は、症状の経過などを相談の上、薬を購入することをおすすめします。

塗り薬の選び方

赤色のクエスチョンマークと赤鉛筆の画像

薬には、必ず成分や効果効能が表示されているので、効果効能の欄に「ニキビ」の表記があるものをえらびましょう。

塗り薬はすでに起こっている炎症を鎮めたり、白ニキビが炎症を起こさないようにするために使用するのでニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する成分に加えて、ニキビの炎症を抑える成分(抗炎症成分)が配合されている場合が多いでしょう。

抗炎症成分には大きく分けて「ステロイド系」と「非ステロイド系」の2種類があります。

ステロイドは「副腎皮質ホルモン剤」とも呼ばれ、高い抗炎症作用を持っていることから、湿疹、蕁麻疹、皮膚炎など、皮膚の炎症に幅広く使用されています。

「ステロイドは強い薬」というイメージを持っている人も多いと思いますが、ステロイドは基本的に短期間、適切に使用すれば危険な薬ではなく、皮膚科でもよく処方されています。

ステロイドは、長期間使用すると以下のような副作用が起こることがあるので、基本的に5日~6日間使用して、効果がなければ使用を中止して、薬剤師もしくは医師に相談をするようにしましょう。

ステロイドを長期使用した場合に起こりうる副作用

  • 皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)
  • 毛細血管拡張(肌に赤みが残る)
  • 皮脂腺の活性化(ニキビ・多毛など)
  • 感染症にかかりやすくなる

市販されているステロイド配合の塗り薬は、短期間の使用が基本なので、上記のような副作用が出る心配はほとんどありません。

また、ステロイドには強さのランクがあり、1(最も強い)2(より強い)3(強い)4(穏やか)5(弱い)の5段階がありますが、市販薬では3(強い)以下のステロイドしか配合されていないので、大きな副作用がでることはほとんどありません。

塗り薬の使い方と注意点

市販の塗り薬はどれも短期間(5~6日間)の使用が基本です。

使用にあたっては、必ず添付の説明書を読み、使用方法や副作用について確認をしてから使用を始めるようにしましょう。

また、使用量や回数は薬によって異なるので、説明書に記載されている方法を守ってください。

大人ニキビを早く治したいからといって、薬を多く使ったり、塗る回数を増やしたりすると、副作用などが起こるばかりか、大人ニキビがかえって悪化することもあるので注意が必要です。

塗り薬は5日~6日間使用しても効果が現れなかった場合は、使用を中止して薬剤師もしくは医師に相談するようにしましょう。

飲み薬の選び方

ガラスの器に入った多くのサプリメント

市販されている大人ニキビの治療薬には、飲み薬もあります。

皮膚科で処方される飲み薬は、ニキビの炎症を鎮めるための抗菌薬(抗生物質など)が主ですが、抗菌薬は取り扱いに注意が必要なため、市販はされていません。

市販されている大人ニキビ向けの飲み薬はビタミンやアミノ酸などの製剤で、大人ニキビの予防やニキビの跡予防のために使用します。

市販の飲み薬には「肌のターンオーバーを整える」「血行を促進して肌を健康に保つ」「ニキビ跡の元になるシミやそばかすを防ぐ」といった働きを持つ成分が配合されています。

市販の飲み薬に配合されている主な成分

成分(表示名)

働き

ビタミンB2(リボフラビン、リボフラビンリン酸エステルナトリウム)肌のターンオーバーを促す
皮脂の過剰分泌を抑える
ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)肌や粘膜を健康に保つ
ビタミンC(アスコルビン酸)肌の再生を促す
肌の真皮のコラーゲン生成を促す
メラニンの生成を抑えてシミを予防する
ビタミンE血行を促進する
L-システイン肌のターンオーバーを促す
メラニンの生成を抑えてシミを予防する
パントテン酸カルシウム肌や粘膜を健康に保つ
ヨクイニンエキスニキビ肌荒れを改善する

飲み薬の使い方と注意点

市販されている飲み薬は、大人ニキビの炎症を抑える働きはありません。

肌の状態を整えることで大人ニキビの発生やニキビ跡を予防するので、効果が現れるには数週間~1ヵ月位はかかります。

1ヶ月ほど服用しても効果が見られない場合は、服用を中止して薬剤師もしくは医師に相談するようにしましょう。

市販の飲み薬には大きな副作用はありませんが、服用後「皮膚の発疹、かゆみ」「吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感」などが現れた場合は、速やかに服用を中止して薬剤師もしくは医師に相談するようにしてください。

大人ニキビに効く市販薬ランキング【塗り薬編】

大人ニキビの炎症を鎮めるために、有効な市販の塗り薬をランキングで紹介します。

薬は以下のポイントを参考に選定しています。

  • ニキビの治療に必要な成分が含まれているか
  • ドラッグストアや薬局などで手に入りやすいかどうか
  • 販売実績や安全性
  • 実際に使用した人の口コミ

ランキングはあくまで総合判断なので、大人ニキビの症状や肌の状態によっては効果が現れない場合や、肌に合わないこともあります。

実際に薬を使用しても効果がなかった場合や、どれを選んでいいか迷った場合は、薬剤師か登録販売者、もしくは医師に相談するようにしてください。

【第1位】LION ペアアクネクリーム[第2類医薬品]

ペネアクネクリーム

ペアアクネクリーム 24g 参考価格 742円(税込)

ペアアクネクリームの特徴

  • 大人ニキビの炎症を鎮める「イブプロフェンピコノール」配合
  • 殺菌成分「イソプロピルメチルフェノール」が大人ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌
  • 肌に付けると透明になるクリームで顔にも塗っても目立たない

ニキビ治療薬として、ドラッグストアやAmazonなどでの人気ランキング1位に入るペアアクネクリーム。

「ニキビ治療薬」「大人ニキビにも」と謳っていることからも高い効果が期待できます。

軟膏は肌に塗ると透明になり目立たないので、メイクの前などにも使用しやすい点も便利です。抗炎症成分は非ステロイド系を使用。

「ステロイドが入っていない薬がいい」という人にもおすすめです。

【第2位】JOHNNSON&JOHNSON テラ・コートリル軟膏a [第2類医薬品]

テラ・コートリル

テラ・コートリル軟膏a  6g 参考価格 1,080円(税込)

テラ・コートリル軟膏aの特徴

  • 抗炎症成分「ヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)」が大人ニキビの炎症を鎮める
  • 殺菌成分「オキシテトラサイクリン塩酸塩」が幅広い菌に効く
  • ニキビだけでなく、虫刺され、じんましん、化膿性皮膚疾患など幅広い症状に対応できる

テラ・コートリル軟膏aは、ステロイド配合のニキビ治療薬で、大人ニキビの炎症を速やかに鎮める効果が期待できるお薬です。

効果効能にも「皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん、化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)」とあるように、幅広い皮膚疾患に対応できるので、一家に一本常備しておくと安心ですよ。

【第3位】オロナインH軟膏 [第2類医薬品]

オロナインH軟膏

オロナインH軟膏 11g 参考価格 254円(税込)

オロナインH軟膏の特徴

  • 大人ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する「クロルヘキシジングルコン酸塩液」を配合
  • 保湿成分「オリブ油」「グリセリン」「ワセリン」が、大人ニキビの原因である肌の乾燥を防ぐ
  • 大人ニキビ以外にも吹き出物、はたけ、やけど、ひび、あかぎれ、しもやけなど幅広い効果効能を持つ

市販の塗り薬として長い歴史を持つオロナインH軟膏。効果効能の欄には「ニキビ」も記載されているのを知っていますか?

ニキビへの効果は殺菌作用だけなので、抗炎症作用は期待できませんが、初期の大人ニキビの炎症予防などに使用することができます。

保湿成分が数種類配合されているので、患部がカサカサとしているタイプの大人ニキビにもおすすめです。

11gで254円とコストパフォーマンスが高いのも人気の秘密です。

大人ニキビに効く市販薬ランキング【飲み薬編】

市販されている飲み薬には大人ニキビの炎症を鎮める即効性はありませんが、塗り薬と組み合わせて使用したり、大人ニキビ再発の予防のために飲み薬を利用することも有効です。

大人ニキビの飲み薬はどれも肌を健康にするビタミンなどが配合されているので、美肌効果も期待できますよ。

【第1位】LION ペアA錠[第3類医薬品]

ペアA錠

ペアA錠 60錠 参考価格 1,269円(税込)

ペアA錠の特徴

  • 大人ニキビや肌荒れを改善する「ヨクイニンエキス」配合
  • 基準内最大量配合された「ビタミンB2」「ビタミンB6」が肌のターンオーバーをサポート
  • 体内に溜まった老廃物排出を助ける「グルクロノラクトン」を配合

ペアA錠は、「大人ニキビに」と謳っている、ニキビ・肌荒れ向けの飲み薬です。

肌のターンオーバーを促す2種のビタミンとアミノ酸「L-システイン」を配合し、大人ニキビが出来にくい肌へと導きます。

体内にたまった老廃物の排出を促す成分も配合している「大人ニキビ」の予防にぴったりの飲み薬です。

【第2位】エスエス製薬 ハイチオールBクリア[第3類医薬品]

ハイチオールBクリア

ハイチオールBクリア 72錠 参考価格 1,760円(税込)

ハイチオールBクリアの特徴

  • 肌のターンオーバーを促し大人ニキビを予防する「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンC」の3種のビタミンを配合
  • 大人ニキビを緩和する「ビオチン」「ニコチン酸アミド」「パントテン酸カルシウム」配合
  • アミノ酸「L-システイン」が肌のターンオーバーを正常化

シミやそばかすの治療薬として有名なハイチオールシリーズのニキビ向け治療薬が「ハイチオールBクリア」です。

肌のターンオーバーを促すビタミンやアミノ酸などを多数配合しているので、継続して飲むことで肌のターンオーバーが整い、大人ニキビや肌荒れを予防する効果が期待できます。

服用が1日一回なので、継続しやすいと人気です。

【第3位】エーザイ チョコラBB [第3類医薬品]

チョコラBBプラス

チョコラBBプラス 60錠 参考価格 950円(税込)

チョコラBBプラスの特徴

  • 肌のターンオーバーをサポートし皮脂の分泌をコントロールする「活性型ビタミンB2」を最大量配合
  • 大人ニキビの予防に必要な「ビタミンB1」」「ビタミンB6」を配合
  • 「ニコチン酸アミド」「パントテン酸カルシウム」が皮膚や粘膜を健康に保ち大人ニキビを予防

肌荒れ、ニキビ、口内炎の治療薬として60年以上のロングセラーを誇るチョコラBB。

大人ニキビの改善に欠かせない「ビタミンB群」をバランスよく配合し、特に重要な「ビタミンB2」は体内で直接活用される「活性型ビタミンB2」として最大量配合されています。

【飲み薬ランキング番外編】大人ニキビに効果のある漢方薬

漢方の画像

大人ニキビの飲み薬として、病院などでも処方されることがある漢方薬。

漢方薬は直接炎症を鎮めるといった即効性はありませんが、便秘や血行不良など、大人ニキビできやすい体の不調を整えることで、大人ニキビを予防、改善することが期待できます。

漢方薬はドラッグストアや薬局などでも購入が可能ですが、西洋薬とは少し選び方が異なります。

漢方薬は出ている症状を抑える成分も配合されていますが、その症状が起きる原因となる体の不調や体質を改善していくことで、結果的に症状が軽減していくというアプローチになります。

漢方薬を選ぶ際は、症状だけでなくその人が本来持っている体質や、体に現れているその他の症状も参考にして選びます。

本記事では大人ニキビに使われる代表的な漢方を紹介し、それぞれに「適している人」についても挙げていますので、漢方薬を選ぶ際の参考にしてください。

漢方薬を自分で選ぶのが不安な人は、薬剤師か登録販売者に相談の上購入するといいでしょう。

【比較的体力がある人向け】桂枝茯苓丸料加薏苡仁[第2類医薬品]

桂枝茯苓丸料加薏苡仁

桂枝茯苓丸料加薏苡仁(ケイシブクリョウガンリョウカヨクイニン) 参考価格 1,420円(税込)

桂枝茯苓丸料加薏苡仁が適している人

  • 比較的体力のある人で「のぼせ」「肩こり」「頭重」「めまい」などがある人
  • 大人ニキビだけでなく、シミやそばかすなどが気になる人
  • 生理前に大人ニキビができやすい人

大人ニキビのなかでも、女性ホルモンのバランスの乱れや、血行不良による肩こりや頭痛などがあるタイプの人に適した漢方です。

比較的体力のある人向けの処方なので、胃腸の弱い人、虚弱体質の人、病中病後の人などには服用にあたって注意が必要です。

【ニキビが化膿しやすい人に】十味敗毒湯[第2類医薬品]

十味敗毒湯

十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ) 96錠 参考価格 1,678円(税込)

十味敗毒湯が適している人

  • 大人ニキビに赤みや化膿がある人
  • 患部がジュクジュクと湿ったタイプの大人ニキビ
  • 急に大人ニキビが熱を持ってきたときに

十味敗毒湯は大人ニキビが化膿しやすい人や、患部に熱を持ったタイプの大人ニキビができやすい人におすすめの漢方薬です。

膿が出るのを促進する働きや、炎症を鎮める作用があるので、皮膚科でも内服の抗生物質と合わせて処方されることがあります。

【皮膚科でもよく処方される】荊芥連翹湯

荊芥連翹湯

荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ) 96錠 参考価格 1,382円(税込)

荊芥連翹湯が適する人

  • 血行が悪く肌が浅黒い人
  • 手足の裏に汗をかきやすい人
  • 大人ニキビに赤みや痒みがある人

荊芥連翹湯は蓄膿や扁桃炎などに使われる漢方約ですが、大人ニキビの治療薬として皮膚科や内科などでもよく処方される漢方薬です。

ニキビ以外にも慢性鼻炎や扁桃炎などに効果があります。手足に汗をかきやすい人や感情的な人などで体力が中程度の人に適している漢方薬です。

皮膚科で処方される大人ニキビの治療薬

薬とお薬手帳

大人ニキビは、市販のニキビ治療薬で治療することも十分可能ですが、「薬を使ってもなかなか良くならない」「治ってもすぐに新しいニキビができる」という場合もあります。

私達が「ニキビ」と呼んでいるのは、正式には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という名前の皮膚疾患なので、皮膚科など医療機関で保険による治療を受けることが可能です。

皮膚科では、炎症を鎮めるために塗り薬や内服薬による投薬治療が行われます。

また、保険適用外になりますが、大人ニキビを予防するためのビタミン剤などが処方されることもあります。

皮膚科で処方される薬と市販薬の違いは?

白衣を着ている女性

市販のニキビ治療薬は、「抗炎症成分」と「殺菌成分(抗生物質などの抗菌薬)」のどちらかもしくは両方を配合したものです。

皮膚科で処方される薬も市販薬に近い成分が使用されていますが、医師の指導の元使用できるので、市販薬よりも強い作用を持った成分(強めのステロイドなど)を使用することができます。

また、皮膚科ではニキビのでき始めの「面ぽう(毛穴が詰まって皮膚がぷっくり盛り上がった状態)」を予防する外用薬や、抗菌薬の内服薬など、市販されていないタイプの薬も症状に合わせて処方することが可能です。

市販薬と処方薬のメリットデメリット

 

メリット

デメリット

市販薬手軽に薬が手に入る
通院の手間がかからない
薬が合わないことがある
副作用などが起こった場合に病院を受診する必要がある
皮膚科での処方薬医師の診断、指導の元、薬が処方される
ニキビの治癒まで医師に診てもらうことができる
薬代以外に診察料が必要
通院の手間がかかる

皮膚科で処方される塗り薬

診察券と薬

皮膚科でよく処方される大人ニキビの治療薬を紹介します。

処方にあたっては、医師の診断が必要なので、薬の選択や使用については医師の指示に従うようにしてください。

ディフェリンゲル

ニキビの治療薬として2008年に認可された「ディフェリンゲル」はそれまでのニキビ治療薬と全く異なるしくみでニキビを改善します。

ディフェリンゲルは、「皮脂の分泌を抑制する働き」と「角質のピーリング作用」によって、ニキビの初期段階である毛穴の詰まり(面ぽう)を防ぐ効果を持っています。

ディフェリンゲルは進行したニキビではなく、初期の「白ニキビ」や「黒ニキビ」を改善するために使われます。

初期のニキビに使用することで、ニキビの進行を防ぎ、新たなニキビが派生するのを予防します。

ディフェリンゲルは初期ニキビに高い効果を表しますが、高い確率で「肌の赤み」「かゆみ」「乾燥」「ヒリヒリ感」といった副作用が出ることが知られています。(臨床試験※では約78.9何らかの副作用が認められた)※ディフェリンゲル添付文書より

副作用に関しては個人差があるので、医師の指導の元、薬を使用するようにしてください。

ベピオゲル

ベピオゲルは2015年に認可された新しい薬で、「過酸化ベンゾイル」という殺菌成分が配合されています。

過酸化ベンゾイルは海外では以前からニキビの治療薬として使用されていましたが、日本では作用が強いことから認可されていませんでした。

「過酸化ベンゾイル」は従来の抗生剤・殺菌剤と違い、「繰り返し使用しても耐性菌が生まれにくい」という特徴があるので、長期使用が可能な薬として注目されています。

また、「過酸化ベンゾイル」にはピーリング作用もあるので、ニキビの原因である毛穴の詰まりも防ぐ効果が期待できます。

ベピオゲルもディフェリンゲル同様「肌の赤み」「かゆみ」「乾燥」「ヒリヒリ感」などの副作用が生じることがあります。使用にあたっては医師に指導に従うようにしましょう。

ダラシンTゲル

ダラシンTゲルはリンコマイシン系の抗生物質「クリンダマイシン」が主成分の外用薬です。

ニキビの原因菌である「アクネ菌」を殺菌することで、ニキビの炎症を鎮めたり予防したりします。

「クリンダマイシン」は外用薬だけでなく、内服薬、点滴などの形でニキビの治療だけでなく、扁桃炎や中耳炎などの治療薬としても使用されている安全性の高い薬です。

皮膚科で処方される飲み薬

医者に相談している画像

大人ニキビの炎症がひどく、患部に痛みが出たり、化膿したりした場合には、内服の抗菌薬や抗炎症薬が処方されることがあります。

皮膚科でよく処方される飲み薬を紹介します。

抗菌薬(抗生物質など)

ミノマイシン

テトラサイクリン系抗生物質。2~4錠を1日1回~2回に分けて服用。

副作用として「めまい」が現れることがあるので、服用後は車の運転や高所での作業は控える。

ビブラマイシン

テトラサイクリン系抗生物質。初日は1回200mgを1回または2回に分けて服用。二日目からは1回100mgを1日一回服用。

副作用として「胃部不快感」「下痢」などが起こることがある。まれに「光線過敏症」が起こる場合があるので、直射日光に気をつける。

ルリッド

マクロライド系抗生物質。1日300mgを2回に分けて服用。

副作用は「吐き気」「下痢」まれに「不整脈」「皮膚炎」「肝障害」などが起こることがある。

抗炎症剤

ブルフェン

主成分は「イブプロフェン」赤ニキビや黄ニキビの炎症や痛みを鎮める作用。1日2回4時間以上の間隔を空けて服用。

副作用として、「胃部不快感」「吐き気」「蕁麻疹」などが起こることがある。

その他保険適用外になりますが皮脂の分泌を抑えるビタミン剤(ビタミンCなど)ピル(女性ホルモン剤)などがニキビに処方されることもあります。

市販薬を賢く使って大人ニキビを長引かせない!

笑顔の女性

大人ニキビは治りが悪いことも多く、炎症が進んで腫れや痛みが出ることもあります。

大人ニキビは、初期のうちに治してしまえばニキビ跡が残ることはまれですが、炎症が進むと目立つニキビ跡ができるので注意が必要です。

大人ニキビの治療薬はドラッグストアや薬局で手軽に購入できるので、大人ニキビがひどくならないうちに賢く薬を使ってくださいね。

大人ニキビが起こる原因は、「間違ったスキンケア」「肌の乾燥」「皮脂の過剰分泌」「ホルモンバランスの乱れ」「食生活の偏り」などさまざまな原因があります。

薬を使って大人ニキビが治ったら、大人ニキビを繰り返さないために、原因を見直して大人ニキビの予防をするように気をつけてくださいね。

大人ニキビの原因と予防法について詳しく知りたい方は下記の関連記事をご覧ください。