アットノン
中川未菜プロフィール

肌荒れと大人ニキビを解決する専門家

中川 未菜

アットノンでシミは「消せない」

アットノン 手

医薬品を開発しているメーカーの「小林製薬」から発売されている「アットノン」。

アットノンのパッケージにも大きく書いてあるように、やけどのあとや傷あとを目立たなくすることを目的に使われますが、日焼けによるシミに使ってみたという人も。

本来傷あとを目立たなくするとうたわれているアットノンにシミを消す効果はあるのか、また、アットノンにはどんな効果があるのかを成分から分析していきます。

アットノンのシミへの口コミ

やけどのあとが数ヶ月アットノンを塗ってきれいに治ったので、紫外線が原因でできたシミやそばかすに塗ってみたが、まったく効果がなかった。
茶色いニキビ跡は3ヶ月塗ったところでかなり綺麗になったけど、頬の側面にできてしまったシミには効果が感じられなかった。

アットノンを数ヶ月塗り続けて、やけどのあとや傷あとが目立たなくなったことから、気になるシミやそばかすに使ってみた人が多数いました。

しかし、どの口コミも「シミには効果がなかった」と答えているものばかりで、口コミサイトで「シミが消えない」ために低評価をつけている口コミも。

やけどのあとや傷あとは数ヶ月使い続けることで薄くなった・綺麗になったという口コミがありましたが、なぜアットノンはシミには効果を発揮しなかったのでしょうか。

「やけどのあとや傷あと」と「シミ」は別物!

やけどのあとや傷あとは、熱による刺激や強い摩擦が与えられてできる外傷が、時間が経って盛り上がったり、色素沈着を起こすことでできてしまいます。

やけどのあとや傷あとの原因となる色素沈着は、熱や強い摩擦によって細胞が深く傷つけられ、肌本来が持つ肌の生まれ変わり(タ―ンオーバー)が機能せずに肌表面に留まることで引き起こされるのです。

一方シミは、紫外線によって活性化されたメラニンが肌を黒くしたり、加齢によって肌のターンオーバーが滞り、メラニンが蓄積したりしてしまうことが原因になります。

それぞれ色素沈着を起こしていることが原因のひとつではありますが、肌のターンオーバーが滞ってできる「やけどのあと・傷あと」と、紫外線によるメラニンの活性化・蓄積によってできる「シミ」は全く別物。

原因となる要素が違う「やけどのあと・傷あと」と「シミ」はそれぞれ原因に働きかける成分も変わってくるので、それぞれに合ったケアをする必要があるのです。

アットノンにはシミに有効な成分は入っていない

アットノンシリーズとして販売されているのは、「アットノンEXクリーム」「アットノンEXジェル」「アットノン コンシーラー」「アットノンローション」の全4種。

アットノンシリーズの4種ともに、やけどのあとや傷あとができた皮膚を修復する作用を持つ有効成分が配合されていますが、シミに有効な美白成分(※)は配合されていません。

やけどのあとや傷あとと、シミの原因が別物であることからも、シミに有効な美白成分が配合されていないアットノンは、シミには有効でないことがわかりますね。

(※)紫外線によるメラニンの蓄積を防ぐ

アットノンで効果があるのはどんな時?

アットノン

やけどやニキビ跡・すり傷などの傷あとに

ニキビ跡・やけど跡

アットノンには、熱や摩擦によって損傷した皮膚の再生を促す「アラントイン」や、傷あとと一緒に残ってしまった肌の赤みを抑える「グリチルリチン酸二カリウム」が配合されています。

肌が炎症を起こして赤みを持っていたり、皮膚が盛り上がってしこりになってしまっているような状態の傷あとに使うと、肌の炎症を抑えて新しい皮膚に生まれ変わらせるので、傷あとが目立たなくなるような効果が期待できますよ。

他にも有効成分の「ヘパリン類似物質」が血行促進作用・ターンオーバー促進作用をもたらし、肌の生まれ変わりをサポートしてみずみずしい新たな皮膚をつくりあげるので、あとになって残りそうな傷におすすめです。

こんな傷あとに

  • 虫刺されの掻きむしったあと
  • やけどのあと
  • 動物の引っかき傷のあと
  • 切り傷のあと
  • 靴擦れのあと

ヘパリンによる保湿効果も

アットノンには「アラントイン」や「グリチルリチン酸二カリウム」の有効成分のほかに、ヘパリン類似物質という保湿やターンオーバーを促す効果を持つ成分が配合されています。

血行や肌のターンオーバーの働きをサポートするヘパリン類似物質は、肌にうるおいを与えて保つ作用も持っています。

ヘパリン類似物質はアトピーで肌に炎症を起こしている人へ皮膚科で処方される保湿剤「ヒルドイドクリーム」にも配合されているほど肌に優しく、保湿効果が高い成分。

セラミドやコラーゲンなどのその他の保湿成分と比べても、ヘパリン類似物質は肌の細胞をつくりだす基底層に働きかけるので、内側から潤った肌をつくってくれますよ。

ヘパリン類似物質についてもっと詳しく知る

ヘパリン類似物質とは?保湿への効果や使い方を解説

即効性はなし!根気強く使い続けて

 

アットノンを使用してやけどのあとや傷あとが薄くなってきた、綺麗になってきたという口コミを寄せた人でも1ヶ月~3ヶ月以上継続して使って効果がでてきたという人がほとんど。

塗ってからすぐに傷あとが綺麗になったというような即効性を感じられる口コミは、ほとんどありません。

肌は28日周期で新しい皮膚に生まれ変わるため、アットノンを傷あとに塗ってから1週間程度ですぐに効果は出ず、だいたい1ヶ月~2ヶ月くらいから少しずつ傷あとの色や形が薄く・小さく変わってきます。

アットノンを1週間塗ってみたけど変わらないから効果がなかったと断定するのではなく、まずは1ヶ月を目安に使い続けてみてくださいね。

アットノンは少量でも良く伸びるクリームタイプで、5センチほどの傷あとにはパール1粒分くらいのクリームを塗りこむのが最適。

5センチほどの傷あとに毎日塗りこんでいくなら、アットノン1本で1ヶ月以上は使い続ける量が入っているので、まずは1ヶ月気になる傷あとに毎日塗り続けることが大事です。

シミには美白有効成分配合の化粧品を

シミやそばかすも、やけどのあとや傷あとのようにすぐに綺麗になるわけではなく、肌の生まれ変わり周期に合わせて薄くなっていきます。

日焼けによるシミやそばかすを防ぐためには、シミ・そばかすの原因となるメラニンの生成を抑えたり、肌内部に留まったメラニンを排出させる働きを持つ成分配合の化粧品を使いましょう。

シミ・そばかすに有効な美白成分

  • ビタミンC誘導体 
  • レチノール
  • トラネキサム酸 など

この記事を書いた専門家

中川未菜プロフィール

肌荒れと大人ニキビを解決する専門家

中川 未菜

スキンケアやコスメが大好きで2017年に日本化粧品検定1級と2級を、2018年2月にはコスメコンシェルジュの資格を取得。
美のプロフェッショナルである美容家や美容部員からもスキンケアやメイクの悩みを相談されることが多く、適切な化粧品を勧めることで何人もの肌悩みを救ってきた“ハリツヤ研究所のスーパーアドバイザー”

肌質乾燥肌、敏感肌