
現在、世界137カ国で発売されているバイオイル。
ネットでは、バイオイルの毛穴に対する効果として、こんな口コミや噂が飛び交っています。
「毛穴の悩みが消えた!」
「毛穴が目立たないきれいな肌になった」
バイオイルの効果に期待しつつも、ちょっとした疑いと不安 を感じる人もいるのではないでしょうか。
どんなに値段が安いものでも無駄なお金は使いたくないし、その噂が本当なのか気になりますよね。
そこで本記事では「バイオイルは毛穴に効果があるらしい!」という噂の真相と、 おすすめの毛穴ケア方法についてご紹介いたします。
それでは参りましょう。
バイオイルは毛穴に効果があるのか
早速ですが…まずは「バイオイルは毛穴に効果があるのかどうか」について結論を お伝えします。
実は、バイオイルは毛穴に効果があるとはいえないんです。
口コミでは「毛穴の悩みが気にならなくなった」という声もあったので、効果の感じ方は人それぞれかもしれません。
しかし、公式サイトには「毛穴に効果があります」というような記載は一切ありません。
では、バイオイルは本来、どんな力を持っているオイルなのでしょうか。
気になるその効果について、今からくわしく見ていきましょう。
毛穴ケアの方法を先に知りたいという人は、こちらからどうぞ。
毛穴ケアの方法を先に見る |
バイオイルの効果
先ほどお伝えした通り、バイオイルは毛穴に効果があるとはいえません。
しかし、バイオイルはある肌悩みを抱える人にはおすすめのスキンケア化粧品なんです。
ここからは、バイオイルの効果について、成分に基づいて くわしく説明していきます。
バイオイルとは
ではまず、バイオイルとはなんなのかということを簡単にご紹介いたしますね。
バイオイル(小林製薬)
- 1987年に南アフリカ共和国で初めて発売された
- 現在は世界137カ国で販売されている
- 12年に渡る研究開発から生まれたピュアセリンオイルを配合
- 高い保湿力とべたつかずサラッとした使用感を両立
- 低刺激性テスト済

次は気になるバイオイルの効果について、ご紹介していきます。
バイオイルはキズ跡・ニキビ跡の保湿に
12年に渡る研究開発から生まれたという「ピュアセリンオイル」。
なんだか聞きなれない名前のオイルですよね。

「ピュアセリンオイル」とは、エチルヘキサン酸セテアリルと、ミリスチン酸イソプロピルの混合成分のこと。
またまた難しい名前の成分ですが、この成分はどちらも「エモリエント剤」と呼ばれる成分です。
エモリエント剤とは、皮膚からの水分蒸発を抑えてうるおいを保ち、皮膚を柔らかくする効果があるもの。
つまり、バイオイルは保湿効果の高いオイルだといえますね。
また、ピュアセリンオイルの他にも、バイオイルには以下の成分が含まれています。
ミネラルオイル、トリイソノナノイン、パルミチン酸レチノール、酢酸トコフェロール、ラベンダー油、ローズマリー葉油、ローマカミツレ花油、ビサボロール、トウキンセンカ花エキス、ダイズ油、ヒマワリ種子油、BHT、香料、赤225
成分に基づいてくわしくとはいったものの、カタカナばかりの成分名はなんだか難しく感じてしまいますよね。
分かりやすくするために、これらの成分が生み出すバイオイルの特徴と効果について簡単にまとめてみました。
- 顔の保湿にも身体の保湿にも使える
- 保湿によってキズ跡・ニキビ跡※を綺麗に見せる
(※キズ跡・ニキビ跡とはケロイドや色素沈着のある肌ではなく完治して健常な状態に戻った肌のこと) - おなか周りの妊娠線を保湿してケアする
- 乾燥による小ジワを目立たなくする
バイオイルは高い保湿力があり、キズ跡・ニキビ跡、妊娠線の保湿に役立つことがわかりましたね。
ただ、バイオイルで毛穴の悩みを解決したいと思っていた人は「じゃあ私の毛穴悩みはどう解決したらいいの?」と思ってしまいますよね。
そこでここからは、本当に毛穴の悩みを解消できるおすすめの毛穴ケアの方法についてご紹介していきます。
毛穴の原因別|おすすめケア方法
一口に「毛穴」といっても実はその原因はさまざま。
そうなるともちろん、毛穴ケアの方法も変わってくるんです。
毛穴の種類は、大きく分けて3種類。
詰まり毛穴・たるみ毛穴・開き毛穴の3つに分けられ、それぞれに異なる原因があるんです。
自分の毛穴の原因を見極めて、それぞれに合ったケアをしていきましょう!
3種類の毛穴の見分け方
自分に合った毛穴ケアの方法を知るためには、まず自分が悩んでいる毛穴の種類を知ることが大切。
3種類のうち、自分の毛穴はどれに当てはまるのか、 下の表で確認してみてくださいね。
毛穴の種類 | 特徴 |
詰まり毛穴 |
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たるみ毛穴 |
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開き毛穴 |
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毛穴の種類が分かったら、次はそれぞれの毛穴の原因と、ケア方法をくわしく見ていきましょう。
詰まり毛穴の原因とケアのポイントを見る |
たるみ毛穴の原因とケアのポイントを見る |
開き毛穴の原因とケアのポイントを見る |
詰まり毛穴の原因とケアのポイント
詰まり毛穴は、皮脂や古くなった角質が混ざって白っぽい塊になった「角栓」が、毛穴に詰まってしまうことが原因で生まれます。
角栓は空気や紫外線に触れることで酸化して黒ずみ、一般的に「イチゴ鼻」と呼ばれるようなポツポツと目立つ状態になってしまいます。
そのポツポツが気になるあまり、角栓パックをやりすぎたり角栓を引き抜こうとしたり…
皆さんの中にも、やってしまったことがある人がい るのではないでしょうか。

詰まり毛穴への効果を期待しやすいケアの方法を、原因と一緒に説明していきますね。
原因 |
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ケア方法 |
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詰まり毛穴のケアには、酵素洗顔、クレイパック、スクラブ剤でのピーリングがおすすめ。
この3つの毛穴ケアの方法には、以下のような効果があります。
酵素洗顔 | 皮脂分解酵素のリパーゼや、タンパク分解酵素のプロアテーゼが配合されていて、毛穴に詰まった角栓を分解・洗浄 |
クレイパック | 汚れや老廃物を吸着して、毛穴を綺麗に |
スクラブ剤 | 古い角質を除去して詰まり毛穴の悩みを解消 |
また、角栓の酸化 が原因である黒ずんだ詰まり毛穴には、ビタミンC誘導体や 、コエンザイムQ10等の成分が含まれるスキンケア化粧品がおすすめです。
たるみ毛穴の原因とケアのポイント
加齢とともに肌のハリが低下して、増えてくるのが「たるみ毛穴」。
特に、30代を過ぎた頃から増えてくる傾向があります。
このたるみ毛穴のケアのポイントは、肌のハリを保つこと。
肌のハリを保って、たるみ毛穴の悩みを解消するためのスキンケア方法を 紹介しますね。
原因 |
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ケア方法 |
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たるみ毛穴の悩みを解消するためには、コラーゲンが必要。
まずはコラーゲンを与えて肌表面を保湿することで、肌のハリやツヤを保って、たるみ毛穴を目立たなくしていきましょう。
それと一緒に取り入れるのにおすすめなのが、「レチノール」という成分。
レチノールはビタミン Aの一種で、角質層の保湿性を高めたり、肌の内側でのコラーゲンの生成を促進したりする効果がある成分です。
そのため、レチノールが配合されたクリーム等を使って保湿することで、肌のハリを保つ効果が期待できるんです。
そうすることで、たるみ毛穴の悩みを解消することができます。
たるみ毛穴の予防には紫外線対策が必須
たるみ毛穴のケアには、コラーゲンを作り出す「線維芽細胞」にダメージを与えないということも重要。
線維芽細胞とは、肌の真皮層内に存在している細胞で、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸等を生み出す働きをしています。
この線維芽細胞は、加齢や乾燥などで働きが弱まってきますが、紫外線からも影響も受けてしまうんです。
紫外線の中でも波長が長いUV-Aは肌の真皮にまで到達し、線維芽細胞にダメージを与えたり、真皮内のコラーゲンを変性させたりしてしまいます。
そうすると、肌がたるんできて、たるみ毛穴を生み出す原因になってしまいます。
そのため、コラーゲンの生成をサポートするケアだけでなく、コラーゲンが生成される部分である線維芽細胞にダメージを与えないための紫外線対策も、きちんと行っていく必要があるのです。

開き毛穴の原因とケアのポイント
オイリー肌の人によくみられるのが「開き毛穴」。
元々の肌質以外にも、ホルモンバランスや食生活の乱れが原因になることもあります。
皮脂の過剰分泌を抑えて、開き毛穴の悩みを解消する方法を 下の表で見ていきましょう。
原因 |
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ケア方法 |
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皮脂が気になった時は、あぶらとり紙等をつかって余分な皮脂を取り除くようにしましょう。
しかし、べたつかないように…と保湿を怠るのはNG!
肌が乾燥すると、肌から水分が蒸発してさらに乾燥するのを防ごうとして、皮脂が分泌されます。
つまり、べたつかないようにしようと保湿をしないでいると、逆に皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまう場合もあるということです。
皮脂の過剰分泌が起きると、皮脂の出口である毛穴が常に開いた状態になり、開き毛穴を引き起こしてしまいます。
適度な保湿を行うためには、油分が少なめで保湿効果の高い化粧水や乳液を使ってスキンケアするのがおすすめ。
しっかりと潤いながらも、ベタつきの気にならない肌に導いてくれますよ。
また、皮脂の分泌を抑制してくれる「ビタミンC誘導体 」が含まれているスキンケア化粧品をつかうのも効果的です。
開き毛穴にはレーザー治療も効果的
その他にも、開き毛穴のケアには、「フラクショナルレーザー 」などのレーザー治療を行うという選択肢もあります。
これは、レーザーを使い、目には見えないくらい細かい穴を肌に開けるという治療方法です。
細かい穴を空けることで、肌はその穴を埋めようとし細胞分裂が活発になります。
そうすることで、肌の細胞がどんどん新しいものに置きかわっていきます。
その際、皮膚が収縮、コラーゲンが増加するため、肌のたるみを改善することができるのです。
レーザー治療は、人によっては軽い痛みを伴う場合もあるため、なかなか手をだしづらい治療かもしれません。
しかし、たるみ毛穴の悩み解消に高い効果を発揮する方法なので「スキンケアを頑張ってもなかなか毛穴の悩みが解消されない」という人はぜひ検討してみてくださいね。
自分の悩みに合った毛穴ケアを選ぼう
ここまで、3種類の毛穴の原因と、それぞれにあわせたケア方法を紹介してきました。
以下に、毛穴の種類別のケア方法をまとめてみたので、自分に合った方法を選ぶ参考にしてみてくださいね。
毛穴の種類 | ケア方法 |
詰まり毛穴 |
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たるみ毛穴 |
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開き毛穴 |
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まとめ
バイオイルの噂から始まり、おすすめの毛穴ケア方法まで、いかがだったでしょうか。
一口に「毛穴」といっても、さまざまな種類や原因があることを分かっていただけたかと思います。
これから自分に合ったケアをしていただけるように、今回の記事のポイントをまとめました。
- 毛穴には効果があるとはいえない
- ピュアセリンオイルが含まれる保湿力の高いオイル
- キズ跡、ニキビ跡の保湿におすすめ
- 乾燥小じわの対策におすすめ
- 毛穴の種類は大きく分けて3つ
- 毛穴の種類、原因によって適切なケア方法は違う
- それぞれの原因に合わせたスキンケア化粧品を選ぶ
ご自身の毛穴の原因に合わせて、適切な毛穴ケアを試してみてくださいね。