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おおくま 直

肌に潤いを与えてキメを整える役割の化粧水ですが、どのように選んでいくらで購入していますか?

たくさんある化粧水の中から自分の肌に合ったものを見つけるのは中々大変ですよね。

中には、肌に合う化粧水がなかなか見つけられず、今までに何種類も化粧水を試してきたという人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが「手作り化粧水」。

数年前にメディアや芸能人のブログなどで手作り化粧水が話題になってから、化粧水を自作する人が増えていますが、手作りと聞くと難しそうだし効果や安全面への心配がありますよね。

本記事では、市販の化粧水成分を分析して実際に化粧水を手作りしてみました。

超簡単な手作り化粧水の作り方は動画と写真で紹介し、実際に使ってみた感想と、さらなるアレンジレシピも説明していくので興味のある方はぜひ試してみてくださいね。

手作り化粧水でも大丈夫?

顎に人差し指を当て首をかしげる女性

まず、化粧水って手作りできるの?と思いませんか。

市販の化粧水の成分表を見ても聞いたこともない名前の成分が並んでいて、長年使っている化粧水でもどの成分が何の効果を意味しているのか分からないままの方も多いのではないでしょうか。

市販の化粧水にはさまざまな成分が配合されていることから自作するのが難しそうだと感じますが、衛生面に注意してつくれば市販の化粧水と同等の保湿効果が得られます。

市販の化粧水と手作り化粧水の違いから、なぜ手作り化粧水がおすすめなのかを見ていきましょう。

化粧水の役割

ぞうさんじょうろ

化粧水は、洗顔後の乾いた肌に水分と保湿成分を与えて肌の環境を整えることが主な役割です。

洗顔後の肌は汚れだけでなく角質層の保湿成分も洗い流している状態なので、水分を維持する力がなくなっており乾燥しています。

乾燥状態では毛穴が開きやすくなってキメが乱れたり、その後のスキンケアで有効成分が肌に行き渡らなくなったりするため、水分と保湿成分を化粧水で補給して肌を柔軟にすることが必要になります。

つまり、手作り化粧水でも乾燥した肌に水分と保湿成分を補給して肌環境を整え、スキンケアの土台を作ることができれば化粧水としても役割は充分に果たすのです。

市販の化粧水成分

成分表示を確認する女性

肌に水分と保湿成分を補給する役割を持つ化粧水ですが、市販の化粧水成分の80%は水で構成されています。

残りの20%に肌への保湿成分が含まれていますが、実は成分表に書かれている名前のほとんどは防腐剤や殺菌剤などの合成成分です。

実際に、アットコスメのクチコミランキングで人気の上位3商品の化粧水成分を見てみましょう。

ナチュリエ
ハトムギ化粧水
【主成分】
【保湿・防腐剤補助】・DPG・BG
【保湿成分】・グリセリン
【合成成分】
・(スチレン/アクリレーツ)コポリマー(合成ポリマー) ・エタノール(防腐剤)
・クエン酸・クエン酸Na(pH調整剤) ・メチルパラベン(防腐剤) ・プロピルパラベン(防腐剤)
【その他成分】
・ハトムギエキス(新陳代謝促進) ・グリチルリチン酸2K(抗炎症成分)
SK-Ⅱフェイシャル
トリートメントエッセンス
【整肌・保湿成分】
・ガラクトミセス培養液・BG
【合成成分】
・ペンチレングリコール(防腐・殺菌剤)・安息香酸ナトリウム(防腐剤)
・メチルパラベン(防腐剤) ・ソルビン酸(保存料)
【その他成分】
アクセーヌ
モイストバランスローション
【主成分】
【保湿成分】・BG(防腐剤補助も)・グリセリン
【合成成分】
・水酸化Na(pH調整剤) ・カルボマー(増粘剤)
・クエン酸・クエン酸Na(pH調整剤) ・メチルパラベン(防腐剤)

市販の化粧水は品質保持のために殺菌剤や防腐剤を多く含んでいます。

防腐剤などの化学物質を除くと、多くの化粧品はグリセリンを中心とした保湿成分と水で構成されているのです。

つまり、水とグリセリンと保湿成分を自分で手に入れたら、市販の化粧水に引けを取らないどころか化学物質ゼロの無添加化粧水を作ることができるということです。

手作り化粧水のいいところ

手でOKサインを出す女性

市販の化粧水は、防腐剤を除くとほとんどが水とグリセリンで構成されているので、その二つを使えば自分でも簡単に化粧水を作ることができます。

防腐剤の入っていない手作り化粧水は日持ちしないので一週間程度で使い切って頻繁に作る必要はありますが、その分、常に新鮮で防腐剤などの化学物質に弱い敏感肌の人も安心して使えます。

手作り化粧水は手間もかからず、材料もお手頃価格で手に入り、非常に経済的なので顔だけでなく全身にもたっぷり使えます。

また好きな成分を配合するなど自分の肌に合ったアレンジ化粧水を作ることもできるため、どんな肌質の方にもおすすめですよ。

手作り化粧水はこんな人におすすめ

  • 高品質な化粧水を低価格で使いたい
  • 無添加で安心安全な化粧水が欲しい
  • 自分の肌に合った機能の化粧水が欲しい
  • 手軽に化粧水を作りたい
  • 実験が好き
グリセリン化粧水についてさらに詳しく知りたい人はこちらから

【動画付き】超簡単!化粧水を手作りしてみよう

クレンジングが3つ並んでいる

新鮮で安心安全、高保湿な手作り化粧水とはいえ、時間も手間もかかって面倒だと継続できません。

そこで、本当にお手軽に化粧水が手作りできるのかをアレンジレシピも含めて試してみました。

材料はたったこれだけ!

手作り化粧水も必要な道具

基本の手作り化粧水(100mlあたり)

  • 植物性グリセリン 5ml~10ml
  • 精製水 90~95ml
  • 計量カップまたは計量スプーン(5mlが計れるもの)
  • 容器(ガラス容器など透明で中の状態がわかるもの)

手作り化粧水の材料は全てドラックストアやネット通販で簡単に手に入ります。

グリセリンは100mlで400円ほど、精製水は500mlが100円程度で販売しており、不純物が入っていないので安心して肌に使えます。

水道水やミネラルウォーターは、塩素やミネラルが肌荒れを起こす可能性があるのでおすすめしません。

材料費は、グリセリンと精製水100mlあたりで40円の計算なので、50mlで一週間使用できるとして、一か月で80円。

市販の化粧水が200ml入って平均1,500円~2,000円くらいですので、手作り化粧水は市販の化粧水と比べ物にならないくらいのコストパフォーマンスの良さがあります。

手作り化粧水の作り方

手を洗っている画像

準備

手作り化粧水は衛生管理が一番重要です。まずは手をよく洗って清潔な状態にしましょう。

手を洗ったら、化粧水を入れる容器をアルコールで消毒します。

容器にアルコールを入れ、フタをしてよく振ったら中身を捨てて自然乾燥させてください。

耐熱ガラス容器を使う場合は煮沸(しゃふつ)消毒をおすすめします。

煮沸(しゃふつ)消毒のやり方

  1. 保存容器が入る大きさの鍋に容器がかぶるくらいの水を入れる
  2. 90度以上の温度で5分以上煮る
  3. 清潔な布巾に取り出した容器を置き、余熱で乾燥させる

化粧水を作っている時に注意したいのは、容器の口に絶対手を触れないこと。

手についている雑菌が付かないように気を付けましょう。

精製水とグリセリンを容器に入れて混ぜる

実験では30mlの容器を使っていますが、割合は100mlあたりの分量と同じで精製水9に対してグリセリン1で作っています。

化粧水をつくっているGIF

上の動画のように材料を入れて、容器をよく振ったら手作り化粧水の完成です。

所要時間は1分もかかりませんでした。

【保湿効果あり】実際の使用感

潤いを実感する女性の画像

精製水とグリセリンのみの基本の手作り化粧水は、さっぱりとした使用感で肌になじんだあとはしっとり感が続きます。

普段からさっぱりタイプの化粧水を使っている筆者は、グリセリンのみの手作り化粧水と市販の化粧水との使用感や保湿力の違いはあまり感じませんでした。

保湿力をもっと感じたい方は、グリセリンを分量の10%まで増やすことが出来るので好みに合った化粧水を作ってみてください。

ただ、保湿効果のあるグリセリンは吸水性の高い性質で、分量を10%より増やしすぎると肌の水分まで奪ってしまい乾燥する可能性があります。

保湿力を上げたいからとグリセリンを増やしすぎたり、直接肌に塗ったりしてしまうことは逆効果ですので絶対にやめましょう。

【実践!】さらに保湿力UPの手作り化粧水アレンジレシピ

基本の化粧水を作れるようになれば、自分の欲しい効果を持つ成分を入れて好きな化粧水を作ることが出来ます。

ビタミンC誘導体を配合したり、アロマを入れて好きな香りを楽しんだり自在にアレンジできますが、本記事では保湿力に特化した手作り化粧水を3つ紹介します。

プラスヒアルロン酸で保湿効果倍増

ヒアルロン酸化粧水つくりかた

ヒアルロン酸はもともと肌にある成分で、水分を保持する役割を担っています。

化粧水に配合すると、角質層の水分を長時間キープして肌を潤し、キメを整えてハリとツヤを与えてくれるので保湿力に優れた成分といえます。

作り方は基本の手作り化粧水に必要な精製水とグリセリンと一緒に、ヒアルロン酸を容器に入れて、よく振って混ぜ合わせたらできあがりです。

ヒアルロン酸化粧水をつくっている

ヒアルロン酸入り手作り化粧水(100mlあたり)

  • ヒアルロン酸 5ml
  • グリセリン 5ml
  • 精製水 90ml

ヒアルロン酸入り手作り化粧水の使用感

ヒアルロン酸自体がジェル状でぷるぷるしており、ヒアルロン酸入り手作り化粧水も使用感は非常にみずみずしくとろりとしていて、グリセリンのみで作った手作り化粧水の時より保湿された感じがします。

ヒアルロン酸入り手作り化粧水がなじんだ肌は、ツルツルで滑らかな手触りになりました。

プラスリピジュアで乾燥知らず

リピジュア入り化粧水の道具

リピジュアは、細胞膜を形成する主成分であるリン脂質という成分をモデルに開発された保湿成分で、保湿力がヒアルロン酸の2倍あります。

肌のバリア機能を強化する働きがあり、洗っても流れ落ちにくい高い保湿力があるのでスキンケアで使い続ければ肌のバリア機能が強化されて潤いを常に持続してくれます。

作り方は基本の手作り化粧水に必要な、精製水とグリセリンと一緒に、リピジュアを容器に入れて、よく振って混ぜたらできあがりです。

リピジュア入り化粧水をつくっている

リピジュア入り手作り化粧水(100mlあたり)

  • リピジュア 5ml
  • グリセリン 5ml
  • 精製水 90ml

リピジュア入り手作り化粧水の使用感

リピジュア原液はとろりとして肌感触がぺたぺたしていましたが、リピジュア入り手作り化粧水はさらりとした使用感で肌になじんだ後はしっとりと保湿されてモチモチ吸い付く肌になりました。

プラスにがりでセラミドを生成

にがり化粧水つくりの道具

にがりに含まれる塩化マグネシウムは肌への浸透性が高く、水分を蓄えて肌を保湿するセラミドの生成を助ける効果があります。

セラミドは年齢とともに減少してしまう成分ですが、にがり入り手作り化粧水を使うことでセラミドの減少を抑える効果が期待できるのです。

また古くなった角質を柔らかくしてくれるので、ターンオーバーの周期に自然に剥がれ落ちるように手助けしてくれたり、増えすぎると肌細胞を傷付ける活性酸素を除去して、肌を美しく保ってくれたりと肌にとってさまざまな嬉しい作用がありますよ。

にがり入り化粧水をつくっている

にがり入り手作り化粧水(100mlあたり)

  • にがり 5ml
  • グリセリン 5ml
  • 精製水 90ml

にがり入り手作り化粧水の使用感

にがり入り手作り化粧水は、基本のグリセリンのみでつくった手作り化粧水と使用感はあまり変わらず、さっぱりとしています。

にがり自体に保湿力があるわけではなく、セラミドの生成を補って肌の保湿力を上げてくれるので長期間使うことで効果が期待できそうです。

安全のために気を付けること

チェックの文字を指差している

コストも安価で手軽にできる手作り化粧水ですが、安全に肌に使うために気を付けることがあります。

以下の4つのポイントを守って化粧水作りをしましょう。

使う前にパッチテスト

パッチテストを行っている

手作り化粧水を作ったら、まずは自分の肌に合っているか必ずパッチテストで確認をしましょう。

肌に安全な成分とはいえ、肌質によってはアレルギー反応を起こす可能性もあるので、顔などの広い範囲に使用する前に腕の内側などに少量つけ、赤みやかゆみ、かぶれなどの反応が出ないか調べたうえで安心して使えるようにしてください。

容器・計量カップを毎回殺菌消毒する

グリセリンのみ化粧水をつくっている

化粧水を作る時に使用する容器や計量カップは、毎回新しく作るたびに殺菌消毒をしてから材料を入れてください。

継ぎ足して使ってしまうと、容器の中に残った古い化粧水に雑菌が繁殖して肌トラブルの原因になってしまいます。

手作り化粧水を安心安全に使うために、作る前は手を洗うなど衛星管理は徹底して気を付けましょう。

冷蔵庫で保存する

冷蔵庫をあけている画像

手作り化粧水は市販の化粧水と違って保存料や防腐剤が入っていないため、常温に置いておくと雑菌が繁殖してしまう恐れがあります。

菌の繁殖や化粧水の劣化を防ぐために冷蔵庫などの冷暗所で化粧水を保存するようにしてください。

一週間程度で使い切る

カレンダーにしるしをつけているところ

手作り化粧水に防腐剤を入れていない場合はすぐに劣化してしまうので、一週間程度で使い切れる量だけ作りましょう。

また、手作り化粧水の色が変わっていたり変な匂いがしたりする場合は雑菌が繁殖して化粧水が劣化していますので直ちに使用を止め、新しい化粧水を使ってください。

もし防腐剤を入れて消費期限を延ばしたい場合は、グレープフルーツ種子エクストラクトという植物由来の保存料や1.2ヘキサンジオールという保湿剤を2%ほど手作り化粧水に入れると常温で1か月保存が可能になります。

まとめ

手作り化粧水は、衛生面に注意が必要ですがこまめに作るため常に新鮮なので敏感肌の人でも安心して使うことができます。

また、手作り化粧水にかかる費用は材料費のみなので、500mlあたり200円程度で、市販の化粧水と同等の保湿効果を得られることができて経済的です。

何より自分の肌に合ったオリジナルの化粧水が作れるので、保湿効果だけでなく香りや美肌効果が欲しい時はアロマオイルなどの精油や、精油と共に植物から抽出された蒸留水のフローラルウォーター(ローズウォーター)を使用するなど自在にアレンジすることもできますよ。

お気に入りの化粧水ができると毎日のスキンケアも格段に楽しくなるのでおすすめです。

ただあくまでも化粧水なので、手作り化粧水をつけたあとは乳液や保湿クリームなどで乾燥から守ることも忘れずに。

保湿力がもっと欲しい場合は美容液などをあわせて使ってスキンケアしてみてくださいね。

この記事を書いた専門家

おおくまプロフィール

シワの悩みを解決するプロフェッショナル

おおくま 直

ラジオパーソナリティや声優、ナレーター、舞台俳優の経歴を経て美容ライターに転身。シワに専門特化し研究を重ね、30歳から始めるエイジングケアを提案。身体の働き、ホルモン作用や自律神経、生活習慣のアドバイスも得意としている。プライベートでは減量のためダイエット開始し、むくみ・セルライト撃退中。

肌質乾燥肌、敏感肌