女性が手鏡を持っている写真
熊谷優子プロフィール

オーガニック化粧品のプロフェッショナル

熊谷 優子

自分の顔や体にある黒いものがシミなのかほくろなのか、見分けがつかない人もいるでしょう。

シミとほくろはよく似ているので、パッと見るだけでは区別がつかないのも納得です。

ここでは、シミとほくろの違いを解説し、両者の見分け方を詳しく説明していきます。

自分が悩んでいるのはシミなのかほくろなのかをはっきりさせた上で、ケア方法や予防策についてチェックしていきましょう。

【徹底解説】シミとほくろはよく似ているけど何が違うの?

シミとほくろはよく似ているけれど、何が違うのかについて説明していきますね。まずは、シミについて理解していきましょう。

シミができるメカニズムとは

シミ

シミはメラニンの沈着によってできる

シミは、紫外線などで肌に刺激が与えられることにより、メラニンが大量に生成・蓄積され、色素沈着を起こしたのが原因でつくられます。

メラニンは肌を守るために生成される

肌に紫外線などの刺激が与えられると、メラノサイトと呼ばれる細胞がメラニンを生成します。

メラニンは肌に良くないものと思われがちですが、実は肌を守る傘のような役割を持っています。強い紫外線を長時間浴び続けるなど肌への刺激が強くなることで、肌を懸命に守ろうと、メラニンの生成が盛んになるのです。

メラニンは肌の新陳代謝で排出される

メラニンは、肌を守る役割を果たした後、肌の新陳代謝により排出されていきます。

つまり、メラニンが生成されても、必ずしもシミができるわけではないということです。

メラニンの過剰生成や加齢がシミを作る

シミ メカニズム 図

肌へ紫外線などの強い刺激が長時間かかることで、メラニンが過剰に生成されると、肌の新陳代謝でメラニンが排出しきれなくなってきます。

すると、肌に残ったメラニンが色素沈着を起こし、シミが出来上がるのです。

また、加齢により肌の新陳代謝が乱れ、メラニンの排出が滞ることも、シミができる原因となります。

シミの種類は4つ

鏡を見る女性の写真

シミができる主な原因は、皆さんご存知の通り紫外線ですが、紫外線以外にもホルモンバランスの乱れやニキビもシミができる原因となります。

シミの原因は大きく分けて4つあり、シミができやすい場所や形に特徴があるので、自分のシミがどのタイプに当てはまるのかを確認してみましょう。

①紫外線が原因の「老人性色素斑」

「老人性色素斑」は、紫外線を浴びたことが原因で、中年以降にできるシミのことですが、早ければ20代から出てくることもあります。

紫外線が原因のため、顔の中でも頬骨など日光が当たりやすい場所にできることが多いです。

老人性色素斑ができないよう、若いうちから紫外線対策はしっかりしておきたいところですね。

②女性ホルモンの乱れが原因の「肝斑」

化粧品のCMなどで耳にしたことがある人もいると思いますが、「肝斑」(かんぱん)もシミの一種です。

肝斑は、30代から40代によく見られ、目じりの下や口の周りに左右対称にできるのが特徴です。

妊娠やピルの服用、ストレスによって悪化することが指摘されており、女性ホルモンの乱れが肝斑の原因といわれています。

③ニキビややけどが原因の「炎症後色素沈着」

「炎症後色素沈着」は、ニキビなどの炎症が落ち着いた後に、色素沈着が起こりできるシミのことです。

昔の傷やニキビ跡が、気が付いたらシミになっていた経験がある人もいるのではないでしょうか。

老若男女関わらず出来るシミで、時間が経てば薄くなってくるのも特徴です。

④遺伝が原因の「雀卵斑」

「雀卵斑」(じゃくらんはん)は、幼少期からある、いわゆるソバカスと呼ばれるシミのことで、遺伝的要因が強く、思春期の時に悪化するのが特徴です。

ほくろができるメカニズムとは

鏡をのぞきこむ外国人女性

シミができるメカニズムや種類をお伝えしましたが、シミと似ているほくろのメカニズムついても説明していきましょう。

ほくろはメラニン集合体

シミは、肌を紫外線などの刺激から守るためにメラニンが生成され、色素沈着することでできると説明しましたよね。

ほくろもメラニンが原因でできますが、シミとは違って皮膚の一部に集合することでできるものです。つまり、メラニンがバラバラに散らばって色素沈着してできるのがシミ、メラニンが集合して色素沈着してできるのがほくろ、ということです。

シミとほくろは見た目だけでなく、できるメカニズムまでよく似ているのですね。

ほくろができてしまう原因

ほくろができてしまう原因は、シミと同じく紫外線が主です。

他には、ストレスや生活習慣の乱れなどで、肌の新陳代謝であるターンオーバーが上手く働かず、メラニンが蓄積してしまうことも挙げられます。

また、ファンデーションに含まれている成分によっては肌へ刺激を与え、メラニンの生成を促すので、メイクもほくろの原因となります。

ほくろの種類2つ(危険なほくろもあり)

ほくろに悩む女性ほくろの種類は、大きくわけて2つあると言われています。それぞれみていきましょう。

①一般的なほくろである「母斑細胞母斑

紫外線などが原因で、メラニンの集合体が色素沈着してできる、無害なほくろのことです。

生まれつきである先天性のものと後天性のものがありますが、ほくろの作りに違いはありません。

②ほくろのガンと言われる「悪性黒色腫」

厳密にはほくろとは区別されるようですが、ほくろのガンと呼ばれる「悪性悪色腫」と呼ばれる病気があります。

「悪性悪色腫」は、メラニンを生成するメラノサイト細胞が、ガン細胞化したもので、見た目がほくろとよく似ています。

ただ、急激に大きくなる、手の平や足の裏にできやすいなど、ほくろと異なる特徴があります。

日頃からほくろの大きさや、できる場所に注意しておき、心配であれば病院に行くようにしましょう。

シミとほくろはどうやって見分ける?見分け方4つ

虫眼鏡をもつ女性

シミとほくろのメカニズムの違いについて理解できたでしょうか。

違いと言っても、どちらもメラニンが生成されて、色素沈着することが主な原因であるため、見た目が似ているのも納得ですよね。

それでは、見た目だけで区別するには、どの点に注視すればいいのでしょうか。

色の濃さで見分ける

ほくろの方はメラニンが一か所に集中して色素沈着してできるため、シミよりも濃い色をしていることが多くあります。

一概には言えませんが、真っ黒であったり濃い茶色であったりしたら、ほくろの可能性が高いと考えることができるでしょう。

感触で見分ける

ほくろは、メラニンが集合している部分なので、隆起している場合があります。つまり触ってみると周囲の肌より、少し高くなっているということです。

シミは、肌と一体化しているため、触っても凸凹していることはありません。

肌を触ってみて、盛り上がっている感触があればほくろ、肌と一体化していればシミである可能性が高いと考えられます。

 形で見分ける

ほくろは小さく丸い形をしていることが多いですが、シミは、大きく広範囲にできることもあり、形もさまざまです。

シミの種類の一つである肝斑などは、頬骨に添ってチークを塗ったようにできるのが特徴です。

小さく丸い形をしていればほくろ、大きくて丸以外の形をしていればシミである可能性が高いでしょう。

できる場所で見分ける

シミもほくろも紫外線が主な原因のため、紫外線が当たりやすい場所には、シミもほくろもできやすいです。

しかし、先天性のほくろは紫外線が全く当たらない体のどの場所にもできるので、紫外線が当たらない箇所にあるのはほくろの可能性が高いです。

シミやほくろを増やさない!3つの対策方法

シミとほくろの違いは分かったけれど、大切なのはこれ以上増やさないことですよね。ここからは、シミやほくろを増やさない対策について説明していきます。

紫外線対策をしっかりとする

日焼け対策 サングラス 帽子 日傘

シミもほくろも紫外線を浴びることが、主な原因でしたよね。

日の光を浴びることは、体に必要なことなので、神経質になりすぎる必要はありません。

しかし、長時間外に出かける時やアウトドアを行う際には、意識して紫外線対策をするようにしましょう。紫外線を防ぐ衣服を着たり、日焼け止めをこまめに塗ったりするだけで、肌への紫外線の刺激を少なくすることができます。

また、紫外線は目からも吸収され、目にもほくろやシミができることがあるので、サングラスを準備すると良いでしょう。

また、日焼けをしてしまったと思うときには、化粧水や乳液をたっぷり使い、肌の新陳代謝であるターンオーバーを正常化させ、メラニンを排出しやすい肌に整えることが大切です。

生活習慣を見直して肌のターンオーバーを整える

紫外線対策は基本ですが、さらに、生活習慣を見直すことで肌のターンオーバーを整えることも大切です。

なぜなら、肌のターンオーバーが上手く機能していれば、シミやほくろの原因であるメラニンを排出でき、シミやほくろを予防できるからです。

肌のターンオーバーに大敵な、睡眠不足やストレスなどの生活習慣の乱れを改善していきましょう。

6時間以上の睡眠を心がける

寝る女性

睡眠不足になると肌のターンオーバーが乱れ、メラニンを上手く排出できなくなるため、少なくとも夜の12時までには就寝し、6時間以上の睡眠を取るようにしましょう。

日々の「あとちょっと」の夜更かしが、シミやほくろに繋がってしまうのですよ。

お風呂で半身浴をして血行不良を改善させる

冷え性気味の女性は特に、半身浴で血行を改善することで、肌のターンオーバーを整えましょう。

38度から40度までのぬるめのお湯に、みぞおちまで浸かり、できるだけ20分以上かけて半身浴を行います。

ゆっくりとお風呂に入れば、リラックスでき、ストレス解消にもつながります。

ビタミン豊富な食材を選んで食べる

健康 ドリンク

食事に気を遣うことで、内側からシミやほくろを予防していきましょう。

特にビタミンはシミやほくろの予防に効果的なので、普段の食事にどんどん取り入れていきましょう。

メラニン生成を抑制するビタミンC

ビタミンCには、シミやほくろの原因であるメラニン生成を抑制する効果があります。

キウイフルーツやアセロラ、パプリカ、ゴーヤなどがビタミンC豊富な食材の代表になるので、野菜ジュースやサラダなどで取り入れてみましょう。

メラニン排出をサポートするビタミンE

他にも、ビタミンEには肌のターンオーバーを整える効果があり、メラニン排出をサポートしてくれます。

ナッツやアボカドがビタミンE豊富な食材の代表なので、ナッツ類をおやつに食べるなどして取り入れてみましょう。

シミやほくろは消せるの?薄くする・消す方法を紹介

シミやほくろを増やさないための予防策を説明してきましたが、今あるシミやほくろもどうにかしたいですよね。

ここからは、シミやほくろを、消したり薄くしたりするにはどうしたらいいのかを説明していきます。

美白化粧品はシミを薄くする効果あり

オイル

シミであれば、美白化粧品を試してみるのもおすすめです。

シミは4種類あるとお伝えしましたが、「肝斑に効く」「ニキビ跡に効く」などシミの種類を明記している化粧品もあるので、自分のシミの種類に合わせた化粧品を選ぶようにしましょう。

また、シミを予防する効果があるのか、薄くする効果があるのかをしっかり確認し、「薄くする」と明記してある方を選ぶのもポイントです。

成分をチェックするのであれば、シミの予防にも対策にも効果があるビタミンC誘導体配合の化粧品がおすすめです。

美容皮膚科なら両方除去が可能

シミもほくろも、美容皮膚科で除去することができ、レーザー治療が主な方法となります。

費用は1万円程度ででき、数回の通院で除去できることがほとんどですが、シミやほくろの大きさや治療方法などによって変わってくるため、事前に医師によく相談してから治療に移るようにしましょう。

治療中に紫外線を浴びてしまい、シミやほくろが悪化してしまったり、治療が上手くいかず化膿してしまったりなどのデメリットもあるため、治療方法やリスクなどをよく調べた上で、シミやほくろを除去するかを決定してくださいね。

【注意】シミもほくろも無理矢理取ろうとしない

手をバツにする女性の画像

シミやほくろを自分で除去する方法は、インターネットで調べればいくつかヒットします。

例えば、ひまし油と重曹を混ぜた「カソーダ」は、シミやほくろがポロポロ取れるという評判のため、デメリットなどを充分に理解した上で、自分でシミやほくろを除去することを試してみるのも良いでしょう。

しかし、シミやほくろを無理矢理取ろうとすると、悪化したり傷跡が残ってしまったりすることがあります。

シミやほくろが気になる箇所が、余計に悪化して目立ってしまっては意味がないので、無理矢理取ることは避けましょう。

まとめ

シミとほくろの見分け方やそれぞれの種類、予防方法と対策法を説明しました。

まずは、自分が気になっているシミもしくはほくろが、何が原因でできたどんな種類のものなのかを確認しましょう。

シミやほくろの種類が分かれば、予防策やケア方法は自ずと見えてくるはずです。

この記事を書いた専門家

熊谷優子プロフィール

オーガニック化粧品のプロフェッショナル

熊谷 優子

美容に関して興味が尽きず、アロマの資格を取得するなど特に自然派化粧品に関する知識を深めている。現在は美容系ライターとして毎月美容に関する記事を執筆している。

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