
顔のシワの中でも目立ちやすいほうれい線。
ほうれい線に悩んでスキンケアなどを頑張っているけど、なかなか悩みの解消まではほど遠い…と思っている人もいつのではないでしょうか。
実は、ほうれい線には「、できやすい骨格とできにくい骨格があるんです。
「骨格が原因なら生まれつき?じゃあ仕方がない。」と諦めたくなってしまうかもしれませんが、表情筋を鍛えたり、リンパマッサージをしたりすることで、ほうれい線をできにくくすることはできるんですよ。
本記事では、ほうれい線ができやすい骨格について説明し、ほうれい線を改善させるためのエクササイズ方法や生活習慣について紹介していきます。
ほうれい線の目立たない若々しい肌でいるために、一緒に日々の生活習慣の改善やエクササイズに取り組んでいきましょう!
ほうれい線ができやすい骨格がある
ほうれい線とは、小鼻の横から口の両脇にかけてできるシワのこと。
頬と口元の境界線であるため、どんな骨格や体質の方でも、ほうれい線が全くできないという方はいませんが、ほうれい線ができやすいかできにくいかについては個人差があります。
元々頬がたるみやすい骨格タイプの方は、頬の境界線であるほうれい線に頬の脂肪が乗るため、ほうれい線が目立ちやすい特徴があります。
また、表情を作った時にシワが深く刻まれる骨格タイプの方は、年をとるにつれてほうれい線がくっきりとしてきてしまうなど、骨格によって、ほうれい線のできやすさは異なるのです。
自分がほうれい線のできやすい骨格タイプであるかを確認して、ほうれい線を改善させるエクササイズ方法についてチェックしていきましょう!
【イラストで解説】ほうれい線ができやすい骨格4つ
骨格によってほうれい線ができやすい方とできにくい方がいますが、ほうれい線ができやすいのは、どのような骨格なのでしょうか。
ほうれい線ができやすい4つの骨格タイプについて説明します!
ほうれい線ができやすい骨格1.面長
あごが細くてシュッとした顔の形の面長の方は、小顔に見えて憧れの顔の形といわれることも多いですが、顔のエラが張っている方と比べると、ほうれい線ができやすい骨格タイプです。
顔のエラが張っている方は、耳の下にある食べ物を噛む時などに使われる咬筋(こうきん)が発達していて、頬のたるみを支えてくれるため、頬の脂肪がほうれい線に乗って、ほうれい線がくっきり目立つのを予防してくれます。
一方で、面長の方は、咬筋(こうきん)が弱いために頬のたるみが支えられず、頬の脂肪がほうれい線に乗って、ほうれい線が強調されてしまうのです。
頬のたるみが原因でほうれい線ができやすい面長の方は、表情筋トレーニングや口角を引き上げるエクササイズをして、顔の筋肉を鍛えて頬をたるみにくくするとほうれい線を改善することができます。
ほうれい線ができやすい骨格2.丸顔
顔に脂肪がつきやすい丸顔の方は、頬に脂肪がつきやすく、重力により頬の脂肪がたるんで、ほうれい線に乗ってしまうので、ほうれい線ができやすい骨格です。
丸顔の方は、顔の筋肉が少なく脂肪が多い傾向にあるため、表情筋トレーニングや口角を引き上げるエクササイズをして、筋肉をつけることで、ほうれい線の原因となる頬のたるみを筋肉が支えられるようになり、ほうれい線を目立たない印象に導くことができます。
また、丸顔の方は血流が悪く、むくんでいて丸顔に見えてしまっていることもあるため、その場合はリンパマッサージなどで血流をよくしてあげると、顔がすっきりとして頬がたるみにくくなり、ほうれい線ができにくくなりますよ。
ほうれい線ができやすい骨格3.堀が深い
堀が深い西洋人のような顔立ちの方は、顔に凹凸があるため、顔に凹凸がない方と比べて表情を作った時にシワが刻まれやすく、年を取るごとにほうれい線が強調されてきてしまいます。
顔の皮膚は1枚で構成されていてつながっているため、堀が深い方ほど、表情を作った時に顔の皮膚が大きく引っ張られるために、シワができやすいのです。
堀が深くほうれい線ができやすい方は、表情筋トレーニングや口角を引き上げるエクササイズでほうれい線周りの筋肉をほぐしたり、リンパマッサージやツボ押しでシワを伸ばしたりしてあげると、ほうれい線ケアに効果があります。
ほうれい線ができやすい骨格4.上あごの骨が張りだしている
上あごの骨が張り出している骨格の方は、頬と口元に凹凸が生まれるため、頬と口元の境界線であるほうれい線が強調されやすく、口を動かすごとにほうれい線が刻まれていくため、ほうれい線が目立ってしまう骨格です。
上あごの骨が張り出している骨格でほうれい線ができやすい方は、表情筋や口角を上げるエクササイズで筋肉を鍛え、シワが刻まれにくい張りハリのある肌を作ることで、ほうれい線を目立ちにくくすることができます。
骨格でできるほうれい線をケアする方法
ほうれい線ができやすい骨格は確かに存在しますが、ほうれい線をできにくくするために、自分で骨格を変えることはできませんよね。
しかし、表情筋を鍛えたり、リンパマッサージをしたりすることで、ほうれい線をセルフケアすることができます。
自分がほうれい線のできやすい骨格だった方もそうでなかった方も、ほうれい線の改善と予防のために今日からトレーニングをしていきましょう。
表情筋トレーニング
丸顔や面長の方は、頬がたるんで頬の脂肪がほうれい線に乗ることがほうれい線の原因でのひとつであるため、表情筋トレーニングで顔の筋肉を鍛え、頬がたるみにくくなれば、ほうれい線もできにくくなります。
堀が深い方や上あごの骨が張り出している方は、口元と頬に凹凸ができシワが刻まれてしまうことがほうれい線を目立ちやすくしていますが、表情筋トレーニングをして固くなった筋肉をほぐし、筋肉を鍛えてハリのある肌を作ることで、ほうれい線を目立ちにくくすることができます。
つまり、ほうれい線ができやすいどの骨格タイプの方も、表情筋トレーニングでほうれい線を目立ちにくくする効果が期待できるということです。
それでは、表情筋トレーニングを2つ紹介していきます。
あいうえお体操
口の形を「あ・い・う・え・お」と動かすだけでいい単純明快な表情筋トレーニングですが、少しポイントがあるので説明しますね。
- 「あ」・・・口の周りの筋肉を意識して、口全体を思い切り広げます。
- 「い」・・・口だけを動かすよう意識して、限界まで横に広げます。
- 「う」・・・口をすぼめて突き出しましょう。
- 「え」・・・口角を上げるように意識しましょう。最初は頬がプルプルするかもしれません。
- 「お」・・・口をすぼめて突き出しましょう。「う」より口を大きく広げることを意識してください。
ただ「あ・い・う・え・お」と動かすだけでは効果は半減してしまうため、しっかりと筋肉を意識して、なるべく大きく動かしてみてくださいね。
あいうえお体操は、口の周りの筋肉が主に鍛えられるため、頬の脂肪がたるみにくくなり、顔にハリができてきて、ほうれい線が目立ちにくい肌を作ってくれるのです。
顔ヨガ「おだんごロック」
おだんごロックは、頬の脂肪がたるんでいる方の頬の位置を本来の位置に戻すことで、頬のたるみが原因のほうれい線が気になりにくくなるトレーニングです。
下の動画で、おだんごロックのやり方を紹介します。
- 上の歯を見せて、頬を持ち上げるようににっこりと笑いましょう
※顎を突き出すようにすると、頬の筋肉がより持ちあがります。 - 親指と方差し指で頬におだんごをつくって持ち上げて、10秒間ロックします。
※残りの3本の指は曲げないでまっすぐ伸ばしてくださいね。
1日1回からおだんごロックを行うことで、たるんだ頬を本来の位置に戻して、ほうれい線の改善と予防をしていきましょう!
口角を引き上げるエクササイズ
口角がいつも下がっている方は、頬がたるみやすくほうれい線ができやすくなってしまうため、口角を引き上げるエクササイズを行って、頬をキュッと持ち上げ、ほうれい線のできにくい若々しい肌を作りましょう。
口角を引き上げるエクササイズを3つ紹介します!
1日6分!ペットボトル吸い込みエクササイズ
- 2ℓの空のペットボトルを用意してください。
- 背筋をピンと伸ばして、肩幅に足を開いて立ちます。
- 「ほーっ」と声を出しながら、息を全部吐き出しましょう。
- ペットボトルを咥えて、思いっきり息を吸い込みます。
- そのまま6~8秒数えたあと、身体の力を緩めて、ペットボトルの中に息を吹き返しましょう。
- 1日3セットを目安に行いましょう。
1日2分!水入りペットボトルでエクササイズ
- 500mlのペットボトルと、100mlの水を用意してください。
- 500mlのペットボトルの飲み口を唇のみで咥え、歯を使わずに持ち上げます。
- ペットボトルを楽に持ち上げられたら、100mlの水を足して負荷をかけましょう。
- ペットボトルを唇の力だけで持ち上げたまま10秒キープします。
- ペットボトルを一度テーブルの上に戻したら、10秒休んで繰り返します。
- 1日3セットを目安に行いましょう。
ペットボトルの中の空気を吸って吐くだけ、もしくはペットボトルを持ち上げるだけの簡単なエクササイズを行うだけで、口角が引き上げられて、ほうれい線の原因の頬のたるみを目立ちにくくするため、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
マウスピースエクササイズ
スリムマウスピースを口に咥えてエクササイズをすることで、口角を引き上げて、ほうれい線の原因の頬のたるみを気になりにくくすることができます。
口角を引き上げるエクササイズができる『スリムマウスピース』
- マウスピースの両端にあるU字の小さい方を手に持ちます。
- マウスピースの両端にあるU字の大きい方を口の中に入れ、
唇の間にはさんで「い」の発音の口を作りましょう。 - 口の横の筋肉を意識しながら、歯に当らないように水平にゆっくりと縮めます。
「う」の発音の口を作るイメージで、口先を突き出さないように注意します。 - 1日3分を目安に行いましょう。
口角を引き上げるエクササイズを効率よくできるスリムマウスピースを使って、ほうれい線の目立たないハリのある肌を作っていきましょう。
ツボ押しリンパマッサージ
顔の血流やリンパの流れが悪くなると、顔全体に老廃物が滞ってむくみ、顔がパンパンになって、頬がたるみやすくなり、ほうれい線ができてしまいます。
そのため、「地倉(ちそう)」「巨髎(こりょう)」「散笑(さんしょう)」の3つのツボ押しで老廃物をしっかりと流して顔のむくみをスッキリさせて、むくみによるほうれい線のできにくい肌を作っていきましょう。
ツボ押しリンパマッサージのやり方を説明します。
②1日3回を目安に行いましょう。
「地倉(ちそう)」
口角の外側にあるツボで、頬の脂肪やむくみを取り除きます。
「巨髎(こりょう)」
黒目の真下と小鼻の先が垂直に交わる位置にあるツボで、ほうれい線や頬のたるみをリフトアップ、肌のハリ感をアップさせます。
「散笑(さんしょう)」
小鼻の横から口角に向かって結んだ線の真ん中にあるツボで、ほうれい線や二重あごに効果的です。
【プロに相談】骨格矯正は小顔整体で行える
ほうれい線ができやすい骨格をしている方は、美容サロンや小顔整体などでプロに相談して、ほうれい線をケアするという方法もあります。
具体的にどのようにして骨格で目立つほうれい線を改善するのか「レディース小顔整体ラナン」の渡辺優実(わたなべゆうみ)院長に聞いてみました。
そもそもほうれい線は、頬と口元の筋肉の隙間にできるシワ。
頬のむくみや、口元の筋肉の硬さ、コリなどが原因でこの部分に負担がかかってしまうと、ほうれい線が目立ってしまう結果に…。
小顔整体で顔のむくみや筋肉の硬さを取ってあげることで、ほうれい線を目立たないようにすることは可能です。
また、首や頭、更には全身もしっかりと矯正していくことで、片側だけに負担がかかってしまうのを防ぎ、無理な姿勢を改善することができます。
負担がかかっていなければ、血流がよく栄養が行き届いた状態を保つことができ、皮膚を元気な状態を維持するため、ほうれい線ができにくくなりますよ!
(頬の皮膚がほうれい線部分に被さってしまうようなイメージです。)
この場合は、頬骨の高さを無理に低くするということはできません。
ただし、歪みを整えることは可能ですので、顔を本来の位置に戻すことによって、血流が良くなることが期待できます。
それによってほうれい線を目立ちにくくすることは十分に可能ですよ。
このまま放置すると、血液が行きわたっていない→皮膚・血管に栄養が行きわたらない→皮膚は乾燥し、筋肉は衰えハリ不足に。
血管も老化→血液が行きわたらない…といった悪循環に陥ってしまいます。
そこで、顔を正しい位置に戻して血液の流れを正常化し、栄養が行きやすい環境を作る施術を行います。
また、頬のむくみも、ほうれい線部分に負担をかける一因に。
リンパの流れを良くする施術を行うことで、むくみを取り、すっきり負担がかかりにくい状態を目指します。
さらに頬のたるみを負担が少なく効果的な力のかけ方で頭までしっかりと引き上げ、たるみによるほうれい線部分の影を目立たなくしていきます。
身体の歪みが大きい方は、かならず顔にも影響してくるんです。
姿勢が悪い方は、ほうれい線などお顔への負担も大きくなり悪化の原因にもなりますので、そういった方は必ず身体の施術も受けられることをおすすめしております。
継続的に整体やセルフケアを行い良い状態を保つこと、日常生活に気を付けて健康な毎日を過ごすことも効果を最大限に感じるコツです。
日々の表情筋トレーニングやツボ押しだけではなかなかほうれい線が改善しないという方でも、プロに相談すれば、顔のゆがみを整えたり、血液やリンパを刺激して老廃物を流したりしてくれるので、顔がスッキリとしてほうれい線も比較的早く気になりにくくすることが期待できますよ。
ほうれい線を予防するスキンケア・生活習慣
ほうれい線をできにくくするために、表情筋トレーニングやリンパマッサージをしていても、ほうれい線のできやすい生活習慣を繰り返していては、意味がありません。
ほうれい線を予防するためには、生活習慣も大切なので、自分がほうれい線のできやすい生活習慣を送っていないかチェックして、ほうれい線のできやすい生活習慣を改善していきましょうね。
毎日のスキンケアでたっぷりと保湿を
肌の乾燥が原因で顔にハリと弾力がなくなると、ほうれい線が目立ちやすくなるため、毎日のスキンケアでたっぷりと保湿することが大切です。
加齢などが原因で皮膚の奥にある真皮層で生成されるコラーゲンやヒアルロン酸が減ってしまうと、肌にハリと弾力がなくなり、皮膚がゆるんでほうれい線が刻まれやすくなってしまいます。
そのため、化粧水やクリームでコラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分を充分に補い、顔にハリと弾力を取り戻し、ほうれい線ができにくいふっくらとした肌を目指しましょう。
表情筋を意識して生活する
ほうれい線を改善させるために効果的な表情筋トレーニングですが、普段から表情をよく動かす方は、トレーニングをしなくても、顔の筋肉がほぐれて鍛えられているため、ほうれい線ができにくいです。
無表情の方や同じ表情しかしない方は、顔の筋肉が衰えて頬がたるみやすく、ほうれい線ができやすくなっているため、日々の生活の中で、表情筋を大きく動かすことを意識するだけでも、ほうれい線の改善が期待できます。
頬杖や猫背といった癖をなおす
猫背は、重い頭を肩や首が支える肩や首がパンパンに凝る体勢なので、顔の血流やリンパの流れも滞って顔がむくみ、頬がたるんで、ほうれい線ができやすくなるクセのひとつです。
また、普段無意識にやっている方も多い頬杖をつくという行為も、頬の脂肪をグッと引き上げてシワを作るので、ほうれい線が深く刻まれる原因となります。
その他にも、片側だけで食べ物をかんでいる、横を向いて寝ているなど、顔を歪める行為も、顔の血流やリンパの流れが滞って頬がたるみやすくなり、ほうれい線を引き起こす原因となるため、注意が必要です。
ほうれい線ができやすい行為を無意識に行ってしまっている方は、日々の生活でなるべく行わないように、意識して過ごすようにしてくださいね。
まとめ
ほうれい線ができやすい骨格について説明した上で、ほうれい線を改善させるためのエクササイズ方法や生活習慣について紹介しました。
「ほうれい線ができやすい骨格だからどうにもできない。」訳ではなく、どんな骨格の方でも表情筋トレーニングや口角エクササイズで表情筋を鍛えたり、ツボ押しでリンパの流れをよくしたりすれば、ほうれい線を目立たなくすることは可能です。
本記事ではどこでも簡単にできる表情筋トレーニングと口角エクササイズ、ツボ押しを紹介しているので、さっそく日々の中に取り入れて、ほうれい線ができにくい若々しい肌を作っていきましょうね。