顎の「梅干しジワ」の原因は?今日からできる予防・改善法を紹介

シワ - update2018.12.20
顎を触る女性

エイジングケアとインナービューティーのスペシャリスト

西村 陽子

口を閉じたときに顎にできるシワは、表面がでこぼことして目立つことから、気になっている方も多いのではないでしょうか。

顎のシワは骨格や歯並びなどが影響していると言われますが、シワを改善したり、防いだりすることはできるのでしょうか?

顎のシワの原因と対策について詳しく解説します!

顎にできる「梅干しジワ」とは?

あごが気になる女性

シワといえば、目尻のシワや眉間のシワなどがついつい目に付きますが、顎にもシワは発生します。

「顎にシワ?」と思った方も、一度口を閉じた状態で鏡の前に立ってみましょう。顎の表面にでこぼことシワが入っていませんか?

顎のシワはシワの表面が梅干しに似ているため、「梅干しジワ」と呼ばれることもあります。

顎のシワは、誰でも唇を前に突き出すように、ぎゅっと力を入れると現れと思います。問題なのは、ふだん自然に口を閉じているときにも顎に常にシワが入る、という場合です。

もし、唇に力を入れていないのに顎がシワシワになっているという場合は、残念ながら「梅干しジワ」が定着している証拠です。

一度できてしまったシワはなかなか消すことは難しいので、早めにシワ対策のセルフケアを行うようにしましょう。

顎にシワができる4つの原因

ポイント4

顎のシワをよく観察してみましょう。肌をぎゅっと寄せ集めたような形でシワが発生していますよね?

肌を集めるようにして引っ張っているのが、肌の下にある「オトガイ筋」と呼ばれる筋肉。

唇の回りには、口輪筋といって唇を動かす筋肉がありますが、口輪筋と顎を結ぶ形で上下に伸びているのがオトガイ筋で、下唇を持ち上げるときに収縮する筋肉です。

オトガイ筋が収縮すると、筋肉の上に乗っている肌が引っ張られ、梅干しの表面のように、細かなシワが入ってしまうのです。

ふだん顎にシワが入らない方でも、唇をぎゅっとすぼめたときや、口をへの字にしたときなどはオトガイ筋が収縮し、顎にシワが入ります。

顎にシワができるのは、口を自然に閉じたときにも、オトガイ筋が緊張した状態が続いているから。では、オトガイ筋の緊張を発生させる4つの原因について詳しく見てみましょう。

【原因その1】かみ合わせ(歯並び)

顎に「梅干しジワ」が入る大きな原因の一つが、歯並びやかみ合わせといった歯の異常です。

最もよく見られるのが、いわゆる「出っ歯」。上の前歯が前に突出しているために、口が閉じにくくなっている状態です。

出っ歯の方は、口を閉じる際、どうしても口をすぼめるような形で顎に力が入り、オトガイ筋が過度に緊張することに。

口を閉じた状態では常にオトガイ筋に無理がかかっているので、顎にシワが寄ってしまうのです。

また、「開咬(かいこう)」といって上下の歯のかみ合わせが悪く、歯の間に隙間が開いている状態の方も、口が閉じにくく、口を閉じた状態をキープしようとすると、オトガイ筋が収縮したままになり、顎にシワが入ります。

【原因その2】顎の骨格

顎にシワができるもう一つの原因は、顎の骨格の問題です。

顎にシワが入りやすい顎の状態としては、上顎が下顎に対して前に出ている「上顎全突症」と、上顎も下顎も前に突き出ている「両顎前突症」、下顎が小さい「小下顎症」の3つがあります。

顎の骨格に異常があると、口が閉じにくくなり、口を閉じる際に下唇を無理やり上げなくてはなりません。

口を閉じる際に、オトガイ筋が緊張した状態のままになるので、顎にシワが寄ってしまうのです。

【原因その3】口呼吸

マスクをした口元を両手で隠す女性のアップ

口呼吸とはその名の通り、口から息を吸ったり、吐いたりする呼吸のこと。通常、鼻が通っていると鼻から呼吸ができますが、鼻炎などで鼻が詰まっていると、自然と口呼吸になってしまいます。

また、鼻が詰まっていなくても、口の回りや舌の筋力が弱く口が開きがちな方は、ふだんから口呼吸になっている場合もあるのです。

口呼吸を続けているということは、口が開いたままの状態が長く続いている状態。

つまり、口呼吸を続けているとオトガイ筋が衰え、口を閉じるためには、オトガイ筋に無理な力を加えなくてはならなくなり、顎にシワが入ってしまうのです。

【原因その4】オトガイ筋の衰え

オトガイ筋も身体の他の筋肉と同様、動かすことで筋肉への血流が促され、筋力を保っています。

ふだんからオトガイ筋をあまり使わない生活をしていると、オトガイ筋が衰え、口を閉じようとするときに、無理な力がかかって顎にシワが入ってしまうのです。

オトガイ筋が衰える生活習慣には以下のようなものがあります。

オトガイ筋が衰える生活習慣の例

  • スマホを長時間見ている(口が開いたり、顔が下に向いたままになったりしている)
  • 食事の時、あまり噛まない
  • ふだんからあまり会話をしない(表情が乏しい)

心当たりがある方は、顎にできるシワの原因が生活習慣にある可能性があるので、注意してくださいね。

顎のシワを予防・改善するセルフケア法

ポイント

オトガイ筋が収縮する原因のうち、骨格や歯並びなどは簡単に改善することができません。

でも、あきらめるのはまだ早い!マッサージやエクササイズなどで、筋肉をほぐしたり鍛えたりしてオトガイ筋の緊張を和らげることで、顎のシワを目立たなくするのは可能です。

顎のシワを改善するマッサージ

顎のシワの原因となるオトガイ筋の緊張をほぐすためには、オトガイ筋をゆるめるマッサージが有効です。

マッサージは、筋肉のコリを無理やりほぐすのではなく、指圧によって血行を促進することで筋肉に溜まった疲労物質を流すイメージで行いましょう。

オトガイ筋をほぐすマッサージのやり方

  1. 口を軽く開いて、顎の力を抜く
  2. 両手の親指と人差し指で顎の中心を挟むようにしてつまむ(親指が顎の下、人差し指が顎の上にくるように)
  3. 右手は中心から右耳に向かって、左手は中心から左耳に向かって、少しずつ位置をずらしながら顎の骨をつまんでいく

顎にシワができやすい方は、オトガイ筋が緊張しているために、最初は少し痛みを感じる場合があるので、最初は痛みを感じない程度に優しくほぐすようにしてください。

また、マッサージを行う際は、肌表面に摩擦や刺激を与えないように気をつけましょう。

顎のシワを改善するエクササイズ

顔の筋肉3種類

オトガイ筋の緊張を和らげるには、オトガイ筋と連動して動いている「口輪筋」を鍛えることが有効です。

口輪筋は口の回りをぐるっと囲んでいる筋肉で、口を閉じたり開いたりするときに使います。

口輪筋は動かしやすい筋肉なので、だれでも簡単に鍛えることができますよ。

口輪筋のエクササイズ

口輪筋を鍛えるには、ペットボトルを使ったエクササイズがおすすめ。今すぐできる簡単なエクササイズを2つ紹介します。

1.ペットボトル持ち上げエクササイズ

口輪筋を鍛えることができる、ペットボトルを使った簡単なエクササイズです。

【用意するもの】500mlのペットボトルと100mlの水

ペットボトルを持ち上げるときは、歯を使わずに唇の力だけで咥えます。

持ち上げられたら、そのまま10秒間キープし、ペットボトルを机に戻して10秒休みます。

「10秒持ち上げ→10秒休み」を1セットとして、1日3セット行います。

※100mlの水を入れたペットボトルを10秒持ち上げることができない場合は、オトガイ筋がかなり弱っている可能性があります。

最初は5秒くらいから、徐々に時間を長くするようにしてオトガイ筋を少しずつ鍛えていきましょう!

100mlが無理なく持ち上がるようなら、さらに100mlの水を足して行います。

ペットボトルのエクササイズの動画はこちらから見ることができます。※音声が流れます

2.ペットボトル吸い込みエクササイズ

もう一つ、ペットボトルを使って口輪筋を鍛えるエクササイズを紹介します。

キャップを外した2Lのペットボトルを用意します。

背筋を伸ばしてリラックスして、足を肩幅くらいに開きます。

唇を前に突き出して、「ほーっ」と声を出しながら、息をしっかり吐き出します。

このときお腹をへこませるようにすると、息をしっかり吐くことができます。

そのままペットボトルを咥え、ボトルの中の空気を思いっきり吸い込みます。

ペットボトルの口の脇から空気が漏れないように、唇でしっかりふさぐようにしましょう。

息を吸ったらそのまま6~8秒息を止め、今度はペットボトルの中に息を吐き出します。

このときも、息がボトルの口から漏れないようにしっかりと口でボトルの口をふさぐようにします。

「吸う→吐く」を1セットとし、1日3セット行うようにしましょう。

口呼吸を改善するエクササイズ

ポイントを伝える女性

顎のシワの原因となる口呼吸になる大きな原因は、鼻づまりなどの鼻のトラブルですが、もう一つ口呼吸の大きな原因と言われているのが、舌の筋肉の衰えです。

鼻呼吸をしているときは、舌はしっかりと上顎に付いている状態が正しい位置ですが、口呼吸になっている方は、舌の筋力が落ちて、舌が上顎に付いていない場合が多いのです。

口呼吸をやめて鼻呼吸にするためには、舌の筋力をアップさせることが必須。舌の筋肉を鍛えることで、口呼吸が改善され、その結果顎のシワの改善が期待できるでしょう。

1.あいうべ体操

「あいうべ体操」は、歯科医師が開発したエクササイズで、口輪筋やオトガイ筋だけでなく、舌の筋肉も鍛えることができます。

口呼吸が改善できるので、顎のシワ予防効果が期待できます。

あいうべ体操のやり方

  1. 口を大きく開いて「あー」と発音する
  2. 口を横に開いて「いー」と発音する
  3. 口を前に突き出すようにして「うー」と発音する
  4. 舌を下に突き出すようにして「べー」と発音する

それぞれの音は、2秒位ゆっくりのばします。口や下を動かすことが目的なので、実際には声は出さなくても大丈夫。

「あいうべ」を1セットとして1日30セットを目安に行うようにしましょう。

参考:みらいクリニック(https://mirai-iryou.com/aiube/

2.舌回しエクササイズ

舌回しエクササイズも、舌の筋肉を鍛えることで、口呼吸を改善して顎のシワを予防します。

舌回しエクササイズのやり方

  1. 口を閉じた状態で、舌を伸ばして口の中を大きく一周する
  2. 右回り、左回りそれぞれ10回行う

顎のシワに効く美顔器

顎のシワの原因となる表情筋の衰えを防ぐには、美顔器を使うという方法もあります。

美顔器を使うと、効率よくオトガイ筋や口輪筋を鍛えることができるので、顎のシワにより早く効果を実感したい方におすすめです。

オトガイ筋を鍛える電動美顔器

オトガイ筋の衰えを防ぐには、オトガイ筋など顔の筋肉を鍛える美顔器を使います。

美顔器の中には、エステサロンで行われている「タッピング」という手技を再現できるものがあり、オトガイ筋などの表情筋に効率的に働きかけてくれます。

【1日3分のお手軽エクササイズ】ヤーマン フェイササイズUP

ヤーマン フェイササイズUP

ヤーマン フェイササイズUP 20,366円(税込)

ヤーマン フェイササイズUPの特徴

  • エスティシャンの手技にヒントを得て開発された「タッピング」機能搭載
  • オトガイ筋を鍛えて顎のシワを予防・改善
  • 表情筋だけでなく、深層表情筋、肌表面と深さの異なるアプローチが可能

「フェイササイズUP」は美容家電でおなじみの「ヤーマン」が販売する表情筋を鍛える美顔器です。

筋肉に対して垂直に負荷をかける「タッピング」を行うことで、無理なくオトガイ筋を鍛えられ、顎のシワを予防・改善する効果が期待できます。

口輪筋を鍛える美顔器

顎のシワを予防するためには、オトガイ筋をサポートする口輪筋を鍛えることも必要。

紹介したペットボトルでのエクササイズもお手軽でおすすめですが、美顔器を使うとより効率的に口輪筋を鍛えることができますよ。

【表情筋を鍛える効果が証明されている】MTG フェイシャルフィットネスPAO

フェイシャルフィットネス PAO

フェイシャルフィットネス PAO 13,824円(税込)

フェイシャルフィットネスPAOの特徴

  • 人間工学と物理学に基づいて開発された独自の形状
  • 筋肉の強さに合わせて調整可能な3種のウエイト
  • 1回30秒を1日2回で効率よく口輪筋を鍛えられるので、顎のシワに効果的

美容ローラーReFa(リファ)で有名なMTGの美顔器PAOは、独特の形状によって効率的に口周りの筋肉を鍛えることができる美顔器。

口輪筋などの表情筋を鍛える効果が学会発表されているように、科学的根拠に基づいたエクササイズが可能です。

短時間で手軽に口輪筋が鍛えられるので、顎のシワを効率よく防ぎたいという方におすすめです。

顎のシワ治療法

顎のシワのうち、骨格や歯並びが原因にある場合は、エクササイズやマッサージだけではシワを消すことはできません。

顎のシワが気になって「どうしても消したい」という場合は、歯列矯正や美容整形外科での治療を受けるという方法もあります。

歯列矯正

コンパクトの鏡でグロスを塗る女性

顎のシワのうち、いわゆる「出っ歯」や、「開咬」など歯並びが原因の場合は、歯列矯正を行うことで、大きく改善する可能性があります。

歯列矯正は矯正歯科にて行われますが、基本的に自由診療となるので、治療費は数十万円から100万円を超えることが多いようです。

矯正は、器具を使って歯の位置を調整したり、歯を動かすスペースを作るために抜歯をしたりと、時間や痛みを伴うこともありますが、矯正が上手くいくと顎のシワも改善されます。

美容整形外科での治療

ハートを持つ医者

顎のシワをすぐにでも改善したいという方には、美容整形外科や美容皮膚科でシワの治療を受けるのがおすすめです。

セルフケアよりも費用はかかりますが、専門家による治療のため即効性が高くカウンセリングなどのサポートも充実しています。

1.ボトックス注射

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作る成分を使って筋肉の緊張をほぐし、シワを改善する治療です。

シワの原因となるオトガイ筋に直接アプローチできるので、即効性があるのが一番のメリット。

デメリットとしては、効果の持続期間が数ヶ月と短いので、繰り返し治療を行う必要があることです。

2.ヒアルロン酸注射

ボトックスと同じく、注射によるシワの治療法には、ヒアルロン酸の注入法もあります。

顎にヒアルロン酸を注入し、顎全体を前に出すようにボリュームアップさせると、シワ\の部分が膨らんで目立たなくなります。

ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていくので、効果の持続期間は半年から1年くらい。

繰り返し施術する必要がありますが、もともと人体にある成分なので、肌への刺激が少なくアレルギーなども起こりにくいと言われています。

顎のシワを目立たなくするメイク法

顎にできる「梅干しジワ」は、意外と目立つもの。

セルフケアを続けているとシワは少しずつ改善しますが、即効性はないので「とりあえず、目立つシワをなんとかしたい」という場合も多いですよね。

顎のシワを目立ちにくくするメイクのコツを紹介します。

メイク前にしっかり保湿する

保湿をする女性

顎のシワはオトガイ筋の緊張によって肌表面にでこぼこが生じたもの。肌のでこぼこは、肌が乾燥しているときほど目立ちやすく、逆に肌がふっくらとうるおっていれば目立ちにくくなります。

顎はTゾーンなどに比べると、皮脂の分泌が少なく肌が乾燥しやすい場所なので、メイクをする前にしっかり保湿を行うようにすると、シワが目立ちにくくなりますよ。

また、スキンケア化粧品で保湿をしたあとは、保湿効果の高い化粧下地を使うと、さらに顎のシワを目立ちにくくすることができます。

ファンデーションは薄めに付ける

コンパクトを持ってメイクをしている女性

顎のシワが気になる場合、シワを隠そうとファンデーションをついつい多めに使ってしまいがちですが、ファンデーションを厚塗りにするとシワの隙間に入り込んでメイクがよれ、かえってシワが目立つことがあります。

顎のシワが気になる場合は、肌の保湿をしっかりした上で、ファンデーションはできるだけ薄付きになるように仕上げるのがコツ。

ファンデーションはリキッドやクリームタイプが乾燥しにくく伸びが良いのでおすすめです。

コンシーラーを使う

コンシーラーの種類別のテクスチャ比較

顎のシワが梅干しのように見えるのは、顎に細かな凹凸ができるから。

「シワをできるだけ目立たなくしたい」という場合は、コンシーラーをつかって、影の部分を明るくするという方法もあります。

少し手間はかかりますが、顎のシワの凹んでいる部分に明るめのコンシーラーを入れていきます。

仕上げにハイライト効果のあるフェイスパウダーを顎全体にぼかすと、コンシーラーが目立たず、自然に影の部分を目立ちにくくすることができますよ。

顎に視線が行かないようにする

顎のシワが気になるときは、できるだけ顎に視線が行かないように、アイメイクやチークを印象的にして、視線を上に持っていくという方法もおすすめです。

アイラインやマスカラを使って、目もとをはっきりさせ、目の下に明るめのハイライトを入れて、目元を印象的に見せるのもおすすめ。

また、チークを少し高めの位置に入れることで、視線を顎から外すというのも効果的です。

意外と目立つ顎のシワに要注意!

顎にできるシワは、ふだんメイクをするときにしっかり口を閉じていないと、自分では気づいていないことも。まずは、鏡の前に立って口を閉じ、顎にシワが寄っていないかどうかチェックしてみてくださいね。

本記事で紹介した、口輪筋やオトガイ筋のエクササイズは、顎のシワだけでなく、ほうれい線や頬のたるみなど、加齢によるさまざまな肌悩みも解決してくれます。

どれも短時間でできるものなので、ぜひ空き時間を見つけてセルルケアを初めてくださいね。

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