微笑みながら肌を触る女性
小林なつきプロフィール

脂性肌の研究者

小林 なつき

メイクの皮脂崩れや肌のテカリは、皮脂分泌の多い脂性肌にとって永遠のテーマといえるほど悩みの深い問題です。

脂性肌の方が皮脂でメイク崩れしてしまうのは、メイクアイテムの油分と皮脂が混ざり合って、クレンジングをした時のようにメイクが溶けてしまうから。

本記事でご紹介するノーファンデメイクは、ファンデーションを使わないため脂性肌でもメイクが崩れにくく、崩れ方も目立たなくなると同時に、継続することによって脂性肌の皮脂の分泌量を減らす効果が期待できるメイク方法です。

皮脂の分泌に悩んでいる脂性肌の方は、本記事を参考に、ぜひノーファンデメイクを試してみてください。

ノーファンデは脂性肌に良い?実際に試してみた

笑顔で手鏡を見る女性の画像

ノーファンデメイクとは、ファンデーションを使わず、すっぴんのように自然なツヤのある、ナチュラルな肌をつくることができるとして、SNSや口コミで話題となったメイク方法です。

また、メイクの皮脂崩れに悩む女性からは「ノーファンデだと皮脂でメイクが崩れにくい」という、脂性肌には嬉しい声も上がっています。

そこで本記事では、本当にノーファンデメイクで脂性肌のメイク崩れは気にならなくなるのかを検証するため、脂性肌の方にお願いして実際にノーファンデメイクで1日過ごしてもらい、ノーファンデメイクで1日過ごした感想を伺ってみました。

協力してくださったのはこの方!

篠崎美緒さんプロフィール

小林
まずは、ノーファンデメイクを試してみた率直な感想を教えてください。
篠崎
とてもお手軽で良いです。
来客対応や外出がなければ、朝の時間をより有効に使えると思いました。
ただUVカット部分で不安がぬぐえないので、外出前に飲む日焼け止めや上から薄くファンデーションで整えた状態にしたいです。
小林
なるほど、確かにファンデーションがない分、UVカットに不安はあるかもしれませんね。
とても手軽にメイクができるとのことですが、ノーファンデメイクをしてみて皮脂によるメイクの崩れ・肌のテカリは気になりましたか?
篠崎
鼻の頭がテカりましたが、他の部分はテカっていなかったように思いました。
小林
テカるのも鼻の頭だけならササッと直せて、メイク直しの手間が減りますね!
ノーファンデメイクだとどうしてもメイクは薄づきになるかなと思いますが、ファンデーションを使った時と使わない時で肌にかかる負担は変わりましたか?
篠崎
ファンデーションをしない分、薄皮一枚分の重さが減った気がしました。
肌への負担は軽いと思います。

脂性肌の方に実際にノーファンデメイクを試してみてもらった結果、鼻の頭にはテカリが出てしまったものの、普段のメイクでテカりやすい他の部分はテカらず、メイクの崩れも特に感じられなかったとのことでした。

また、肌への負担が少なく、メイクの手間も減ったので手軽で良かった、という感想から、ノーファンデメイクは脂性肌に適したメイク方法であることがうかがえますね。

しかし、紫外線対策の点で不安が残る、とのコメントがあるように、脂性肌の方がノーファンデメイクをする際には気を付けた方が良いポイントもあります。

ここからは、脂性肌の方にノーファンデメイクをおすすめしたい理由と、ノーファンデメイクの方法、ノーファンデメイクをするときに気を付けたいポイントをお伝えしていきます。

ノーファンデメイクは脂性肌におすすめのメイク方法

保湿効果を実感している女性

上の実験でもご紹介した通り、皮脂の分泌によるメイクの崩れに悩んでいる脂性肌の方には、ファンデーションを使わないノーファンデメイクがおすすめです。

脂性肌の方は皮脂の分泌が多いため、ファンデーションに含まれている油分と、分泌された自分の皮脂とが混ざり合って、メイクがドロドロと溶けるように崩れてしまいがちです。

ファンデーションを使ったメイクは肌のアラを隠し、肌トラブルのない綺麗な肌を演出する効果を持っていますが、メイクが崩れてしまうと、ファンデーションで隠した肌のアラが目立ったり、崩れた部分に色ムラができたりと、肌が汚く見えてしまいます。

メイクで綺麗な見た目に整えたはずの肌が、皮脂の分泌により汚く崩れてしまうのだとすれば、綺麗に見える肌をキープするためにはファンデーションを使わないメイクをするのが最適です。

脂性肌がノーファンデメイクをする3つのメリット

指をさす女性

ノーファンデメイクは、ファンデーションを使わずにナチュラルな肌をつくるメイク方法ですが、脂性肌の方はノーファンデメイクによって、ナチュラルな肌をつくれるだけではなく、メイクの崩れや皮脂分泌に対する良い効果を期待することもできます。

ここでは脂性肌の方がノーファンデメイクを取り入れることで期待できるメリットを3つご紹介していきます。

メイクの皮脂崩れが気にならない

肌にティッシュをあてる女性

ノーファンデメイクが脂性肌に与える1つ目のメリットは、メイクの皮脂崩れが気にならないということです。

脂性肌は皮脂の分泌が多いため、ファンデーションの油分と分泌された皮脂が混ざり合い、ドロドロに崩れてしまいがちです。

しかし、ノーファンデメイクはファンデーションを使わず、化粧下地やコンシーラー、フェイスパウダーで肌の色を調整してベースメイクを完成させるため、肌に乗せる油分の量が少なく、皮脂の影響でドロドロと汚く崩れてしまう心配がありません。

皮脂の分泌量が多く、メイクが崩れやすいという脂性肌の方には、メイクの崩れが目立ちにくく、気になりにくいノーファンデメイクはぴったりのメイク方法なのです。

メイク直しの手間が省ける

あごが気になる女性

ノーファンデメイクが脂性肌に与えるメリットの2つ目は、メイク直しの手間を削減してくれることです。

脂性肌はメイクの皮脂崩れが多く、こまめにメイク直しに行かなければならない上に、ファンデーションを使ったメイク方法ではファンデーションの剥がれてしまった部分に合わせてもう一度色を乗せ直す必要があります。

しかし、ノーファンデメイクはファンデーションで肌の色を補正していないため、メイクを直す際も軽く皮脂を取り、パウダーを重ねるだけで済み、メイク直しの手間を削減することができます。

皮脂の分泌が多く、これまでこまめにメイクを直さなければならなかった脂性肌の方でも、ノーファンデメイクならばササッと手軽にメイクを直せるようになりますよ。

肌の負担を減らし、皮脂の分泌を抑えられる

顎を触る女性

ノーファンデメイクが脂性肌に与えるメリットの3つ目は、肌への負担を減らし、皮脂の分泌を抑えられるということです。

脂性肌の方が悩まされがちな皮脂は、ストレスやホルモンバランスなどの内的な要因や、食生活や睡眠といった外的な要因など、さまざまな理由が原因で過剰に分泌されてしまいますが、その原因の1つとして、肌に負担をかけすぎていることがあげられます。

ファンデーションを使ったメイクでは、ファンデーションに含まれている油分の重さや、油分と水分を混ぜ合わせるために含まれている界面活性剤など、肌に良くない成分が肌に密着した状態になるため、肌が荒れてしまう可能性があります。

私たちの肌は、肌荒れを起こすと、荒れた部分から肌の水分が蒸発して、肌が乾燥してしまいます。

皮膚断面図 水分の移動

肌は乾燥すると自分自身を守るために皮脂の分泌を過剰にする性質を持っているため、肌荒れを予防することは、皮脂の分泌を少なくすることに繋がるのです。

ノーファンデメイクならば、ファンデーションを使わず、ファンデーションに含まれる油分などの影響を受けにくいため、肌への負担を軽くして、脂性肌の皮脂分泌を抑える効果が期待できますよ。

ノーファンデメイクのやり方

化粧道具

ノーファンデメイクはファンデーションを使わないだけのメイクなので、何か特別なことをしなければならないわけではなく、とても簡単なメイク方法であるといえます。

しかし、脂性肌の場合、ノーファンデメイクでメイクの崩れをより気にならなくするために気を付けたいポイントがいくつかあるため、ここからはノーファンデメイクの具体的な方法を説明していきます。

まずはノーファンデメイクをする際のベースメイクアイテムと、ノーファンデメイクの簡単な流れを見てみましょう。

ノーファンデメイクに使うベースメイクアイテム

  • 日焼け止め効果のある化粧下地
  • コンシーラー
  • フェイスパウダー
ノーファンデメイクの流れ
洗顔→保湿→化粧下地→コンシーラー→フェイスパウダー

ノーファンデメイクに使うベースメイクアイテムは数が少なく、メイクの流れも普段より手順が少ないことがわかりますね。

それでは、具体的な流れを順に見ていきましょう。

化粧下地で肌を整える

女性 目元 おさえる

ノーファンデメイクはファンデーションを使わないため、毛穴やくすみといった肌のアラは化粧下地を使って隠します。

化粧下地には皮脂やテカリを抑制するもの、カラーコントロール機能のあるものなど、さまざまな種類がありますが、脂性肌の方は皮脂の分泌が多いため、皮脂やテカリを抑制してくれる化粧下地がおすすめです。

また、ファンデーションを使わない分、肌を覆う膜が1つ少なくなるので、紫外線対策も欠かせません。

ノーファンデメイクの際には、必ず日焼け止め効果のある化粧下地を使ってメイクをするようにしてください。

皮脂やテカリを抑制する化粧下地の塗り方

ベースメイクの塗り方を説明している写真

手の甲にパール1粒大の化粧下地を取る

ベースメイクの塗り方を説明している写真

利き手の中指で手の甲に出した化粧下地を取り、額、両頬、あご、鼻筋の5か所に化粧下地を点置きする
※このとき、額と鼻筋に置く化粧下地の量を多めにする

ベースメイクの塗り方を説明している写真

テカリの気になるTゾーンの毛穴を埋めるように、化粧下地をしっかりと塗り込む

ベースメイクの塗り方を説明している写真

中指を第2関節まで使い、頬や顎に置いた化粧下地をフェイスラインに向かって薄く塗り広げる

ベースメイクの塗り方を説明している写真

化粧下地をフェイスラインまで伸ばしたら、他の指よりも力が入りにくい薬指の腹で、フェイスライン当たりの化粧下地を薄くぼかすように、トントンと叩いて地肌の色となじませる

ベースメイクの塗り方を説明している写真

まぶたや口元などの乾燥した部分には、指先に残った化粧下地をトントンと置くようにして塗り広げる

脂性肌の方の中には皮脂分泌も気になるけれど肌の赤みやくすみも気になる、というように複数の肌悩みを抱えている方もいるかと思います。

皮脂の分泌のほかにも肌悩みを抱えている方は、皮脂の分泌が気になるところにだけ皮脂を抑制する化粧下地を使い、そのほかの肌悩みがあるところには、肌の色を整えてくれるコントロールカラーの機能を持っている化粧下地の使用をおすすめします。

2種類の化粧下地を併用する場合、上で紹介した手順の両頬とあごに置く化粧下地をコントロールカラー機能つきの化粧下地に置きかえ、化粧下地の境目に当たる小鼻やこめかみなどにある下地の色をよくなじませるようにすると、色ムラなく仕上げることができますよ。

化粧下地の色と効果

ピンク血色を良く見せる
グリーン肌の赤みを抑える
イエロー肌の色ムラやくすみをカバーする
オレンジクマや茶ぐすみをカバーする
ブルー黄ぐすみのある肌に透明感を与える
パープルくすみをカバーし、血色感をプラスして華やかな印象を与える

コンシーラーで肌トラブルを隠す

コンシーラー

ノーファンデメイクではファンデーションのカバー力がないため、コントロールカラーでは隠し切れない、シミやニキビ跡、クマといった色が目立つ肌トラブルはコンシーラーを使って隠します。

コンシーラーには多くの油分が含まれ、肌に密着してシミやクマなどの色を隠す、部分用のファンデーションのような役割を果たしてくれます。

油分が多いため肌の負担になってしまいそうですが、コンシーラーはファンデーションと違って肌全体を覆うわけではないため、大きく負担になることはありません。

肌に隠したい悩みがあるけれどノーファンデメイクに挑戦してみたいという脂性肌の方は、下の記事を参考にして、コンシーラーで自分の肌悩みを隠してしまいましょう。

フェイスパウダーでベースメイクを仕上げる

化粧品をブラシで頬にのせる女性

コンシーラーで肌のアラまで隠しきれたら、最後はフェイスパウダーで肌の色を均一に整えましょう。

フェイスパウダーには色のついているものとついていないものがありますが、自分の素肌の色を大切にしたければクリアタイプのフェイスパウダー、血色が悪いなど色の調整をしたいときには色付きのフェイスパウダーなど、自分の好みで選んでしまって構いません。

フェイスパウダーには、付属のパフで肌に乗せる使い方と、メイクブラシで肌に乗せる使い方の二通りあるので、それぞれの方法を簡単に説明します。

パフでフェイスパウダーを乗せる場合
  1. パフをフェイスパウダーに押し付け、軽く粉を落としてから、粉のついている面をこすり合わせて粉をパフになじませる

  2. 粉がパフになじんだら、テカリが気になる部分を中心に、肌を押さえるようにしてフェイスパウダーを乗せる
ブラシでフェイスパウダーを乗せる場合
  1. フェイスパウダーをブラシにまんべんなく含ませる

  2. 手の甲にブラシを押し付けて、ブラシ全体にフェイスパウダーを含ませる

  3. ブラシ全体にフェイスパウダーがなじんだら、ブラシを軽く振って、取りすぎてしまったフェイスパウダーを落とす

  4. 肌の上を滑らせるように、頬、あご、額、鼻筋の順にフェイスパウダーを乗せる

フェイスパウダーは肌の色を均一にしてくれるだけでなく、分泌された皮脂を吸着してくれる効果も持っています。

皮脂分泌の多い脂性肌の方は、仕上げのフェイスパウダーを忘れないようにしましょう。

小林
フェイスパウダーの代わりにベビーパウダーを使うのもおすすめです。
ベビーパウダーは赤ちゃんの肌にも使えるくらい肌にやさしいパウダーなので、肌にかける負担を減らすことができますよ。

いつものポイントメイクをする

口紅を塗る女性

ノーファンデメイクといっても、ベースメイクにファンデーションを使うか使わないか、という点が異なるだけなので、ファンデーションを使わないからといって、チークやアイブロウ、リップ、アイメイクなどのポイントメイクをしてはいけないわけではありません。

ベースメイクが完成したら、自分好みのポイントメイクを楽しんでください。

脂性肌がノーファンデメイクをするときの注意点

指を指している女性

ここまでで、脂性肌の方がノーファンデメイクをする際の手順を説明しましたが、肌への負担を減らすためにも注意したいポイントがいくつかあります。

ノーファンデメイクで逆に脂性肌が悪化してしまったという状態を防ぐため、ノーファンデメイクをする際には以下の3つのポイントに気を付けてメイクをするようにしてください。

ノーファンデの前後は乾燥予防のスキンケアが重要

スキンケア中の女性

ノーファンデメイクは肌への負担が少ないメイク方法で、長期間続けることによって皮脂の分泌を抑制する効果も期待できますが、肌への負担を減らすだけでは皮脂の抑制にはつながりません。

ノーファンデメイクで皮脂を抑制するためには、肌への負担を減らし、正しいスキンケアによって肌をすこやかな状態に整える必要があります。

特に、ノーファンデメイクを始める前のスキンケアはとても重要なので、以下の関連記事を参考にして保湿ケアをし、すこやかな肌をつくりましょう。

詳しい洗顔方法はこちら
詳しい保湿方法はこちら

紫外線対策を入念におこなう

UVカットグッズ

ノーファンデメイクをする際には、紫外線対策を入念にするようにしてください。

ファンデーションには、UVカット効果があると書かれていなくても、配合されている成分がUVカット効果を持っていることが多いため、使うだけで紫外線対策の効果が期待できます。

しかし、ノーファンデメイクはファンデーションを使わないため、ファンデーションを使ったメイクよりも紫外線を防ぐ力が弱くなってしまうのです。

ノーファンデメイクをするときには、ファンデーションを使ったメイクのようにUVカット効果を補えない分、メイクの上からでも使えるUVスプレーやUVパウダーなどをこまめに塗り直し、入念な紫外線対策を行うようにしましょう。

メイクを落とす際には必ずクレンジング剤を使う

ヘアバンドを付けて水で頬をすすぐ女性

ノーファンデメイクはファンデーションを使わないメイク方法なのでクレンジングをする必要がないように思えてしまいますが、化粧下地や日焼け止め、ポイントメイクなどはクレンジング剤を使わないと落としきれない場合があります。

ノーファンデメイクでせっかく肌への負担を減らしても、普通の洗顔をしてメイク汚れを落としきれなければ、肌にかかる負担を増やしてしまいます。

肌に負担をかけないためにも、ノーファンデメイクをした後は必ずクレンジング剤を使ってメイクを落とすようにしてくださいね。

まとめ

ポイントを伝える女性

脂性肌の方にとって、ノーファンデメイクをすることには以下のようなメリットがあります。

脂性肌がノーファンデメイクをする3つのメリット

  • メイクの皮脂崩れが気にならない
  • メイク直しの手間が省ける
  • 肌への負担を減らし、皮脂の分泌を抑えられる

メイクの皮脂崩れやメイク直しの手間に悩む脂性肌にとって、メイク崩れの目立たないノーファンデメイクはぴったりのメイク方法であるといえます。

また、ノーファンデメイクを長い間続けることによって、肌への負担が減り、皮脂の分泌が減って脂性肌を改善できる可能性がありますので、脂性肌の方はぜひ一度、ノーファンデメイクを試してみてください。

しかし、ノーファンデメイクは方法を間違えてしまうと、肌に負担をかけ、脂性肌を悪化させてしまう可能性もあります。

ノーファンデメイクを試す際には、以下の注意点を守ってメイクするようにしてください。

ノーファンデメイクをするときの3つの注意点

  • ノーファンデの前後は乾燥予防の保湿ケアをしっかりおこなう
  • UVスプレーやUVパウダーを取り入れ、紫外線対策をする
  • メイクは必ずクレンジング剤で落とす

肌にやさしいノーファンデメイクで、皮脂崩れの気にならないメイクと、皮脂分泌の少ない肌を目指しましょう。