オロナイン
ハリツヤ編集部

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ハリツヤ研究所編集部

TwitterやlnstagramなどのSNSでは、毛穴に詰まった角栓や黒ずみを撃退するために、ひびやあかぎれといった小さな外傷を治療する医薬品の軟膏「オロナイン」を使った美容法が広まっています。

中でもオロナインを使って毛穴パックを行う「オロナインパック」はごっそり毛穴に詰まった角栓がとれると多くのネット記事で紹介されていて、気になっている方も多いのではないでしょうか。

常備薬として家に1つはあるオロナインで手軽に毛穴ケアをできるのは魅力的ですが、傷を治す医薬品を美容目的で使うことは思わぬ肌トラブルを引き起こしてしまう可能性もあるため注意が必要です。

本記事では、医薬品であるオロナインを使って、本当に毛穴詰まりや毛穴の黒ずみを落とせることができるのか、またオロナインを使った毛穴ケアは肌にどんな影響を与えるのか、実際に試しながら検証していきます。

オロナインを使った毛穴ケアを実践してみた

オロナイン軟膏の写真

オロナインをどのように使えば毛穴ケアができるのか、また本当に毛穴への効果があるのかといった疑問や肌への安全性の心配などオロナインを毛穴ケアに使うことに対して不安を感じている方もいると思います。

そこで、オロナインを使った毛穴ケア3つを実際にハリツヤ編集部で試して毛穴詰まりへの効果と健康な肌にオロナインを使っても問題ないのかを実際に検証してみました。

オロナインを使った毛穴ケア3つ
  1.  オロナインパック
  2.  オロナイン+綿棒マッサージ
  3. オロナインナイトパック

オロナインパック

オロナインパックとは、オロナインに、鼻の黒ずみや角栓といった汚れを取り除く「毛穴パック」を合わせて使った毛穴ケア方法のこと。
毛穴パック単体で使うよりも、オロナインを塗ってから毛穴パックを使うことでオロナインの油分が毛穴に詰まった角栓を柔らかくしてなかなか落ちない汚れをすっきり取り除けます。

オロナインパックに必要なもの

  • オロナインH軟膏
  • シートタイプの毛穴パック
  • 蒸しタオル

タオルを水で濡らしてしぼり、500Wの電子レンジで20秒ほど温めることで作れます。
※メーカーやワット数により加熱時間に差があるので、火傷のないように10秒ずつ様子をみながら温めてください。

オロナインパックの手順
クレンジング料でメイクを落とす
 2~3分間、蒸しタオルを鼻に当てる
肌の色が見えなくなる程度に、たっぷりとオロナインを塗り10分ほど時間を置く

ティッシュやタオルでオロナインを拭き取る

※オロナインは油分が多く、水ですすぎにくいため、ぬるま湯で洗い流す前にティッシュで拭き取ります。

ぬるま湯で洗い流してから洗顔料で顔を洗う
シートタイプの毛穴パックを鼻に貼り、10分ほど時間を置いてはがす
 化粧水と乳液を使って丁寧に保湿する

上記の手順でハリツヤ研究員がオロナインパックの検証を行いました。

オロナインパックの毛穴への効果

オロナイン軟膏を塗る前と塗った後の写真

オロナインパックを行う前と行った後の毛穴の様子を比較した写真をみると、オロナインパックを行った後は毛穴詰まりがすっきりしていることが分かります。

ただ、毛穴パックの吸着力で無理やり角栓が引き抜かれたため毛穴が開いて目立ってしまいました。

オロナインパックがもたらす肌刺激

検証ではオロナインパックでは毛穴詰まりがきれいになるという効果があると分かりましたが、オロナインパックを剥がすときに強い痛みを感じてしまっていたのも事実。

肌の赤みや痛みといった刺激を数値化して表すことができる肌チェッカーを使い、オロナインパック前後での肌の刺激度を比べてどの程度肌に刺激があったのか比較してみました。

オロナインパック前オロナイン塗布後オロナインパック後
スキンチェックの写真スキンチェックの写真スキンチェックの写真

肌に刺激を与えていないオロナインパック前には「33」だった肌の刺激度が、オロナインを塗った後には「55」、オロナインを洗い流して毛穴パックを行い、オロナインパックが完了したあとには「86」と数値が倍以上に増加するという結果に。

実際にオロナインパックを剥がしたあとには、肌が乾燥してつっぱるような感覚がありました。

肌表面に大きな刺激を与えるオロナインパックは、刺激から肌を守ろうと皮脂を過剰に分泌させる原因になるため、今以上に皮脂汚れが毛穴に溜まりやすくなり、毛穴の詰まりや黒ずみを悪化させてしまいます。

明日までにどうしても目立つ毛穴詰まりをなんとかしたいというような緊急の場合以外には、オロナインパックは使わないほうがいいでしょう。

オロナイン+綿棒マッサージ

オロナイン軟膏を鼻に塗る女性の写真

オロナインを使った毛穴ケアの2つ目は、オロナインを塗って綿棒でマッサージする方法です。

オロナインパックのように角栓を無理矢理剥がすのではなく、綿棒でマッサージしながら押し出す方法のため肌へのダメージが少なく毛穴をきれいにすることが期待できます。

オロナイン+綿棒マッサージに必要なもの
  •  オロナインH軟膏
  •  綿棒
オロナイン+綿棒マッサージの手順
洗顔後、オロナインを毛穴の気になる部分にたっぷりと塗る
5分間放置して、オロナインを肌になじませる
毛穴の黒ずみが気になる箇所を綿棒で転がしたりなでたりして2~3分程度やさしくマッサージ
※力を入れすぎて肌を傷つけないようにしましょう

ぬるま湯でオロナインをよく洗い流す

化粧水やクリームで保湿する

オロナイン+綿棒マッサージの毛穴への効果

オロナイン軟膏を塗る前と塗った後の写真

オロナイン+綿棒マッサージを行って鼻の毛穴ケアをした結果、完全に角栓がなくなるというわけではありませんがある程度毛穴詰まりをきれいにできました。

鼻を触ったときにザラザラしていた感触からツルツルとした感触に変わりマッサージによって血行がよくなったことから肌の色も少し明るくなったように感じます。

ただ、オロナイン+綿棒マッサージはオロナインパックのように肌に強い刺激があったわけではありませんが、オロナインを洗い流した後の乾燥がひどく、痒くなってしまったためこちらの方法もおすすめしません。

オロナインナイトパック

オロナインを使った毛穴ケアの3つ目はオロナインナイトパックです。

オロナインナイトパックとはオロナインを毛穴の気になる部分にたっぷり塗って、就寝し翌日洗い流すだけという手軽にできる毛穴ケア方法。

実際に毛穴への効果を検証しようと就寝前にオロナインを塗りこんだのですが、1時間程度で鼻に痒みを感じ、我慢できなくなって洗い流すと鼻先が赤くかぶれていたので検証を断念しました。

オロナイン軟膏を塗る前と塗った後の写真筆者が敏感肌ということもありますが、オロナインナイトパックを使った検証は肌への負担が大きく危険であるという結果になりました。

使ってわかった!オロナインで毛穴ケアは危険

手でバツをつくる女性

ハリツヤ編集部で行ったオロナインの毛穴ケアは、毛穴詰まりへの効果があったものの肌へのダメージもあることがわかりました。
以下の表は、本記事で行った検証の結果をまとめたものです。

 毛穴への効果肌への優しさ

オロナインパック

オロナイン+綿棒マッサージ

オロナインナイトパック

測定不能

オロナインパックやオロナイン+綿棒マッサージをすると、オロナインに含まれる油分が毛穴に詰まった角栓や皮脂汚れを柔らかくしてくれるため毛穴汚れがとれやすくなることは事実です。

しかしオロナインは毛穴ケアに特化した美容クリームではなく、あくまで擦り傷や切り傷などの傷口を消毒したり、化膿を防いだりする「医薬品」であるため、健康な肌に使い続けると以下の肌トラブルを引き起してしまいます。

オロナインを使った毛穴ケアで引き起こされる肌トラブル
  • 痒みで赤くかぶれてしまう
  • 皮がむける
  • 肌が乾燥する

特に敏感肌や乾燥肌の方は外部の刺激から肌を守るバリア機能が弱まっているため、オロナインを使った毛穴ケアを安易に行うのは危険です。

毛穴ケアにオロナインがおすすめできない理由

オロナインを使った毛穴ケアは、毛穴の汚れが落ちる効果はありますが、オロナインパックのように肌に強いダメージを与えてしまったり、オロナインを鼻に塗って寝ることで赤くかぶれてしまったりとデメリットもあります。

また、オロナインは美容目的で作られているクリームではないため健康な肌に使い続けると思いもよらぬ肌トラブルを引き起こしてしまうこともあるので毛穴ケアにはおすすめしません。

具体的になぜ毛穴ケアにおすすめできないのかオロナインの成分や特徴から解説していきます。

理由①高い殺菌作用で肌に負担がかかる

オロナインでの毛穴ケアをおすすめしない1つ目の理由は、オロナインに含まれる有効成分の1つ「クロルヘキシジングルコン酸塩液」の強力な殺菌作用が肌トラブルを引き起こしかねないから。

もともと肌表面には、「皮膚常在菌」とよばれるいくつかの菌が存在しており、皮膚常在菌がバランスよく肌表面に存在し続けることで、肌を清潔に保っています。

皮膚常在菌の主な種類

  • 表皮ブドウ球菌
    肌にうるおいを与えたり、紫外線や摩擦などの刺激から肌を守ったりする美肌菌。
  • アクネ菌
    肌を弱酸性に保つ重要な働きをする一方、増えすぎるとニキビの発生に繋がる。
  • マラセチア菌
    ニキビを招くカビの一種で、痛みや赤みのないニキビはマラセチア菌が原因の場合が多い。

しかし傷口もなく消毒する必要のない健康な肌にオロナインを塗ると、「クロルヘキシジングルコン酸塩液」の殺菌作用により、肌を清潔に保つ皮膚常在菌まで失われてしまう可能性があるのです。

皮膚常在菌の中でも、肌にうるおいを与える美肌菌の1つである「表皮ブドウ球菌」が失われると、肌が乾燥しやすくなったり、ほんの少しの刺激で肌に赤みやヒリつきを感じたりすることも考えられるでしょう。

肌が本来持っている皮膚常在菌を守ることによって、毛穴の悩みのない健やかな美肌を目指せるため、強力な殺菌作用を持ったオロナインでの毛穴ケアは肌トラブルリスクを高めてしまいます。

理由②毛穴が開いてしまう原因になる

オロナインパックの際におこなう「毛穴パック」が毛穴を無理に開かせてしまうのも、オロナインでの毛穴ケアおすすめしない理由の1つです。

鼻に貼るシートタイプの毛穴パックは、一時的に角栓や皮脂といった毛穴汚れがごっそり取れる一方で、毛穴から角栓を無理に引き抜くことによって、毛穴がぽっかりと開いてしまいます。

毛穴がぽっかり開いてしまうと、開いた毛穴を埋めようとさらに皮脂が過剰に排出されて、ふたたび毛穴を詰まらせたり、開いた毛穴が閉じなくなったりして、詰まり毛穴や黒ずみ毛穴だけでなく、開き毛穴の原因にもなりかねません。

また毛穴パックは、肌表面に貼り付けたシートと同時に肌表面の角質まで剥がれてしまうため、外部刺激から肌を守る「バリア機能」が失われ、乾燥肌や敏感肌になる可能性もあるのです。

肌の乾燥が悪化すると、肌を守ろうと皮脂が過剰に出て皮脂腺が発達し、毛穴が大きくなってしまう原因にもなるため、オロナインパックは毛穴ケアにはおすすめできないといえるでしょう。

理由③油分が詰まって毛穴が悪化する

オロナインパックでの毛穴ケアをすすめない3つ目の理由は、オロナインに含まれる多くの油分が関係しています。

オロナインには、オロナインやオリブ油といった保湿力の高い油分が含まれています。

オロナインを毛穴ケアに使ったあと、すすぎきれずに洗い残してしまうと、毛穴にワセリンなどの油分が詰まってしまうため、毛穴の詰まりや黒ずみを悪化させてしまう原因に繋がるのです。

オロナインは使わない!効果的な毛穴ケア方法

スキンケアをする女性

毛穴の角栓対策や黒ずみ除去をして、肌トラブルのない美肌を目指したいのであれば、肌に負担をかけることなく角栓や皮脂汚れにアプローチできるスキンケア方法を続けるのが大切です。

肌に負担をかけずにやさしく毛穴ケアをする3つのスキンケア方法を紹介していくので、黒ずみ毛穴や詰まり毛穴に悩んでいる人は、ぜひ毎日のスキンケアに取り入れてみてくださいね。

泡洗顔

「泡洗顔」とは、洗顔料を泡立てネットなどできめ細かく泡立てて顔を洗う洗顔方法のこと。

洗顔料を泡立てて1つ1つの泡を小さくすることによって、毛穴に詰まった汚れまで泡が行き届いて掻き出すため、洗顔料を泡立てないで洗顔をおこなうよりも、毛穴汚れに直接アプローチできるのです。

毎日のスキンケアの中で洗顔は欠かせないので、少し面倒に感じるかもしれませんが、毎回丁寧に泡立ててから洗顔をするようにしましょう。

正しい泡洗顔の方法について、さらに詳しく知りたいという人は以下の関連記事も読んで、毎日の洗顔時に実践してくださいね。

オリーブオイルやホホバオイルで角栓ケア

鏡で自分の顔を見るたびに、毛穴にぎゅっと詰まってしまった角栓が気になるという人におすすめしたいのが、ホホバオイルやオリーブオイルを使った角栓ケアです。

オリーブオイルやホホバオイルを使った角栓ケアとは、オリーブオイル、もしくはホホバオイルをしみこませた綿棒で、毛穴詰まりが気になる箇所を撫でていくだけで、毛穴に詰まった角栓が顔を出し、毛穴汚れが落ちやすくなるという嬉しいスキンケア方法のこと。

鼻にシートパックを貼って無理に引き剥がす毛穴パックと異なり、油分の力で優しく角栓除去を促すことができるため、ホホバオイルやオリーブオイルを使った角栓ケアは有効といえますよ。

ハリツヤ研究所では、ホホバオイルと綿棒を使った角栓ケアでどのくらいの効果が見られるのかを詳しく検証しています。

ホホバオイルと綿棒を使った角栓ケア方法の詳しい方法や、角栓ケアにどのくらい効果がみられたのか気になる人は「毛穴の黒ずみに悩む9人でホホバオイルの効果を検証!」をよんでみてくださいね。

毛穴ケア効果の高い化粧品で保湿

毛穴の詰まりや黒ずみケアに特化した化粧水や乳液を使っているのになかなか効果が感じられない人は、毛穴ケア効果が期待できる美容成分を配合した美容液を使ってスキンケアをするのがおすすめです。

肌にうるおいを与えたり、肌に与えたうるおいを閉じ込めたりするのが主な役割である化粧水や乳液と異なり、美容成分を凝縮して配合している美容液の役割は、気になる肌悩みに美容成分を届けること。

普段から使っているスキンケア化粧品と合わせて、毛穴ケアに対する効果が高い美容成分を配合した毛穴ケア専用美容液を使えば、今以上に高い毛穴ケア効果を得ることができますよ。

詰まり・黒ずみ毛穴に効く成分
  • ビタミンC誘導体
  • セラミド
  • ヒアルロン酸

毛穴の詰まりや黒ずみ、角栓といった肌悩みに効果的なおすすめの美容液が知りたいという人は、「【毛穴タイプ別】毛穴の悩み改善!美容液の選び方|おすすめ美容液6選」を参考にしてくださいね。

毛穴ケアはオロナインを使わず正しい方法で!

まとめを述べる女性

オロナインを使った毛穴ケア方法を紹介し、安易に医薬品を美容目的で使うと肌に刺激を与える危険性があることを説明しました。

中でもオロナインパックは毛穴詰まりがすくにきれいになり試したくなりますが、無理矢理角栓を引き抜いているため毛穴が開いて目立ってしまったり、鼻の皮がむけてしまったりとさまざまなトラブルを引き起こす可能性があるのでやめましょう。

毛穴ケアは肌に負担をかけずに角栓や皮脂汚れにアプローチできるスキンケア方法を行うことが大切です。時間はかかるかもしれませんが、継続して行うことで毛穴詰まりが改善されるはずです。

本記事を読んだあなたが毛穴に悩まない健康的な肌を手に入れられることを祈っています。