スキンケア化粧品ボトルがならんでいる様子
中川未菜プロフィール

肌荒れと大人ニキビを解決する専門家

中川 未菜

化粧水に含まれて防腐剤の役割を果たすパラベン。

肌に刺激をもたらしやすい成分であることから、化粧水の中にパラベンが配合されていないほうが肌にやさしく、保湿もできるのではないかと思われがち。

しかし実際には、化粧水に配合されているパラベンの種類によっては、パラベンが配合されていても肌に大きな負担をかけるわけではなかったり、化粧品の劣化を防げたりするので完全悪ではないのです。

本記事では、パラベンが化粧水に配合されている意味から、パラベンが避けられる理由、パラベンフリーの化粧水を選ぶメリットとデメリットを紹介し、おすすめのパラベンフリー化粧水も2商品紹介します。

パラベンフリーであることの良し悪しを見極めて、自分の肌に合う化粧水を見つけてくださいね。

パラベンフリー化粧水とは

スキンケアアイテム

パラベンフリー化粧水にどんなメリットやデメリットがあるのか、まず、パラベンフリー化粧水の「パラベン」について詳しくお伝えしていきます。

パラベンとは

パラベン(正式名称:パラオキシ安息香酸エステル)とは化粧品の品質を保つために配合される石油を原材料としてつくられた防腐剤の一種で、主に化粧品に繁殖する菌を防ぐために使われます。

■化粧品に配合されるパラベンの種類一例
メチルパラベン・エチルパラベン・プロピルパラベン・ブチルパラベン

パラベンはエチルパラベンやブチルパラベンなど、種類が細かく分けられ、化粧品の防腐剤として重宝されていますが、化粧品の成分をエサに繁殖する菌を殺菌するため肌に刺激をもたらしてしまいます。

敏感肌の方や、肌荒れ中のバリア機能が低下している状態の方が使うと、肌荒れを引き起こしたり、肌に赤みやかゆみを感じたりすることがあるため、注意が必要な成分です。

パラベンフリー化粧水のメリット

保湿する女性

化粧水がパラベンフリーであることによって、もたらされるメリットは以下の通りです。

化粧水がパラベンフリーであることのメリット

  • 肌に負担をかけにくく肌荒れを起こしにくい
  • 敏感肌の方でも安心して使うことができる

パラベンフリー化粧水の最大のメリットは、やはりパラベンという成分による刺激を感じやすい人にとって安心して使える化粧水であるということ。

パラベンによって肌に刺激が加わると、敏感になっている肌が炎症を起こし、肌荒れしてしまうことも考えられるため、敏感肌の人が化粧水を選ぶ際にパラベンフリーのものを選べば、パラベンによる刺激を避けることができ、安心だといえます。

パラベンフリー化粧水のデメリット

悩んでいる女性

パラベンフリーの化粧水は、パラベンに反応してしまう肌質の方や敏感肌・肌荒れ中の方でも使いやすいというメリットがありますが、パラベンフリーの化粧水には以下のようなデメリットも存在します。

化粧水がパラベンフリーであることのデメリット

  • パラベンフリーであるだけで防腐剤フリーではない
  • パラベンを含む防腐剤が完全無添加な化粧水は保管方法や環境に要注意

パラベンフリーの化粧水は、パラベン以外のサリチル酸や安息香酸Na、フェノキシエタノールといった防腐剤が入っていないわけではありません。

あくまでも防腐剤の中の「パラベン」が配合されていないだけで、パラベンよりも強い刺激をもたらす他の防腐剤が配合されていることがあるため、パラベン以外の防腐剤が入っていないかどうか確認してから使いましょう。

防腐剤はパラベンと同様、品質を保持するために化粧水に配合される成分で、保湿成分などの他の機能を持つ成分をエサにして雑菌が繁殖してしまうのを殺菌するため、殺菌効果が強い防腐剤が入っていると肌を傷つけ肌荒れを引き起こす可能性があります。

パラベンが入っていないからといって使い始めたら、肌荒れを起こしてしまった…ということがないように、防腐剤が入っていないかどうか確認してから購入しましょう。

【イラスト】

また、パラベンを含む防腐剤は配合されていないと化粧品の品質を保ちにくくなり、高温多湿な環境で保管すると、菌が繁殖しやすくなって、使用期限より前に化粧水が腐ってしまいます。

腐った化粧水を使うと、肌に菌が繁殖した化粧水をつけていることと同じになり、肌荒れを引き起こす原因になってしまうので、パラベンを含む防腐剤が配合されていない化粧水は保管に注意が必要なのです。

パラベンやサリチル酸などの防腐剤は化粧水を常に清潔に保ってくれるので、防腐剤を目の敵にせずに、メチルパラベンやエチルパラベンといった肌に刺激をもたらしにくい防腐剤配合の化粧水が自分の肌に合うかどうかパッチテストをしてから使ってみてくださいね。

パラベンフリー化粧水は成分表示を見極めて

スキンケア用品

パラベンフリー化粧水は、パラベンが配合されていないことでパラベンによる刺激を感じやすい方や敏感肌・肌荒れ中の方にとっては安心して使える化粧水ですが、パラベンの種類によっては配合されていても刺激を感じにくいものもあるのです。

【イラスト】

パラベンの中でも安心の成分

満足した女性
パラベンはメチルパラベン・エチルパラベン・プロピルパラベン・ブチルパラベンの4種類に分けられますが、パラベンの中でも「メチルパラベン」と「エチルパラベン」は防腐剤の中でも肌への刺激性が弱い成分です。

「メチルパラベン」「エチルパラベン」は抗菌力が低いため、肌への刺激を感じにくいうえ、肌がデリケートな敏感肌や肌荒れ中のバリア機能が低下した肌でなければ、肌への刺激はほとんど感じずに使うことができるのです。

ただし、パラベンそのものにアレルギー反応を起こしてしまう肌質の方もいるので、心配な方は化粧水を顔全面に使う前にフェイスラインなどの目立たないところでパッチテストを行って、自分の肌に合うかどうか確かめてくださいね。

パラベンの中でも注意すべき成分

 

微妙な顔をする女性

パラベンの中でも注意すべきなのは、抗菌力を強く発揮する「プロピルパラベン」「ブチルパラベン」の2つで、敏感肌や肌荒れ中の方は肌に刺激をもたらしやすいため使用を控えるべきといえます。

また、プロピルパラベンやブチルパラベンは、特に化粧品で刺激を感じたことがない敏感肌以外の肌質の方でも、体調不良やホルモンバランスの乱れで肌のバリア機能が低下したときは刺激を感じて肌荒れを起こす可能性もあるのです。

パラベン類はすべてが肌荒れの原因になるわけではないので、「パラベンフリー」にこだわらず、メチルパラベン・エチルパラベンが配合されていれば比較的安心、プロピルパラベン・ブチルパラベンは避けて選ぶようにしましょう。

パラベンの刺激性まとめ

■メチルパラベン・エチルパラベン

  • 抗菌力が弱く、肌に刺激を与えにくいので、パラベン自体がアレルギー反応を起こす対象の方以外は、肌荒れの不安なく比較的安心して使用できる
  • 敏感肌や肌荒れ中で肌のバリア機能が低下している方は、事前にパッチテストを行うこと

■プロピルパラベン・ブチルパラベン

  • 抗菌力が強く、肌に刺激を与えるため、敏感肌や肌荒れ中のバリア機能が低下している方は使用を控える
  • 体調不良やホルモンバランスが乱れている生理前・生理中に使用すると、普段は健康な肌質の方でも肌荒れを起す危険性がある

おすすめのパラベンフリー化粧水3選

ここでは、肌への負担をできる限り少なくするために、パラベンを配合せずにつくられているおすすめの化粧水を3商品紹介していきます。

エトヴォス モイスチャライジングローション

150ml 3,200円(税抜)

エトヴォス モイスチャライジングローション

エトヴォス モイスチャライジングローションの特徴

  • 乾燥を起こした肌をしっとりとうるおす高保湿成分を複数配合
  • パラベンの他にシリコン・界面活性剤・鉱物油・合成香料・着色料フリー

エトヴォスのモイスチャライジングローションは、肌が敏感な人でも安心して使用できるように、パラベンを含む肌に刺激を与えやすい7つの成分を配合せずにつくられている保湿化粧水。

肌が敏感な人でも安心して使用できるように、パラベンを含む肌に刺激を与えやすい7つの成分を配合せずにつくられています。

高保湿成分のグルコシルセラミドやヒアルロン酸、リピジュアが配合されているので、乾燥によって肌荒れを起こした肌に効果的に働きかけてくれますよ。

ただし、エトヴォス モイスチャライジングローションには、パラベンは配合されていないもののフェノキシエタノールという別の防腐剤が配合されています。

肌が弱い敏感肌の人などは顔全体に使用する前に一度パッチテストをして肌に合うかどうかを確認してから使ってくださいね。

また、商品の開封後は高温多湿を避けた環境で、6か月以内に使いきりましょう。

中川未菜
■美容のプロが厳選|こんな人におすすめ!
エトヴォスのモイスチャライジングローションは、パラベンフリーで高保湿成分が豊富に配合されているので、肌が刺激を感じやすく乾燥が気になるタイプの肌質の人におすすめですよ。

ファンケル 無添加FDRアクネケア 化粧液

30ml 1,620円(税込)※1か月分

ファンケル 無添加FDRアクネケア 化粧液

ファンケル 無添加FDRアクネケア 化粧液の特徴

  • パラベンを含むすべての防腐剤が無添加
  • 肌にうるおいを与えながらニキビを防ぐ

ファンケル 無添加FDRアクネケア化粧液は、パラベンを含むすべての防腐剤や香料・合成色素・石油系界面活性剤・紫外線吸収剤・殺菌剤といった、肌に刺激をもたらしやすい成分を配合せずにつくられた肌にやさしい化粧水。

みずみずしい使い心地で、漢植物エキスの保湿成分が肌にうるおいを与えながら、周期的にできる大人ニキビができにくい肌に整えてくれますよ。

ファンケル 無添加FDRアクネケア化粧液には、防腐剤が含まれていないため、60日以内に使いきることが安心して使うために大切なポイントです。

中川未菜
■美容のプロが厳選|こんな人におすすめ!
肌のバリア機能が乱れてニキビができてしまっている方や、ニキビを繰り返しやすい肌質の方に特におすすめです。

ベタつきのないサラッとしたみずみずしい使用感なので、化粧水のベタつきが苦手な敏感肌の方にも最適といえます。

オージュンヌ 敏感肌用化粧水

200ml 初回価格(定期コース):3,990円(税込)
通常価格:7,980円(税込)

オージュンヌ 敏感肌用化粧水

オージュンヌ 敏感肌用化粧水の特徴

  • パラベンの代わりに白金ナノコロイドで抗菌作用を生み出し品質維持
  • 敏感肌の開発マネージャーがつくった敏感肌のための安全性の高い保湿化粧水

オージュンヌの敏感肌用化粧水は、肌に刺激を与えやすいパラベンを含む成分を一切使用せずにつくられた、肌に負担をかけずに保湿ができる化粧水。

基材となる水に着目し、敏感肌が起こしがちな肌のヒリヒリや赤みといった肌荒れを落ち着かせる天然由来の成分が豊富に配合されているので、ダメージを受けた敏感肌をやさしく整えてくれますよ。

オージュンヌ 敏感肌用化粧水には使用期限が明記されていませんが、防腐剤を使用せずにつくられているため、開封後は高温多湿を避けてなるべく早めに使い切りましょう。

中川未菜
■美容のプロが厳選|こんな人におすすめ!
パラベンに反応するのかどうかは分からないけど、敏感肌・アトピー肌だから最初に肌につける化粧水にはこだわりたいという方におすすめ。

すっと肌になじんでいき、肌表面はさらっとしているのに、しっとりもちもちな肌に導くので、普通肌や混合肌の方に最適な化粧水でしょう。

プチプラのパラベンフリー化粧水2選

ここからはドラッグストアや雑貨店で購入できる、1,500円前後のパラベンフリー化粧水を紹介します。

どちらも1,500円前後のプチプラなのに、容量もたっぷり2ヶ月分以上入っているので、コスパの良さも魅力的ですよ。

松山油脂 肌をうるおす保湿浸透水 バランシング

120ml 1,512円(税込)

松山油脂 肌をうるおす保湿浸透水 バランシング

肌をうるおす保湿浸透水 バランシングの特徴

  • 肌に刺激をもたらすパラベン・アルコール・着色料・香料・鉱物油不使用
  • 水分と油分のバランスを整える保湿成分が豊富に配合

肌をうるおす保湿浸透水 バランシングは、プチプラながら配合成分にこだわり、肌に刺激を与えやすい成分はほとんど排除し、天然由来で肌になじみやすい成分でつくられています。

肌にしっとりとしたうるおい感を感じながら、ベタつきのない水分と油分のバランスが整った肌に導いてくれますよ。

肌をうるおす保湿浸透水 バランシングは、一度開封したら直射日光や高温・低温多湿を避けて、6か月を目安に使い切ることが大切です。

中川未菜
■美容のプロが厳選|こんな人におすすめ!
パラベンフリーの化粧水初心者で、濃厚なしっとり感やさっぱりとした清涼感ではなく、しっとりしながらサラッとみずみずしい使い心地が欲しい方におすすめ。

モイストリッチタイプを選ぶと、保湿成分が多く配合されているので、バランシングタイプよりもさらに豊富なうるおいを与えることができますよ。

アルジェラン 低温圧搾アロエベラ モイストローション

180ml 1,566円(税込)

アルジェラン 低温圧搾アロエベラ モイストローション

アルジェラン モイストローションの特徴

  • 世界中から厳選したオーガニック原料で肌に刺激を与える添加物不使用
  • 肌をうるおす天然由来の保湿成分・美容成分配合でしっとりうるおいの満ちた肌に

ドラッグストア・マツモトキヨシのプライベートブランドであるアルジェランのモイストローションは、1,566円というプチプラながら、品質の高いオーガニック原料10%以上、天然由来の成分99%以上でつくられています。

とろりとした質感のテクスチャーですが、肌にぐんぐんなじんでもちもちとした肌に導いて、乾燥してしまった肌をたっぷりとうるおしてくれますよ。

アルジェラン 低温圧搾アロエベラ モイストローションには使用期限が明記されていませんが、防腐剤を配合していない化粧水なので、開封後は6か月以内に使いきり、保管環境も高温多湿の場所を避けるように注意しましょう。

中川未菜
■美容のプロが厳選|こんな人におすすめ!
オーガニック・低刺激性の商品を好んで使っていて、さっぱり感よりも肌にしっとりとしたうるおいを感じたい乾燥肌の方におすすめです。

パラベンフリーよりも避けたい化粧水

虫メガネを持った女性

肌に良くないと嫌われがちなパラベンですが、メチルパラベンやエチルパラベンといった肌に刺激をもたらしにくいパラベンを選べば、防腐剤フリーであることによる品質の劣化を防ぐことができるため、パラベンすべてを悪者にはできません。

実はパラベンよりも肌に刺激をもたらす可能性が高い防腐剤や成分はたくさんあります。

そこで、化粧水の成分として配合されることが多く、肌に刺激をもたらしやすい成分をまとめたので、肌が弱い敏感肌の方や肌荒れ中の方は、以下の成分が配合されていない化粧水を選んで使いましょう。

化粧水に配合されていることが多いパラベンよりも避けたい成分

  • フェノキシエタノール
  • サリチル酸
  • 安息香酸Na
  • ブチルヒドロキシアニソール
  • PEG
  • エタノール(アルコール)

上に挙げたパラベンよりも避けたい成分は、あくまでも肌荒れ中や敏感肌で肌がデリケートな状態になっているときに使うべきではないというもの。

日本でつくられている日本製の化粧水は、何度も実験と研究を繰り返し、肌に大きな影響をもたらすような成分を配合したり、不適切な濃度でつくられていたりすることはありません。

上記の成分が1つでも配合されていたら避けるべきというわけではなく、自分の肌に合うか合わないかをパッチテストで確認して、特に刺激や赤みなどが出なければ使用することは可能だといえます。

しかし上で挙げた成分が配合された化粧水を使い続けるうちに、体調不良や生理前・生理中で肌がさらに敏感な状態に傾くと、一時的に肌に刺激を感じやすくなるので、刺激やかゆみ等を感じたときはすぐに使用を中止しましょう。

まとめ

パラベンフリーの化粧水は、パラベンによって肌に刺激を感じる方にとって選ぶべき化粧水であるといえますが、ブチルパラベンなどの刺激の強いパラベンが配合されていない限り、神経質になるほど避けるべきではないことが分かりましたね。

しかし、敏感肌ではないからといって必ずしもパラベン配合の化粧水が安全に使えるというわけではないので、肌荒れして肌がデリケートになっている時や、生理前や生理中などに肌がデリケートに傾く時にはパラベンフリーの化粧水に置き換えるのがおすすめです。

パラベンフリーの化粧水は、世の中に多くあるので、パラベンフリーであることをパッケージから読み取ったら、次は自分の肌悩みに効果的な成分が配合されているかどうかを確認して選び、毎日のスキンケアで肌の悩みからサヨナラしましょう。