ベビーパウダーでニキビ予防は不可能!最適な肌荒れケア方法とは アイキャッチ
中川未菜プロフィール

肌荒れと大人ニキビを解決する専門家

中川 未菜

「ベビーパウダーをパウダーファンデーション代わりに使用したら、ニキビが消えて薄化粧効果もあった」というツイートが以前に拡散され、まとめサイトなどにも取り上げられて一躍女性のニキビ対策に使えるコスメとして話題になったベビーパウダー。

そんなベビーパウダーですが、実はベビーパウダーが持つ特徴上、ニキビなどの肌荒れ対策になるどころか肌荒れの悪化を引き起こす可能性もあるのです。

本記事では、肌荒れしている時の顔にベビーパウダーを使わないほうが良い理由や、肌荒れしている時に代わりに使いたいメイクアップ化粧品を紹介します。

【悪化危険】ベビーパウダーは肌荒れ中に使用しないで

「ニキビなどで肌荒れしているときは、肌にやさしいベビーパウダーをファンデーション代わりに使えば肌荒れをカバーしながらケアできるよ!」という口コミがツイッターやインスタグラムなどのSNSで拡散されています。

拡散された情報を鵜呑みにして肌荒れ中にベビーパウダーを使ってしまう人もいれば、反対に以下のように注意を促す人の姿も…。

実はベビーパウダーは配合成分や特性上、肌荒れを悪化させかねないため、SNSでの「肌荒れのときにベビーパウダーを使ったら肌荒れが改善した!」という口コミは、ベビーパウダーの効果ではないことが考えられます。

さっそく、ベビーパウダーが肌荒れを引き起こす原因を説明していきます。

ベビーパウダーの粒子が細かく毛穴を詰まらせる原因に

ベビーパウダーはファンデーションの粉末や毛穴よりも粒子が細かいため、ベビーパウダーを顔に塗ると毛穴を塞いで詰まらせてしまう原因になってしまいます。

ベビーパウダーによって毛穴が詰まると、日中かいた汗や分泌された皮脂が毛穴から排出できずに詰まり、毛穴の中で皮脂とアクネ菌が混ざりあってニキビができる原因になってしまうのです。

また、「ニキビができてしまった肌につけてみたら治りが早くなった」という口コミもありますが、ベビーパウダーにはニキビの炎症を抑える抗炎症成分は配合されていません。

ベビーパウダー自体に「ニキビの悩みを解決する」力はないので、口コミを鵜呑みにしないようにしましょう。

ファンデのようなカバー力がなく、厚塗りの原因に

鏡を見る女性

ベビーパウダーは、上の写真にあるように真っ白な色をしており、ファンデーションと同様に肌色が付いているわけでも、肌荒れをカバーして肌色を均一に仕上げる作用があるわけでもありません。

肌荒れをカバーする力がないベビーパウダーで、肌を均一に美しく見せるファンデーションと同等の効果を得ようとすると、どうしても厚塗りになってしまいます。

粒子のひとつひとつが細かいベビーパウダーは、厚塗りをしてしまうと毛穴から汗や皮脂が正常に排出されにくくなってしまうため、毛穴に皮脂が詰まって塞がり、ニキビができる原因になりかねません。

厚塗り感を出したり、新たなニキビをつくらせたりしないためにも、ファンデーションの代わりにベビーパウダーを使ってベースメイクをするのは控えましょう。

肌を乾燥させて皮脂過剰や粉吹きの原因に

頬を気にする女性の画像

ベビーパウダーの配合成分は各メーカーによって多少違いがありますが、基本的には配合成分の8割以上が「タルク」で構成されています。

<タルクとは>
滑石(かっせき)という鉱物を粉末にした顔料で、粉末の色は白色。

タルクを薄く塗った肌を触ってみると、皮脂を吸着してさらさらとした肌の質感に変えてくれるので、パウダーファンデーションや皮脂くずれを抑える化粧下地などに配合されていることが多い成分です。

タルクは粉の性質上、粒子が細かく、肌荒れしている時でも肌の刺激になりにくい成分ですが、粒子が細かく毛穴に詰まりやすいことに加え、皮脂を吸着する作用があるため、もともと肌に存在する皮脂が少ない乾燥肌の人が使うとさらに乾燥を引き起こしてしまいます。

乾燥した肌はみずからの潤いを保つために皮脂を過剰に分泌させたり、肌表面に粉が吹いたように荒れてしまったりするため、肌荒れをして肌のバリア機能が低下し、肌本来の保湿機能が果たせない状態の肌にベビーパウダーを使用するのはやめましょう。

公式でも推奨されていない!肌荒れ中のベビーパウダー

ベビーパウダーを発売しているジョンソン・エンド・ジョンソンの公式ホームページを見てみると、「肌荒れ中の使用」を推奨していません。

ジョンソンベビーパウダー使用上の注意部分

肌に傷やはれもの・湿疹などがある場合は、肌の様子を見ながら注意して使うことと明記されているため、肌荒れ中のベビーパウダーの使用はやめましょう。

<公式で推奨されているジョンソン・エンド・ジョンソンベビーパウダーの効果的な使い方>
・あせも ・ただれ ・おむつかぶれ ・股ずれ
・かみそりまけ ・汗をかいた後のベタつきに

ジョンソン・エンド・ジョンソンから発売されているベビーパウダーは、どれも上記のように汗をかいたことによる身体の肌荒れへの使用を推奨しています。

あせもやただれができる原因と、顔にできるニキビや湿疹はできる原因が違うので、顔が肌荒れしているからといってベビーパウダーを使用するのはやめましょう。

肌荒れ中にはミネラルファンデーションを

割れたファンデーションとメイクブラシ

肌荒れしている最中でも、ナチュラルメイクで肌に負担をかけず、肌荒れをカバーしながらケアもしたいという人には、ベビーパウダーよりもミネラルファンデーションがおすすめです。

ベビーパウダーとミネラルファンデーションの違いから、おすすめのミネラルファンデーションとミネラルファンデーションを使ったメイクアップ方法まで紹介していきます。

ベビーパウダーとミネラルファンデの違い

資生堂や和光堂、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ピジョンなど、さまざまな化粧品メーカーから発売されているベビーパウダー。

ベビーパウダーは商品ごとにそれぞれ違う特徴がありますが、ベビーパウダーとミネラルファンデーションはどちらも粉末状のパウダーを肌に乗せて使用する共通点があり、さらにはベビーパウダーとミネラルファンデーションの特性上の違いももちろんあります。

肌荒れ中の肌にはベビーパウダーを使ってベースメイクするのではなく、ミネラルファンデーションを使ってベースメイクをするのが最もおすすめであるといえる理由を、ミネラルファンデーションとベビーパウダーの違いから解説していきます。

<ベビーパウダーとミネラルファンデーションの違い>

商品ベビーパウダーミネラルファンデーション
配合成分・タルク
・香料
・流動パラフィンなど
・タルク
・酸化鉄
・酸化チタン
・シリカ
・ミネラル成分、有効成分、美容成分など
発色真っ白白色
使用効果・皮脂を吸着してさらさらにする
・肌のベタつきをなくして、あせも等を防ぐ
・皮脂を吸着してさらさらにする
・肌色を均一にしてナチュラルなベースメイクができる
・有効成分配合なら肌の悩みをメイクしながらケアできる
【違い1】配合成分

ベビーパウダーは構成されている成分のほとんどがタルクのため、有効成分や美容成分が配合されている商品はごくわずか。

タルクの他に配合されている成分は、防腐剤やシリコーンがほとんどで、メイクアップに使われる顔料(色素)や、酸化チタンや酸化鉄などの紫外線散乱剤などが配合されていないため、ベビーパウダーはメイクアップに使うには不十分なアイテムです。

ベビーパウダーはファンデーションのように肌を均一な色味に整える作用を持つアイテムではないので、ファンデーション効果を求めるならミネラルファンデーションの使用がおすすめです。

【違い2】発色

ベビーパウダーとミネラルファンデーションは、肌に塗った時の発色が変わってきます。

ベビーパウダーには色素が配合されていないため、肌を均一に見せるファンデーションの効果はなく、顔面に塗布されるのは白色のみ。

一方ミネラルファンデーションは肌荒れ部分をカバーする肌色タイプや、メイクの仕上げ用の白色タイプ、肌のくすみを目立たなくするピンク色のタイプなど、自分のなりたい肌の仕上がりに合わせて種類が選べます。

ベビーパウダーと違って色素を配合しているミネラルファンデーションだからこそできる、メイクアップ効果なので、肌色を均一に整えるにはミネラルファンデーションを使用しましょう。

【違い③】使用効果

ベビーパウダーとミネラルファンデーションで共通している使用効果は、「皮脂を吸着してさらさらな肌の仕上がりに導く」ということのみ。

ベビーパウダーとミネラルファンデーションの大きな違いは、「色素が配合されていてメイクアップの効果があるかどうか」です。

ミネラルファンデーションには色素が配合されているため、ナチュラルなベースメイクを行えるほどのメイクアップ効果があるので、メイクアップで肌荒れを綺麗にカバーして見せたいならミネラルファンデーションを使用しましょう。

肌荒れ中におすすめのミネラルファンデーション2選

ベビーパウダーよりもメイクアップ効果が高く、肌色を綺麗に見せることができるミネラルファンデーション。

ミネラルファンデーションにもさまざまな種類の商品がありますが、肌荒れ部分のカバーもできる、カバー力の高いミネラルファンデーションを2商品厳選してみました。

実際に使用してみた感想もあるので、肌荒れ中のファンデーション選びに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。

ETVOS マットスムースミネラルファンデーション

ETVOS マットスムースミネラルファンデーション4g|SPF30・PA++  3,000円(税別)

<マットスムースミネラルファンデーションの特徴>
・毛穴や色ムラが目立たなくなるセミマットな肌に
・つけたまま寝ても肌に負担をかけないほどに肌にやさしいファンデ
・日常的な紫外線をカットするSPF30/PA++

エトヴォスのマットスムースミネラルファンデーションは、肌に刺激をもたらす防腐剤やタルク、香料、ワックス、合成着色料を含まず、天然のミネラル成分だけでつくられたミネラルファンデーション。

粒子が細かく、保湿成分が配合されたパウダーが肌に密着して、肌荒れの色ムラや毛穴をカバーしてナチュラルでマットな肌に仕上げてくれますよ。

ヴァントルテ ミネラルシルクファンデーション

6g|SPF25・PA++   3,300円(税別)

<ミネラルシルクファンデーションの特徴>
・石鹸でも落ちるのに肌に密着して崩れにくい
・天然ミネラル処方で無添加にこだわってつくられたファンデーション
・ふわふわ起毛のパフが肌をいたわりながらメイクアップ

ヴァントルテのミネラルシルクファンデーションは、ピュアシルク100%で保湿力が高く、肌にやさしい刺激の少ないミネラル成分のみでつくられたミネラルファンデーション。

ふわっふわのパフで肌をやさしくなでるようにつけるだけで、肌荒れの目立たないナチュラルな素肌に導いてくれます。

身体には使用推奨|ベビーパウダーは適切に使用して

女性が足を保湿している

ベビーパウダーは粒子が細かく毛穴を詰まらせたり、皮脂を吸着する作用によって乾燥を引き起こしたりすることがありますが、ベビーパウダーを適切に使えば肌荒れを起こす可能性が低くなります。
そもそもベビーパウダーとは一体何のためにつくられ使われるべきスキンケアアイテムなのか、また、ベビーパウダーの適切な使用方法まで一緒にお伝えしていきます。

 ベビーパウダーは「適量」が大切!

ベビーパウダーはパフやブラシでとってあせもやただれがある患部に使用することで、肌荒れの悪化を防ぎますが、ベビーパウダーをつける量を誤ってしまうと、さらに患部の肌荒れを悪化させてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

ベビーパウダーを使用するときは必ず、「乾いた肌に、少量をうすく伸ばす」ことが鉄則。

1.パフにとったベビーパウダーを手の甲やティッシュに落とす

2.パフの内側に揉みこんで全体に均一にベビーパウダーを行き渡らせる
ベビーパウダーをパフやブラシに取った後、そのまますぐに患部に塗布するのではなく、一度手の甲やティッシュなどにベビーパウダーを落として、パフやブラシにパウダーをなじませてから使用しましょう。

パフやブラシにベビーパウダーをなじませておくと、肌荒れしている患部に大量にベビーパウダーが付くのを防ぎ、適量を患部につけることができるので、ベビーパウダーの本来の効果・効能であるあせもやただれの悪化を防げますよ。

肌荒れよりも重大!吸い込まないように注意

ベビーパウダーの顔への使用は推奨できませんが、フェイスラインや首周りなどの汗をかきやすく、あせもが出やすい部分にベビーパウダーを使用するときには、呼吸するときに吸い込まないように注意して使いましょう。

ベビーパウダーの主成分であるタルクは粒子が細かく、口や鼻から吸い込んでしまうと呼吸器や肺に張り付いて積み重なり、呼吸器障害や喘息を引き起こしてしまうという症例が報告されています。

子どもは特に、気管が発達途中で未熟なため、障害を引き起こしやすくなる危険性があるので、ベビーパウダーを顔周りで使用するときは必ず吸い込まないように気をつけて使ってくださいね。

肌荒れ中はベビーパウダーではなくミネラルファンデを!

肌荒れしているときには「ファンデーションよりもベビーパウダーが良い」というのは、SNSなどでひとりの人が試してよかったという主観に過ぎません。

ベビーパウダーが持つ特性をしっかりと理解して、肌荒れ中には肌にやさしいミネラルファンデーションでのメイクアップを心がけましょう。

ミネラルファンデーションを使ったメイクアップをして、肌荒れの気にならない毎日を過ごせることを願っています。