日焼け跡
中川未菜プロフィール

肌荒れと大人ニキビを解決する専門家

中川 未菜

夏場だけでなく季節を問わず降り注ぐ紫外線は、肌を日焼けさせて赤く炎症させたり肌の色を黒くしたりした後に、シミを引き起こす原因となる肌の大敵。

日焼けする前の対策はもちろん、日焼けした後の対処によって、シミができるのかどうかが変わってくるので、日焼けしてしまったとしても焦らずに対処することが大切です。

本記事では、日焼けしてしまったときの対処法から、シミができてしまった時に使いたい美白化粧品を紹介します。

シミにしたくない!日焼けしてしまった時の6つの対処法

日焼け

日傘を差したり日焼け止めを塗ったりと、どれだけ気をつけて紫外線対策をしていても日に焼けてしまった、という経験がある人は少なくないのではないでしょうか。

年齢を重ねるにつれて肌のターンオーバーが乱れると、日に焼けたあとがシミになりやすかったり、元の肌の色に戻るのが遅くなったりしてしまいます。

日に焼けてしまったら、肌が炎症をおこしている赤みのある状態でどれだけ対処できるかがキーポイントになってくるので、以下の6つの対処法を実践してシミになるのを防ぎましょう。

日焼けはやけど!しっかり冷やして

水で手を冷やす

日焼けをした肌は、紫外線という熱を浴びて軽いやけどを起こしている状態で、日焼け後の肌を触ってみると熱くなっているのがわかります。

日焼けをしてしまったら、熱したフライパンなどで肌をやけどしてしまった時と同様に、肌表面の熱をとるために冷たい水や保冷剤をくるんだタオルなどで冷やしてあげることが大切です。

たっぷり水を飲む

水分補給

日焼けをしてしまった後は、肌の表面が熱を持っているだけでなく、体の内側まで火照ってしまっていることが多いため、体内の水分が熱によって蒸発して肌のうるおいを保てず乾燥してしまいがちです。

肌が乾燥すると、紫外線による刺激から肌を守ろうとして角質を厚くするため、肌のターンオーバーが正常に働いていても、紫外線を浴びてメラニンが生成された肌を排出しきれなくなってしまいます。

メラニンが肌内部に蓄積してしまうと、シミが濃くなったり薄くなりにくくなったりする原因になってしまうので、水分をたっぷり摂取して体の内側から乾燥を防ぐことが大切です。

アルコールフリーの化粧品で保湿

保湿する女性

日焼けをした時は体内の乾燥を防ぐために水分を補給することが大切ですが、肌表面の温度が日焼けによって上昇し、水分が蒸発しやすくなって乾燥を招くため、肌にもたっぷりと水分を与えましょう。

日焼けをしたあとはすぐに美白化粧品を使うのではなく、保湿成分が配合された高保湿タイプのアフターローションを選んで保湿をするのがポイント。

高保湿タイプのスキンケア化粧品で肌を保湿すれば、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーが整い、シミの定着を防ぐことができますよ。

ポイント|必ずアルコールフリーのものを選んで

保湿化粧品を選ぶ際に気をつけたいポイントは、アルコールが配合されているものではないかどうか。

アルコールが配合されている保湿化粧品を肌につけると、アルコールが持つ蒸発しやすいという性質から、肌の内部にもともとあった水分もアルコールと一緒に蒸発してしまい、余計に乾燥を招いてしまいます。

アルコールは肌につけるとスーッとした感触があることから、日焼け後のクールダウンに使われることも多いですが、アルコール配合のスキンケア化粧品は選ばないようにしましょう。

肌ダメージを回復させる栄養素を摂取

野菜

肌に直接塗布してシミに働きかける効果を持つスキンケア化粧品を使うことはもちろんですが、体の内側から日焼けによるシミのケアをするのも大切なポイントです。

日焼け後には浴びてしまった紫外線によって、シミの原因となるメラニンを生成するのを抑えたり、メラニンを排出したりする栄養素を選んで摂取しましょう。

また日焼けした肌は、肌表面が軽くやけどを起こしてしまっている状態なので、肌を紫外線などの刺激から守る栄養素も一緒に摂ると、弱った肌をサポートしてくれますよ。

●メラニンの生成抑制・排出をサポートする栄養素と食べ物

栄養素

食べ物例

ビタミンA(β-カロテン)

にんじん・トマト・かぼちゃ・緑黄色野菜全般 など

ビタミンB群

(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)

豚肉・卵黄・鮭・マグロ・わかめ・大豆・かぼちゃ

緑黄色野菜・バナナ・アボカド・ナッツ類 など

ビタミンC

ブロッコリー・グレープフルーツ・キウイ など

●紫外線を浴びた後に摂りたい栄養素と食べ物

栄養素

食べ物例

ビタミンA(β-カロテン)

にんじん・トマト・かぼちゃ・緑黄色野菜全般 など

ビタミンC

ブロッコリー・グレープフルーツ・キウイ など

ビタミンE

ナッツ類・大豆・アボカド など

リコピン

トマト・にんじん・スイカ など

美白化粧品は赤みが引いてから

化粧水を取る手

日焼けして赤くなっているときには、保湿を重視したスキンケア化粧品を使用して保湿することが大切ですが、赤みが引いてジンジンとした痛みを伴う肌の炎症が治まってきたら、美白化粧品に切り替えてスキンケアを行いましょう。

美白化粧品は、シミへの効果があると認められた美白成分が配合されているスキンケア化粧品なので、紫外線を浴びたことによって肌内部に生成されたメラニンがシミになるのを防いだり、メラニンの黒色を無色に変えたりする効果があります。

ポイント|必ず炎症が引いてから美白化粧品に切り替えを

美白化粧品には美白成分が配合されていますが、美白成分は角質層に行き渡ってシミの原因となるメラニンに働きかけるため、敏感状態の日焼けした肌に刺激をもたらす可能性があります。

日焼けしている状態の肌は、軽いやけどを起こして肌が弱って敏感になっているので、日焼けしたての肌には、アルコールなどの肌を刺激しやすい成分が配合されていない高保湿タイプのスキンケア化粧品で肌をいたわってあげましょう。

睡眠をしっかりとる

寝る女性

日焼けした後にシミをつくらないために大切なのは、スキンケア化粧品や食生活の改善だけでなく、生活習慣を整えることもポイント。

特に睡眠は美肌をつくるための近道と呼ばれているほどで、眠りはじめから約3時間の肌の再生に欠かせない成長ホルモンが分泌される時間に、どれだけ熟睡できたかどうかが大切です。

眠りはじめから約3時間の間で分泌される成長ホルモンによって、食べ物やサプリで摂取したビタミンなどの栄養素が血流に乗って体のすみずみまで行き渡り、そのあとも引き続き栄養素が体をめぐります。

入眠から約6時間後に自然に目が覚めるサイクルに入るので、6時間程度の睡眠が日焼け後の肌を再生させるためにも、体の調子を整えるのにも最適な睡眠時間です。

日焼けによってできたシミを改善するには

足に日焼け止めを塗る

日焼けしてしまったあとに肌を整えてシミをつくりだしにくくする対処法を実践しても、過剰に紫外線を浴びたり、肌のターンオーバーのサイクルが乱れている状態で日焼けしてしたりすると、シミができてしまいます。

日焼けによってできてしまったシミを改善するために、日焼けとシミの関係性を知り、美白化粧品での毎日のセルフケアや皮膚科での治療で、シミの対策をしましょう。

まずは日焼けとシミの関係性を知ろう

シミの原因

日焼けとは紫外線を浴びて肌が赤くなったり黒くなったりする症状のことをいい、肌のターンオーバーが乱れているときに紫外線を浴びてしまうと、ただ肌の色が変わるだけでなくシミができてしまいます。

シミは、肌が紫外線から自らを守るために分泌するメラニンが、肌の内部に留まって定着することによって生まれ、通常は約28日周期で行われる肌のターンオーバーによって、古い角質と一緒にメラニンが定着した部分も排出されます。

しかし紫外線をたくさん浴びたり、肌のターンオーバーが乱れてしまったりすると、メラニンが排出されずに残ってシミになってしまうのです。

美白成分配合の化粧品で根気強くセルフケア

スキンケアをする女性

シミができた肌には、肌のターンオーバーを促す成分だけでなく、シミが黒く見える原因であるメラニンに直接働きかけたり、メラニンが排出されるメラノサイトの働きを抑えたりする美白成分が配合されているアイテムを使ってスキンケアをすることが大切。

日焼けによってできたシミのケアに使いたい成分例

  • ハイドロキノン
    シミの原因であるメラニンが黒くなるのを防ぎ、無色の状態に戻す作用があるため、シミが濃くなるのを防いだり、シミを徐々に薄くしたりする効果がある成分
     
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  • トラネキサム酸/カモミラET
    紫外線を浴びると肌を守るために出されるメラノサイトからのメラニンの生成指令を止めて、シミをつくりにくくする効果を持つ成分
     
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  • アルブチン/ビタミンC誘導体/エラグ酸など
    紫外線を浴びるとメラノサイトに存在するチロシンが、シミが黒く見える原因となるメラニンに変わるのを防ぐ効果を持つ成分

しかし、美白成分が配合されているスキンケア化粧品を使用しているからといって、すぐにシミが薄くなったり目立たなくなったりという、即効性が期待できるわけではありません。

メラニンが古い角質として排出されるのが、約28日周期の肌のターンオーバー周期であるため、1か月以上は継続して美白成分が配合されたスキンケア化粧品を使用しましょう。

皮膚科でのレーザー治療で直接アプローチ

レーザー治療

日焼けによってできたシミを、美白化粧品を使うよりもすぐにケアしたい場合は、皮膚科や美容皮膚科でレーザー治療を受けるのがおすすめ。

レーザー治療は肌の表面のシミにとどまらず、肌内部のシミの根本の細胞を破壊して、シミを薄くしたり、シミが繰り返しできたりするのを防ぐ効果がありますよ。

日焼けによるシミにおすすめなレーザー治療例

  • YAGレーザー
    角質層の奥にある真皮にまで届くので、肌表面のシミにも、角質層内に沈着しているシミにも効果が期待できる。
    1回でシミを薄くしたり目立ちにくくしたりする効果がある。
     
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  • Qスイッチルビーレーザー
    色が濃いシミに特に効果があり、角質層内に沈着しているシミにも効果が期待できる。
     
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  • フォトフェイシャル
    痛みが少ない様々な周波数の光を当てるレーザー治療で、肌にやさしく初めてレーザー治療を行う人でも治療しやすいが、一度でシミの改善は見込めず、何度か継続してレーザーを当て続ける必要がある。
     
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  • フォトRF
    顔にあてるレーザーの光がメラニンにのみ反応して、他の肌の組織を傷つけることなくシミの改善が期待できるレーザー治療。

レーザー治療の種類によって、一度でシミの改善が期待できるものや何度も継続してレーザーを当て続けなければいけないもの、値段などもさまざまなので、自分のシミの状態やライフスタイルにあったレーザー治療を専門医と相談しながら決めていってくださいね。

シミになる前に・・・毎日できるシミ対策の4ポイント

ポイント4

紫外線を浴びた後にケアをすることで、シミができるのを抑えたり、できてしまったシミを最小限に抑えたりはできますが、シミは一度できてしまうとなかなか消えないものなので、シミをつくらないための対策が大切です。

シミをつくりにくい肌にしていくために、日常的に取り入れたいシミ対策のポイントは以下の4つ。

シミになる前に!日常的なシミ対策4ポイント

  1. 日焼け止め・日傘で紫外線ブロック
  2. 美白化粧品を通年使用する
  3. ビタミン類を摂取して内側からケア
  4. 生活習慣を整える

日焼けから肌を守ってシミになるのを防ぐには、まず日焼け止めを肌に塗り、日傘やつばの広い帽子などでシミの原因をつくりだす紫外線を直接浴びないようにすることが大切です。

また、美白化粧品を紫外線の強い春夏だけでなく、通年で使い続けましょう。

秋や冬の間は紫外線の量は少なくなりますが、少ない紫外線でもシミの原因につながることには変わりありません。

紫外線を浴びてメラニンが蓄積しないように、毎日美白成分が配合された化粧品を使用してスキンケアを行って、シミにつながる原因をシャットアウトしましょう。

シミができにくい肌にしていくためには、美白成分配合のスキンケア化粧品で体の外からケアするだけでなく、体の内側からもケアしていくのもひとつのポイント。

できてしまったシミを排出するには、肌のターンオーバーを整えなければいけないので、ターンオーバーのサイクルを正常にする作用を持つ栄養を、食事やサプリで補給したり、睡眠不足を解消したりすることが大切です。

毎日できる4つのポイントを取り入れて、シミのできない肌の土台をつくっていきましょう。