中川未菜プロフィール

肌荒れと大人ニキビを解決する専門家

中川 未菜

夏場の日射しがカンカンと照りつける季節だけでなく、一年を通して振り注いで肌にダメージをもたらす紫外線。

敏感肌の人の中には、「肌が弱く荒れやすいから、刺激の強い日焼け止めは塗ることができない」「日焼け止めをつけると顔がかゆくなるからつけていない」なんて人もいるのではないでしょうか?

本記事では、生まれつきの敏感肌で、市販の日焼け止めでかぶれた経験を持つ人が試しても、肌荒れを起こさなかった敏感肌用日焼け止めを6商品紹介していきます。

敏感肌こそ日焼け止め対策を!

「日焼けをするとすぐに赤くなって火照りが出てしまう」

「紫外線を浴びると肌がかゆくなってきてしまう」

実は以上のような症状は、肌を紫外線から守る「肌のバリア機能」が弱っている敏感肌が起こしやすい肌荒れの一つです。

肌のバリア機能は、肌に与えられた水分を保つ役割だけでなく、紫外線やほこり・花粉などの外的物質から肌を守ってアレルギー反応を起こしにくくする役割を持っています。

紫外線から肌を守ってくれるバリア機能が弱っている敏感肌は、紫外線による刺激を直に受けてしまい肌に赤みやかゆみを引き起こしやすいのです。

敏感肌の人は、敏感肌用につくられた肌に優しい日焼け止めを使用して、紫外線による肌荒れを防ぎましょう。

敏感肌なら紫外線散乱剤を配合した日焼け止めを

日焼けでできたシミ

敏感肌の方が日焼け止めを選ぶときに注意してもらいたいのが、紫外線を防ぐために配合されているUVカット成分の「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」を見極めて選ぶこと。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤、どちらも紫外線を防止するという効果は同じものの、肌にかかる負担の大きさが異なるため、敏感肌の方はより肌への負担が少ない「紫外線散乱剤」を選べるようにしましょう。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いと、それぞれの見極め方について説明していきます。

UVカット成分|紫外線吸収剤とは

化学反応の力を使って、紫外線のエネルギーを熱のエネルギーに変えることによって紫外線を防ぐのが「紫外線吸収剤」です。

紫外線吸収剤を含んだ日焼け止めを使うと紫外線は防げるものの、肌の上で紫外線を熱エネルギーに変えることが敏感肌にとって負担になり、肌に刺激を感じさせる可能性があります。

UVカット成分|紫外線散乱剤とは

細かい粉体によって、紫外線を物理的にはね返すことができるのが「紫外線散乱剤」です。

肌の上で紫外線を熱エネルギーに変える紫外線吸収剤と違って、紫外線吸収剤は肌の上で紫外線をはね返すだけで防止できるため、肌への負担が少なく、敏感肌に適しているといえます。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤には、肌へ与える負担の他にも、いくつかの違いがあります。

 

紫外線吸収剤

紫外線散乱剤

肌への
負担

大きい

小さい

白浮き

しにくい

しやすい

きしみ感

でにくい

でやすい

UVカット効果が敏感肌に与える負担だけを考えれば、紫外線散乱剤を配合した日焼け止めを選ぶのが一番ですが、紫外線散乱剤には、白浮きしやすかったり、きしみを感じやすかったりするというデメリットがあります。

敏感肌の方が日焼け止めを選ぶときには、紫外線散乱剤を使った日焼け止めであること以外にも、白浮きしにくいことや、きしみを感じにくいことをテスターで確認するといいでしょう。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の見分け方

敏感肌の方が日焼け止めを購入するときには、肌が刺激を感じやすい「紫外線吸収剤」を使用した商品ではなく、敏感肌でも刺激を感じにくい「紫外線散乱剤」を使ってつくられた日焼け止めを選ぶのが重要。

紫外線吸収剤・紫外線散乱剤として使用される主な成分を下記の表にまとめたので、敏感肌の方が日焼け止めを選ぶときにはぜひ参考にしてください。

 

主に配合されている成分

紫外線吸収剤

  • t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
  • メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
  • オキシベンゾン-3

紫外線散乱剤

  • 酸化チタン
  • 酸化亜鉛

また、成分表示を見る以外にも、「紫外線吸収剤フリー」「紫外線散乱剤使用」など、パッケージに記載がある場合もあるので、店頭で商品を手に取りながら確認するのもいいでしょう。

敏感肌でも安心して使える日焼け止めの選び方

敏感肌の人は保湿化粧品でもメイクアップ化粧品でも「かぶれ」を引き起こしやすいため、ひとつひとつ慎重に選ぶ必要があり、自分の肌に安心して使える化粧品を探すのが大変ですよね。

日焼け止めも保湿化粧品やメイクアップ化粧品と同様に、「日焼け止めを塗ったら顔や身体がかゆくなってしまった」という人もいるのではないでしょうか。

ここでは、敏感肌でも安心して使えるように設計された日焼け止めの選び方を、4つのポイントに分けて説明していきます。

紹介するポイントに沿って日焼け止めを選べば、敏感肌でも肌荒れを起こしにくい日焼け止めに出会うことができますよ。

紫外線吸収剤フリーのもの

1つ前の見出しでも説明したとおり、紫外線を防ぐために日焼け止めに配合されている成分は、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2つに大きくわけられていますが、より肌への負担が少ないのは紫外線散乱剤を使用した日焼け止めです。

敏感肌の人が日焼け止めを選ぶときには、「紫外線吸収剤フリー」「紫外線散乱剤使用」と書かれた日焼け止めを選んでくださいね。

無添加処方のもの

敏感肌の人が化粧品によって肌荒れを起こしやすい原因のひとつに、配合されている成分が肌に刺激をもたらしていることがあります。

敏感肌でアレルギーを起こしやすく、日焼け止めに含まれることが多い成分を以下にまとめたので、全成分表示を見てこれらが含まれていない日焼け止めを選んでくださいね。

※人によってアレルギーの有無は変化しますので、一概に以下で挙げた成分で全員にアレルギー反応が起こるとは限りません。以下の成分が配合された日焼け止めは必ず腕の内側なのに目立たないところでパッチテストをしてから顔に塗ってくださいね。

敏感肌がアレルギーを起こしやすい成分

  • 合成界面活性剤
  • 合成着色料
  • 合成香料
  • 防腐剤
  • アルコール

用途によってSPF/PAの使い分けを

日焼け止めパッケージの目立つところに記載されている「SPF/PA」。

SPFは、日焼けによって肌が赤くなる「サンバーン」を防ぎ、PAは日焼けによって肌が黒くなる「サンタン」を防ぐ効果を意味しています。

SPFの数値の上限は50、PAの数値の上限はPA++++の4段階あり、数値が高ければ高いほど、紫外線を防ぎ、サンバーンやサンタンを予防する力が強い日焼け止めであるといえます。

しかしSPF・PAの数値が高い日焼け止めは紫外線を防ぐ力が強い一方で、UVカット効果の高い「紫外線吸収剤」が使われていたり添加物が入っていたりするなどして、肌への負担が大きい商品があることも事実です。

日射しの強い外でのレジャーや、運動して汗をかいて日焼け止めが流れ落ちてしまうような時でない限り、SPF50・PA++++の最大値の日焼け止めを使うのは控えましょう。

通勤・通学時や短時間のお出かけなど、日常生活の中で紫外線を防ぎたい場合は、SPF15~30、PA+++程度の日焼け止めでも充分にUVカット効果は見込むことができますよ。

保湿成分配合のミルクタイプを

敏感肌の人が選ぶべき日焼け止めは、保湿成分が配合されているかどうかも重要なポイント。

保湿成分が配合されている日焼け止めを使うことで、洗顔後の保湿で補いきれなかった水分をさらに与えてあげたり、保ってあげたりすることができますよ。

日焼け止めに含まれることが多い保湿成分

  • 植物由来成分(椿油・アルガンオイル・ククイナッツ・シアバターなど)
  • セラミド
  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸 など

また、日焼け止めの種類は乳液のようなミルクタイプや、重めのクリームタイプ、化粧の上からでも気軽にできるスプレータイプなど様々ですが、敏感肌の人はミルクタイプの日焼け止めがおすすめです。

ミルクタイプはクリームタイプよりも、敏感肌の刺激になりやすい油分の配合量が少なく、伸びが良いので肌に日焼け止めを伸ばすときに摩擦も起こりにくいため、摩擦による肌への負担を抑えることができますよ。

超敏感肌のレビュー付き!おすすめ敏感肌用日焼け止め6選

サングラスと日焼け止め

配合成分などから、敏感肌の人にもおすすめできる日焼け止めを顔用5商品・全身用1商品選び、紹介していきます。

今回は、本当に敏感肌の人でも安心して使えるのかどうかを確認するために、生まれつきの敏感肌で、日焼け止めで肌が荒れたことがある人に実際に紹介した6商品を使ってもらい、アレルギー反応がでないのかどうかを確認してみました。

実際に敏感肌の人が使ってみて、刺激がなく使用感が良かったものをランキングにしているので、購入の時の参考にしてみてくださいね。

<今回の実験協力者プロフィール>

  • 30代目前の女性
  • 生まれつき肌が弱く、色々な化粧品でかぶれを起こしてきた超敏感肌
  • 普段は基本ミネラルファンデーションのみで1日過ごすが、肌荒れしている時は全く何も塗らない(塗れない)

【顔用】HANAオーガニック ウェアルーUV

ハナオーガニック トライアルセット

30ml 通常価格:4,000円(税別)/定期便価格:3,400円(税別)

HANAオーガニック ウェアルーの特徴

  • 天然由来のオーガニック成分99.7%の自然派
  • 肌に優しい紫外線散乱剤でUVカット SPF30/PA++
  • さらっと軽いミルクタイプで植物由来の保湿成分が豊富に配合

HANAオーガニックのウェアルーUVは、化粧下地の役割も兼ねる色つきの日焼け止めです。

良く伸びる乳液状のテクスチャーで、肌に伸ばすとすぐにさらっとした感触に変わるので、日焼け止め独特のペタペタとした質感が苦手な人にも使いやすいですよ。

ウェアルーUVは紫外線散乱剤を使用してUVカットするため、肌への負担が少ない日焼け止めです。

紫外線吸収剤フリーであることだけでなく、敏感肌の人がアレルギーを起こしやすい石油由来の成分を配合しないなど、ノンケミカルにこだわってつくられているので、敏感肌の人でも安心して使うことができますよ。

生まれつき敏感肌が実際に使ってみました

顔に塗っても特に刺激やかゆみなどは感じず、安心して顔全体に伸ばすことができた。

すごく癒される自然な香りで、香りからもオーガニック感を感じることができるのでより安心しました。

なめらかに伸びる色つきのテクスチャーなので、これ一つで化粧しているように見えるところも良かったです。

【顔用】アクセーヌ マイルドサンシールド

アクセーヌ マイルドサンシールド

22g 3,240円(税込)

アクセーヌ マイルドサンシールドの特徴

  • 紫外線吸収剤不使用で肌への負担が少ない
  • 保湿成分のセラミド3やヒアルロン酸Na配合で、日中の乾燥を防ぐ
  • 薄く肌色がつく色味だが、色素が肌に直接触れないパーフェクトヴェール技術でアレルギーを起こしにくい

皮膚生理学に基づいた化粧品開発を行っているアクセーヌのマイルドサンシールドは、保湿成分をたっぷり配合した乾燥に負けない日中の肌に導く日焼け止め。

肌色が薄くつくので日焼け止めと化粧下地の役割を果たしますが、肌色の色素が肌に触れるとアレルギーを起こしやすい敏感肌でも使えるように、色素を肌に触れさせない「PV(パーフェクトヴェール)技術」でつくられています。

生まれつき敏感肌が実際に使ってみました

塗った時の刺激はなく、乳液みたいにするする伸びるので、日焼け止め独特の肌がきしむ感じがなくて良いなと思いました。

肌色が薄くつくので、マイルドサンシールドの上にミネラルファンデーションを重ねればそれだけで肌が綺麗に見えます。

時間が経ってもかゆみはでなかったが、少しテカリが出たように感じました。

【顔用】ユースキンS UVミルク

ユースキンS UVミルク

40g オープン価格

ユースキンS UVミルクの特徴

  • 石けんや洗顔料で簡単に落とせるタイプ
  • 植物由来のうるおい成分「しその葉エキス」が肌の水分を守る
  • こどものデリケートな肌にも使える低刺激性

ユースキンSのUVミルクは、柔らかく敏感な子どもの肌にも使えるほどに優しくつくられている日焼け止め。

洗浄力の強いクレンジング料などを使わず、石けんや洗顔料などで洗うだけで簡単に日焼け止めを落とせるので、洗浄時の肌への負担も抑えることができ、敏感肌にぴったりですよ。

生まれつき敏感肌が実際に使ってみました

ドラッグストアで安く買えるので肌に合うか心配でしたが、塗った時の刺激は感じずに顔全体に伸ばすことができました。

つけると肌がもちもちしてスキンケアした後のようになります。一日中かゆみもでなかったので、もし出先で日焼け止めを忘れてしまった時とかに買っても安心して使えるなあと感じました。

【顔用】NOV UVミルクEX

NOV UVミルクEX

35g 2,160円(税込)

NOV UVミルクEXの特徴

  • みずみずしいのにべたつかないミルクタイプ
  • お湯でも簡単に落とせて、子どもと兼用も可能
  • 紫外線散乱剤使用で肌にやさしく負担が少ない

常盤薬品工業の敏感肌専用ブランドNOVから発売されているUVミルクEXは、お湯でも落とせるウォーターベースの日焼け止めで、子どもとの兼用もできるほど肌に優しいのが魅力。

良く伸びるテクスチャーで素肌になじみやすく、日焼け止め独特のキシキシ感も少ないので、使用時に嫌な不快感もなく使える使い心地の良い日焼け止めです。

生まれつき敏感肌が実際に使ってみました

日焼け止めも刺激なく塗り始めましたが、かぶれやすい耳の下やフェイスラインに塗ったところ、かゆみを感じてその部分に塗るのは控えました

使用感が少し重めでしっとり感がありますが、時間が経つと顔がテカるようにも感じました。

【顔用】キュレル UVミルク

キュレル UVミルク

30ml 1,000円(税抜)

キュレル UVミルクの特徴

  • ベタつかずしっとりとした使用感のミルクタイプ
  • 紫外線散乱剤で肌に優しく紫外線カット
  • セラミド機能成分やユーカリエキス・アスナロエキスなどのうるおい成分配合

「乾燥性敏感肌のことを考えた」というキャッチフレーズが特徴の花王・キュレルのUVミルクは、敏感肌で起こりやすい日焼けによる肌のほてりを抑える消炎剤を配合。

紫外線散乱剤でUVカットしながら優しくさらっと肌をうるおして、デリケートな敏感肌を守るかのような働きをしてくれますよ。

生まれつき敏感肌が実際に使ってみました

塗った時に少しピリピリとした感覚や肌が火照るように感じたが、肌になじませていくうちに気にならなくなりました。

耳の下からフェイスラインにかけて常にかぶれているところがあり、その箇所につけるとかゆみを感じたので、肌荒れしている人は使用しないほうが良いと思います。

潤いを実感しましたが、私はそこまで乾燥が気になるタイプでないので少しベタつくなあと感じることもありました。

【全身用】ママバター UVケアクリーム

ママバター UVケアクリーム

45g 1,200円(税込)

ママバター UVケアクリームの特徴

  • 天然保湿成分のシアバターが5%配合でしっとり保湿
  • 石けんで落とせて洗浄による肌への摩擦を抑える
  • 紫外線吸収剤フリーで肌にやさしく紫外線カット

ママバターのUVケアクリームは、天然由来の保湿成分であるシアバターが配合され、こっくりとしたクリームタイプなので乾燥が気になる敏感肌の人に特におすすめの日焼け止めです。

石けんで落とせるので全身に使っても洗浄に時間がかからず、ゴシゴシする必要もないので肌への負担も抑えられますよ。

生まれつき敏感肌が実際に使ってみました

塗った時の刺激はなく、なめらかで濃厚なクリームのような使い心地。身体に腕に伸ばしてみましたが、クリームが重めなので乾燥は改善できそうと感じました。

ただ、油分が結構配合されているように感じたので、使用感の好みは分かれそうだと思いました。

日焼け止めを使った日は正しいスキンケアを

日焼け止めを使った日は、各日焼け止めの商品裏に記載がある洗い方で、塗った部分を洗浄していきましょう。

敏感肌用の日焼け止めは主にボディソープや洗顔料、またはお湯でも簡単に落ちるタイプのアイテムが多いですが、普段からだを洗う時よりも日焼け止めが肌に残らないようにすみずみまで洗うことが大切です。

日焼け止めが肌に残ってしまうと、時間が経つにつれて日焼け止めの成分が酸化して、肌への刺激になりかねません。

また、日焼け止めを塗った部分を洗うときは、ボディブラシやボディタオルを使ってゴシゴシ洗わず、手でなでるように洗うのがおすすめ。

洗いあげた後の顔や身体は、化粧水やボディローション・保湿クリームなどで保湿をして、肌のバリア機能を整えてデリケートな敏感肌を守ってあげてくださいね。