
日焼けは美肌の大敵と知っていても、うっかり日焼けしてしまうこともありますよね。
皆さんはふだんからいろいろと日焼け対策をしていると思います。
ただ、その中の日常的な日焼け対策を行っている中で、きちんと日焼けを防ごうと思うと、
「どのくらいの時間紫外線を浴びれば日焼けするの?」
「どの時間帯が日焼けしやすいの?」
といったことが気になりますよね。
本記事では日焼けのメカニズムや紫外線の特性など、日焼けに関する正しい知識について詳しく解説します。
さらに、日焼け止めの選び方や使い方なども紹介するので、効果的な日焼け対策に役立ててくださいね。
どのくらいの時間で日焼けするの?
日焼けといえば「長時間直射日光に当たると肌が赤くなる」というイメージがありますよね。
そのため、曇りの日に「ちょっとそこまで」のお出かけだと、日焼けはしないのではと思う人も多いのではないでしょうか?
実際、日焼けは紫外線を浴びているときにはわかりづらく、家に帰ってから肌の赤みやヒリヒリで気づくことも多いのでは?
日焼けは、実際にどのくらいの時間で始まっているのか、わからないことがほとんどです。
日焼けが起こるまでには実際どのくらいの時間がかかっているのでしょうか?
日焼けが発生する仕組みについて詳しく見ていきましょう。
2種類の紫外線がそれぞれ作用する
「日焼け」とは、肌が赤く炎症を起こす「サンバーン」と肌が黒くなる「サンタン」の2つを指します。
私たちの肌に日焼けを発生させる原因は、太陽光線に含まれる紫外線です。
肌にダメージを与える紫外線はUV-AとUV-Bの2種があり、それぞれに異なる作用で日焼けを発生させます。
「サンバーン」はUV-Bが原因
日焼けをしたあとに肌が赤くなる「サンバーン」は、UV-Bという波長が短い紫外線によって引き起こされる炎症です。
UV-Bは肌の一番外側にある表皮までしか届きませんが、エネルギーがとても強いので肌に大きなダメージを与えます。
サンバーンはやけどの一種で、やけどの程度でいうと「I度(軽症)」に当たります。
「サンタン」はUV-A、UV-B両方が作用する
肌が黒くなる「サンタン」は、太陽を浴びてすぐに肌が黒くなる「即時型黒化」と肌の赤みが治まったあとに肌が黒くなる「遅延型黒化」の2種類があります。
「即時型黒化」のサンタンはUV-Aが肌にすでにできているメラニンを酸化させて黒くする働きのことで、紫外線を浴びた直後から起こる変化。
肌が「灰褐色」になる変化ですが、大きな変化ではないので気づきにくく、通常は30分から数時間で消えてしまいます。
私たちがふだん「日に焼けたら肌が黒くなる」と感じているのは遅延型黒化のほうで、サンバーン(肌の炎症)が治まってから起こる変化。
遅延型黒化はUV-BやUV-Aによってメラニンを作る細胞「メラノサイト」が刺激され、メラニンが大量に生産されることが原因です。
皆さんの中には、「日焼けで肌が赤くなってもその後ほとんど肌が黒くならない」という人もいますよね。
紫外線による肌の変化は肌のタイプ(※)によって異なり、遅延型黒化はほとんど発生しない人も。
遅延型黒化が起こりやすい人の場合、肌の色が濃い状態が数週間から数ヶ月定着することもあります。
(日本人はIII~IVのいずれかにあたる)
- タイプI…強いサンバーンは起こすが、サンタンは生じない
- タイプII…容易にサンバーン起こし、わずかにサンタンを生じる
- タイプIII…中程度にサンバーンを生じ、中程度のサンタンを生じる
- タイプIV…わずかにサンバーンを生じ、容易に中程度のサンタンを生じる
- タイプV…ほとんどサンバーンを生じない。肌の色が濃い褐色である
- タイプVI…決してサンバーンを生じない。肌の色が黒褐色から黒色である
日焼けし始めるまでの時間は?
一口に日焼けといっても、とても複雑な形で発生していることがわかっていただけたでしょうか?
実際のところ、日焼けはどのくらいの時間で発生するのでしょうか?
サンバーン
UV-Bが肌に届いてからサンバーンが発生するまでの時間は、肌の色によって異なり、色白の人ほど早くサンバーンが起こります。
- 色白の人で20分
- 色黒の人で30分
サンタン
サンバーンのピークは8~24時間後で、炎症が治まってくるのは2~3日後。
その後で「サンタン」という肌が黒くなる変化が肌に起こります。
サンタンは、紫外線を浴びてから3~10日後の間にピークを迎えます。
もう1つ、UV-Aが起こす「即時型黒化」のサンタンは、その名の通り紫外線を浴びた直後から始まり、ほとんどの場合は数時間以内に消失します。
しかし、即時型黒化も一定以上のUV-Aを浴びるとそのまま黒化が持続することがわかっており、注意が必要です。
日焼けしやすい時間帯や場所は?
紫外線に当たった直後から肌の内部で少しずつ始まっている日焼け。
肌のためにはできるだけ日光に当たらないほうが良いことがわかっていただけたでしょうか?
とはいっても、日中に外出したり、屋外で過ごしたりすることもありますよね。
日焼けを効果的に防ぐためには、日焼けをしやすい時間帯や場所など、紫外線の特性を知っておくことが大切です。
日焼けしやすい時間帯
明け方や夕方に比べて、お昼前後の日差しはジリジリと強く感じますよね。
皆さんもお気づきのように、紫外線の強さは1日中ずっと同じというわけではありません。
紫外線の量は正午をピークに、午前10時から午後1時の間が多くなっています。
日焼けしやすい季節
また、紫外線の量は1年を通じて大きく変動しています。
季節ごとの紫外線量は、初夏から真夏にかけての5月から8月に増えていきます。
紫外線を細かくUV-AとUV-Bの2つに分けて見ていくと、UV-Bの量は、冬季には夏季の1/6ほどに減りますが、UV-Aは冬季でも夏季の4割近い量が降り注いでいます。
UV-Aは冬季でも対策が必要だといえるでしょう。
紫外線は天候によって変動する
紫外線の月別値のグラフをよく見ると、6月は少し前後の月に比べて紫外線の量が減っていることがわかりますよね。
6月の紫外線量が減っているのは、梅雨の影響で晴天の日が少ないからです。
このように、紫外線の量は天候によって大きく左右され、晴れた日を100とした場合、薄曇りの日は80%~90%、曇りの日は60%、雨の日だと30%の紫外線が地表に届きます。
「曇りや雨の日だと日焼けしない」と思っている人も多いのではないでしょうか。
実際には、雨や曇りの日でも一定量の紫外線を浴びているので、日焼け対策を忘れないようにしてくださいね。
場所による紫外線の変動
長時間屋外にいる場合は、できるだけ日差しを避けようと「日陰」に入る人も多いかと思います。
日陰は直接紫外線が届きにくい場所ではありますが、地表からの反射や、空気中に散乱する紫外線の影響で、実際には日向の50%位の紫外線を浴びることになります。
また、「室内にいると日焼けすることはない」と思っている人も多いですよね。
しかし、実際にはUV-Aは窓ガラスを通り抜けて届きます。
建物の中や車の中にいても、屋外の10%近い紫外線が窓から入ってくることを知っておいてくださいね。
また、紫外線は地域によっても異なり、北半球だと南に行くほど強くなります。
沖縄の年間の紫外線量は北海道の約2倍になるので、南のほうへ旅行に行く際は日焼け対策を十分にしてくださいね。
紫外線の反射
紫外線は、空から直接肌に当たるだけでなく、地面に反射した紫外線も肌に届いています。
紫外線の反射率は地面の形状によって大きく異なります。
- 雪面:80%
- 砂浜:20%
- アスファルト:10%
- 芝生、土面:10%以下
特に注意が必要なのが、雪面の反射です。
冬季は、紫外線の総量は夏季に比べて少ないのですが、スキー場など雪の上では反射率が高く、反射光によって日焼けすることがあるので注意しましょう。
日焼け止めの選び方と効果的な使い方
晴れた日や屋外だけでなく、さまざまな環境、場所で1年中浴びている紫外線。
日焼け対策は基本年間を通じて行うようにしましょう。
日焼け対策で最も効果的なのが、日焼け止めを利用する方法。
ですが、皆さんはふだん日焼け止めをどんな風に選んでいますか?
「数値が高いほうが効き目が強そう」と、なんとなく高い数値の商品を選んでいるという人も多いのではないでしょうか。
また、日焼け止めはどんな風に塗っていますか?
「なんとなく適当な量を塗っている」「朝塗ったら塗りっぱなし」という人は要注意。
実は日焼け止めは、使い方が間違っていると効果が半減してしまいます。
日焼け防止のために、ぜひ日焼け止めの正しい選び方と使い方をマスターしてくださいね。
日焼け止めに表示されている数値の見方
日焼け止めには、「SPF30/PA++」といったように、日焼け止め効果の高さを表す表示があるかと思います。
SPFとは「Sun Protection Factor」の略で、紫外線の中でもUV-Bを防ぐ効果の高さを表す単位。
SPFの数値の意味はサンバーンを起こすまでの時間を何倍にのばせるかを表しています。
25(分)×30=750分=12.5時間
つまり、12.5時間サンバーンを防ぐことが可能という意味です。
SPFの値は最大のもので「SPF50+」という形で表示されています。
一方、PA+++という表示はUV-Aを防ぐ効果を表します。
PAの基準はUV-Aを浴びたあと2~4時間に起こるメラニンの黒化(即時型黒化)を基準にして、効果の度合いを表しています。
UV-Aの照射後2~4時間後に肌が黒くなるのに必要な紫外線量に対し、何倍の紫外線が必要になるかで強さの段階が決められています。
表示 | 効果の度合い | 肌が黒くなるのに必要な紫外線量(基準値に対して) |
PA+ | 効果がある | 2~3倍 |
PA++ | かなり効果がある | 4~7倍 |
PA+++ | 非常に効果がある | 8倍~16倍 |
PA++++ | 極めて高い効果 | 16倍以上 |
日焼け止めは数値が高ければ高いほどいい?
SPFやPA値の見方がわかると、どうせ使うなら「数値の高いものが良いのでは」と考える人も多いですよね?
正解からいうと、日焼け止めは数値が高いほど日焼けを防ぐ効果が高まりますが、その分肌への負担も増えるので「数値が高ければ高いほど良い」とは限りません。
肌への負担とは、配合成分の濃度が高くなることによる刺激や、クレンジング時の負担を指します。
日焼け止めは日々使うものなので、少しの負担も肌にとっては大きな違いとなってくるのです。
日焼け止めはデイリー用、レジャー用など異なる強さのものを用意し、使用するシーンに合わせて使い分けるというのが最も良い方法だといえるでしょう。
使用シーンに合わせた日焼け止めの選び方
日焼け止めは使い分けが大切だということがわかっていただけたと思います。
実際に、どんなシーンでどの程度の数値を選べば良いのかわかりづらいですよね。
「日本化粧品工業連合会」のHPによると、生活シーンに合わせた日焼け止め防止効果の数値は以下。
- 日常生活(散歩、買い物)・・・~SPF20、~PA++
- 屋外での軽いスポーツやレジャー・・・~SPF35、~PA+++
- 炎天下でのレジャー、リゾート地でのマリンスポーツ・・・~SPF50+、~PA++++
ベランダでの洗濯干しや、ちょっとそこまでの買い物など、日常生活で紫外線を短時間浴びる程度の人は、SPF20、PA++以下の日焼け止めで十分です。
海水浴やスキーなど長時間強い紫外線を浴びる可能性がある人は、SPF50、PA+++程度の数値の高い日焼け止めを使うようにしましょう。
日焼け止め成分の違い
日焼け止めを選ぶ際にもう1つ注目していただきたいのが、日焼け止めに配合されている、紫外線をさえぎるための成分です。
紫外線を防ぐ成分は大きく分けて「紫外線吸収剤(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オキシベンソン-3など)」と「紫外線錯乱剤(酸化亜鉛・酸化チタンなど)」の2つがあり、それぞれ以下のようにメリット・デメリットがあります。
- 紫外線を吸収して別のエネルギーに変換することで肌に届く紫外線を防ぐ
- 紫外線防止効果が高い
- 無色透明なので白浮きしない
- 肌が敏感な人は刺激を感じる場合がある
- 時間が経つと紫外線防止効果が落ちてくる
- 粉末状の成分が紫外線を反射したり、錯乱したりすることで肌に紫外線が届くのを防ぐ
- 吸収剤と比較すると肌に塗ったときに、白っぽく見える
- 肌に「きしみ感」が出やすい
- 肌への刺激が少ない(酸化亜鉛は金属アレルギーが出る場合もある)
紫外線吸収剤・紫外線錯乱剤はどちらが良いというものではなく、一長一短あるので、肌質や使用シーンによって選ぶのがよいでしょう。
また、商品によっては紫外線吸収剤と紫外線錯乱剤両方を使用することで、高い紫外線防止効果と、使い心地の良さを両立しているものもあります。
- 屋外スポーツやレジャーを楽しみたい人
→紫外線吸収剤を使用したSPF、PA値が高い日焼け止め - 通勤・通学時などの短時間の外出、敏感肌の人
→紫外線錯乱剤のみを使用した日焼け止め(ノンケミカル処方ともいう)
日焼け止めのタイプはどれを選ぶ?
日焼け止めには性能や成分の違いだけでなく、クリームやジェルなどさまざまなテクスチャーによる違いもあります。
日焼け止めのタイプ別特徴クリームタイプ | 伸びがよく塗りやすい。 |
乳液タイプ | クリームよりも軽いつけ心地である反面、汗や摩擦で落ちやすい。 |
ジェルタイプ | 油分が少なくさっぱりとした塗り心地で、脂性肌(オイリー肌)の人向け。 |
パウダータイプ | 軽い使用感で肌への負担が少ない。 |
スプレータイプ | カバー力は少なめだが、一度に広範囲に使える。 |
間違うと効果半減!正しい日焼け止めの使い方
日焼け止めの数値や効果について解説してきましたが、これらはすべて「正しい使い方」で使用した上での効果。
日焼け止めを使うときに量や使い方などが間違っていると、十分な効果が得られないこともあるので、正しい使い方をマスターしましょう。
日焼け止めの使用量
皆さんは、ふだん日焼け止めを塗るときに、どのくらいの量を使用しているでしょうか?
日本皮膚科学会のHP(※)によると、日焼け止めの使用量を調査したところ、必要量の2/3くらいしか塗っていない人が多いことがわかりました。
つまり、皆さんの日焼け止めの使用量は「足りていない」可能性が高いということ。
※参考:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q13.html
日焼け止めに表示してあるSPFやPAの値は、日焼け止めを1㎠あたり2mg塗った状態で計測されています。
1㎠あたり2mgだと具体的な量がわかりにくいと思うので、目安の量を調べてみました。
- クリームタイプ→パール大2個分
- 乳液タイプ→500円玉大
実際につけてみると、少し多めに感じる人が多いのではないでしょうか。
日焼け止めの効果を得るには、規定の量をしっかりと塗ることが必要なので、守ってくださいね。
日焼け止めは「ムラなく」塗る
日焼け止めを効果的に使うために大切なのが、塗り方です。
日焼け止めは、肌を覆うようにして紫外線を防ぐので、塗り方にムラがあると、薄くなった部分だけ紫外線が十分に防げず、「ムラ焼け」が起こってしまいます。
顔全体に対する必要量を一度に塗ろうとすると、量が多く肌の上で日焼け止めが余ってしまうことがあります。
少し面倒ですが、全体量を2回~3回に分け、しっかりと肌になじませながら重ね塗りをしていくと、日焼け止めをムラなく塗ることができますよ。
日焼け止めは塗り忘れに注意
朝忙しいときなど、時間がないからといって、急いで日焼け止めを塗ると、部分的に日焼け止めを塗り忘れることがあります。
日焼け止めの塗り忘れがあると、その部分だけ日焼けすることになり、見た目にも恥ずかしく後から後悔することに…。
塗り忘れしやすい場所は、髪の生え際や耳、顎の下、小鼻の横、首、デコルテなど。
日焼け止めは塗り忘れがないように十分注意してくださいね。
日焼け止めは塗り直しが必要
日焼け止めは規定量を朝に一度塗ればそれで大丈夫、というわけではありません。
特にスポーツやレジャーなどでは、汗をたっぷりかくので、日焼け止めが取れやすいのです。
特に、紫外線吸収剤使用の日焼け止めは、紫外線を吸収する成分が紫外線と結びついてしまうとそれ以上機能しなくなるので、時間と共に日焼け止め効果が低下していきます。
日焼け止めは塗りっぱなしではなく、2~3時間おきに塗り直すことが必要です。
多くの人は、日焼け止めの上からメイクをしていますよね?
外出時などにメイクの上から手軽に日焼け止めの塗り直しをするには、スプレータイプの日焼け止めがおすすめです。
時間勝負!日焼け後のケア
日焼け後に起こるサンバーンのピークは8時間から24時間。
サンバーン後に作られるメラニンの量を最小限にするには、炎症の度合いをできるだけ軽くし、炎症が続く時間を短くすることが大切です。
そのためには、以下の手順で日焼け後のケアをできるだけ早く始めるようにしましょう。
1.赤みや痛みがある場合はまず冷やす
日焼け後に起こるサンバーンは、「やけど」の一種。
やけどと同じように、まずは肌をしっかり冷やしましょう。
- ビニール袋に氷水を入れて肌に当てる
- 保冷剤を濡れタオルで包んで肌に当てる
- 日焼けした部分に水のシャワーをかける
肌の状態を見ながらヒリヒリとした痛みが治まるまで15分程度冷やしましょう。
冷やしても痛みが引かない、水ぶくれができているといった場合は、すみやかに皮膚科を受診するようにしましょう。
2.赤みや痛みが落ち着いてきたら保湿を行う
冷やすことで肌の炎症が治まってきたら、次に保湿を行います。
日焼け後の肌は熱を持っていて、肌の水分がとても蒸発しやすい状態。
パックなどを利用してふだんの保湿ケアよりも念入りに保湿をすることが大切です。
- 肌に刺激の少ない保湿成分を配合した化粧品を選ぶ
- 肌の炎症を抑える成分を配合した化粧品を選ぶ
- 保湿の際に肌に摩擦や刺激などを与えないように注意する
3.肌が落ち着いてきたら美白成分を補給
日焼けした肌は、冷やして保湿することで少しずつ落ち着いてきます。
炎症が治まると、肌の内部では次の日焼けに備えて「メラニン」が作られます。
メラニンが多く作られると、肌が黒くなる「サンタン」が起こり、シミやそばかすも発生しやすくなります。
肌が落ち着いてきたら、メラニンの生成を防ぐ「美白成分」を肌にしっかりと補給しましょう。
日焼け後の肌は敏感になっているので、美白成分を選ぶ際には、刺激が少ないものを選ぶと良いでしょう。
- ビタミンC誘導体
- トラネキサム酸
- カモミラET
- アルブチン
サンタンのピークは紫外線を浴びてから3日~10日だといわれています。
日焼け後のケアは、ピークを迎えるまでの72時間までに美白ケアを始めることが大切です。
日焼け肌のケアは時間勝負!
肌の状態を見ながら、しっかり冷却→保湿→美白ケアを行っていきましょう。
日焼けに関するQ&A
日焼けにかかる時間や日焼けしやすい時間帯などがわかると、今までよりも効果的に日焼け対策ができます。
とはいっても、実際に日焼け対策をしていると自分のやり方が正しいのか不安になることもありますよね。
最後に日焼け対策に関する疑問や質問に答えていこうと思います。
去年の日焼け止めを使ってもいい? できれば買い替えたほうがいいでしょう。 去年買った日焼け止めが残っているという人は多いですよね? 日焼け止めを始め、ほとんどの化粧品は開封前なら使用期限は製造後3年になっています。 しかし、一度開封した日焼け止めは、少しずつ劣化していくので、できればそのシーズン中に使い切るのが理想。 去年の日焼け止めを使う場合、保管状態によっては、成分が変質している可能性があり、肌につけるとかゆみやかぶれなどが生じることも。 去年の日焼け止めを使う場合は、以下を条件に使用しましょう。 ・高温多湿を避けた冷暗所で保管されていたもの ・使用前に目立たない場所でパッチテストをして、クリアしたもの 心配な場合は、新しい日焼け止めを買うことをおすすめします。 |
日焼け止めはクレンジングが必要? 日焼け止めによって落とし方が違います 日焼け止めは商品によって、「お湯で落とせるタイプ」「石鹸や洗顔料だけで落とせるタイプ」「化粧品のクレンジング料で落とせるタイプ」「専用のクレンジングが必要なタイプ」があります。 一般に、紫外線を防ぐ効果が高い日焼け止めほど、落としにくい傾向にあります。 日焼け止めに「石鹸で落とせます」「専用のクレンジングを使ってください」などと表示がある場合は、指示に従います。 表示のないものは、化粧品を落とすクレンジングでメイクと一緒に落とすと良いでしょう。 |
日焼けしたい場合、どのくらいの時間が適切? サンオイルなどを利用しながら、最長でも3時間をめどに 日焼けは肌に悪いとはわかっていても、「きれいな小麦色の肌に焼きたい」という場合もありますよね。 日焼けをしたい場合、間違っても「そのまま」直射日光に当たるということは避けましょう。 サンオイルなどを利用してある程度紫外線を防ぎつつ、肌の状態を見ながら日焼けをするようにしましょう。 また、日焼けを始めるのはできれば紫外線量が多い時間帯(午前10時から午後1時)を避けることをおすすめします。 |
日焼けするまでの時間は意外と短い?!
紫外線を浴びてから肌が赤くなるまでの時間は約20~30分と聞くと、意外と長いと感じる人も多いのではないでしょうか?
しかし、肌が赤くなる日焼けだけでなく、紫外線を浴びた直後から起こっている「即時型黒化」など、肌の内部では見た目には気づきにくい日焼けがすでに始まっています。
紫外線の量は時間や天候や季節などさまざまな要因で変化していますが、肉眼では紫外線の量はわかりづらいですよね。
室内や日陰でも紫外線を浴びているということを考えると、ふだんから気を抜かずしっかりと日焼け対策を行っていくことが必要です。
日焼け止めは、1つを使い回すのではなく、使用シーンに合わせて賢く使い分けるのがコツ。
紹介した選び方を参考に、毎日忘れずに日焼け対策をしてくださいね。